2008年6月5日木曜日

日本ダービー回顧 2008


日本ダービー結果
ディープスカイ2.26.734.215-13-14-15
スマイルジャック2.26.935.503-03-03-03
ブラックシェル2.27.034.710-10-12-13
マイネルチャールズ2.27.135.007-08-08-09
レインボーペガサス2.27.135.410-04-04-04

天候:晴 芝:良
上り4F:48.6 3F:36.4
12.5-10.6-12.4-12.9-12.4-12.8-12.3-12.2-12.2-11.8-12.2-12.4
(前半1000m:60.8)


ダービーはディープスカイが他馬を圧倒して勝利した。
レース展開はラップタイムを見ると分かるように、
相当なロングスパート合戦で、かなりの持久力が問われる形となった。
ラスト1Fまでのラップは逃げたレッツゴーキリシマが刻んだものではあるが、
後ろから行っている馬も道中から脚を使わされているはずである。

このコースでは本来、相当な切れが必要となるが、
上記のような東京2400mらしくないラップを刻んだために、
切れ味よりも持久力が問われた珍しいタイプの流れである。

またどの馬も早めの仕掛けを余儀なくされたことで、
実力を出し切らせるレースだったとも言えて、
結果的に能力のごまかしが全く利かない展開だった。
したがって底力のない馬は最後まで持たなくなって、
上位は実力馬ばかりで占められた。


~各馬について~

ディープスカイ
パドックで馬を見ても、レースそのものを見ても、
この馬だけは他の馬とは一味違っていた。
レースの流れよりも馬のリズムを優先した鞍上の判断も評価できる。
とりあえず中距離ではこの世代に敵はいない。
休養を挟んで秋は古馬との対戦に期待したい。

スマイルジャック
持久力を問われる展開となったことに最も恩恵を受けたのはこの馬。
皐月賞の惨敗は切れ負けしたことが原因と思われる一方で、
今回のレースはどこまで粘れるかという戦いになったことで、
本来の力を存分に発揮することができたのだろう。
地力は認めるが本当に切れが必要とされるレースになったら
やはり信用はしづらい。

ブラックシェル
武豊も自身の日記で書いていたが、不利があったことで
道中で掛かって最後は甘くなってしまった。
しかし勝ち馬のパフォーマンスを考えると、
結局勝ち負けまでは難しかったかもしれない。

1コーナー入り口で受けた不利がどこまで影響したのか分からないが、
1つ言えるのはスタート直後の位置取りがそもそも後ろ過ぎるということ。
内枠であの位置取りでは、もし不利が無かったとしても、
4コーナーの勝負所まで動けずに、仕掛けが遅くなり、
結局勝ち馬には切れ負けしていたはず。
この馬は切れ味よりもとにかく長く使える脚が売りなので、
仕掛けが遅れては元も子もない。

そしてそれを分かってある程度好位につけていれば
不利もなかったということになる。悪循環。
明らかに後藤の方が良かった。

マイネルチャールズ
ここでも結局上位に食い込んでいるので地力は認めるが、
勝ち切るにはどうしても何かが足りない。
皐月賞、ダービーともにブラックシェル、レインボーペガサスと
接戦を演じているが、この馬だけはこの先の可能性を感じない。
何か1つこれだけは負けないという要素が欲しい。

レインボーペガサス
皐月賞で上り3F最速だったのにも関わらず差し届かなかったために、
おそらく鞍上は積極的に行ったのだと思う。
普段の流れのダービーであればこの戦略に拍手したいところだが、
今回の流れでは、はっきり言って裏目にしか働いていない。
この馬の持続する脚はかなりのものがあって、
切れ味とのバランスの良さから、メンバー中で勝ち馬に対抗できるのは
ある意味この馬だけであったと言える。
馬場状態も味方してこの馬には絶好の機会だっただけにもったいない…。

タケミカヅチ
予想では対抗に押したが、この馬については完全に認識が間違っていた。
相当に切れるタイプというのはおそらく正しいと思うが、
脚を持続させるということに関してはあまり得意ではないようで、
この先も持久力が問われる展開においては注意しなければならない。



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