中山競馬場のコース特徴



中山競馬場のコースの特徴&ラップタイム


※ラップグラフ中の( )内はサンプル数です。
※特別に記載のない限りは古馬(3歳上&4歳上)500万下~OPの平均です。
※ラップの集計期間:2015年~2018年4月

芝1200m
point ◆逃げ~差しまで満遍なく。一応先行&好位差しが中心。
◆内よりは中~外寄りの枠。
◆持久力が基本だが、持続的な脚の使い方も必要。
スタートからの3Fで約4mを下るというコース形状によって、 ペースが速くなりがちで、 ラストを粘れる持久力が必要なのは間違いない。
しかし近年の馬場の良化で、ラップ的に上がりが止まりにくくなっていて、 終いを粘るだけでなく、最後までスピードを落とさないことが重要になった。
その点で、以前の中山1200mとは性質が変わってきている。
芝1600m
point ◆好位差し~追い込み。逃げ、先行は分が悪い。
外枠不利。最内もあまり良くない。中枠中心。
◆脚を長く持続する力が問われる。
レースは完全に淀みなく流れ、 ラップタイムで見ても11秒台を刻み続けるような形となり、 相当な持続力が問われるようなコースとなっている。
上級クラスでも前半のペースにはそれ程違いがなく、(道中~)上がりに その差が表れる。上に行くほど性能(素質)が重要。
芝1800m
point好位差し有利。次いで追い込み、先行の順。
◆一応中~外枠が優勢。
◆基本は持続力。加えて多少の切れも必要。
道中はある程度淀みなく流れ、持続力が必要とされる。
ただし前半が落ち着いた入り方をするために、 各馬が勝負所まである程度の余力を残せることが多く、 多少の切れ味も必要とされる。
レースのレベルが上がってくると、道中が締まって→地力勝負になるため、 上がりタイムはむしろ下級条件の方が速いくらい。
芝2000m
point ◆好位差し&追い込みがいい。先行も残る。
◆外枠優勢。内も悪くない。中枠が良くない。
◆持続力が問われる(&多少の切れ味)。
1800mと同じく、持続力をベースに多少の切れが必要というコース。
違いは、こちらの方が最初の直線が長くなる分、前半が速くなって、 後半地力が反映されやすくなること。
さらにクラスが上がれば、前半~道中がより厳しくなるため、 切れ味自慢は直線不発に終わる可能性も高い。
芝2200m
point ◆好位差し~差し有利。追い込みまで。逃げ不利。
◆中枠中心。
◆後半の持続力(&一定の持久力)が問われる。
前半は、上り坂の割合も大きくて、落ち着いた入り方をする。
しかし後半は、2コーナーからの下り坂によって、徐々にペースが上がって行く形で、 ロングスパート気味のサバイバルレースになりやすい。
脚の持続力と(加速していく中でも息切れしないための)持久力が必要。
芝2500m
point差し有利。次いで好位差し、先行の順。
逃げには厳しい。
◆末脚の持続力が必要。
ここまで距離が長くなると前半~道中はゆったりとした流れとなることが多い。 レースが動くのは向こう正面の下り坂で、坂を下りながら徐々に加速していき、 そこからはどれだけ脚を持続できるかという勝負となる。
もちろん展開次第だが、ロングスパートが基本のコースで、 頂点の有馬記念を筆頭に、比較的レベルの高いクラスのレースも多く、 力が反映されやすい。
芝3600m
point ◆差しが基本。
◆持久力&切れ(&一定の持続力)。
ステイヤーズS専用。
これだけの距離なので道中は基本的に緩むことになる。 その後2周目の向こう正面から徐々に加速していき、 勝負所でもう1段加速という形。
距離適性(純粋な持久力)は当然のことながら、 後半のギアチェンジに対応しなければならないため、 ある程度の切れ味を備えていることが必要となる。
ダ1200m
point ◆基本は逃げ~好位差し。半端な差しは悪く、むしろ追い込みがいい。
◆外枠優勢だが、他も満遍なく。最内は良くない。
◆高い持久力が問われる。
芝からの発走&スタート直後の下り坂によって前半が相当なハイペースで流れ、 完全に上がり不問のレースとなる。 前後半3秒差が当たり前の、究極の前傾コース。
ラストの急坂も手伝って、相当な持久力が必要となる。
先行力(スピードとペース耐性)が物を言う。
ダ1800m
point ◆逃げ&先行が基本。
◆中~外枠優勢。内枠は不利。
◆持続力&ラストの持久力。
ラップ的には向こう正面の下り坂辺りが速くなって、 その後加速する場面がほとんど見られず、上がりが掛かる傾向にある。
他のダート中距離・主要コースとは、適性的に真逆と言えるくらいで、 むしろ小回りダ1700mの方が、脚の使い方としては近い。 (当然坂もあるため、より高い地力が問われる)。
道中から持続する脚に加えて、ラストを粘れるような持久力を持っていることが必須。
ダ2400m
point ◆先行~差しまで。
◆内も悪くない。
◆とにかく持久力。
これだけの距離なので距離適性がまず第一に物を言うことは間違いない。
ラップ的な傾向は、道中は緩むものの、向こう正面の下り坂からは 1800mとほぼ同じように流れ、下り坂で加速した後は徐々にスピードが落ちていき、 最後は持久力が問われる形となる。バタバタが基本。
まずは地力という部分で、このコースは1200mや1800mと違って、 枠は最内も悪くない。
ダ2500m
point ◆一応好位が優勢。
◆持久力&持久力が重要(※誤字ではない)。
施行数は少ないが、後半は2400mと近い形になっていて、早い仕掛けから→ 上がりはやはりかなり掛かる。
基本はある程度好位だが、データは500万クラスのみ。 みんな上がりの脚は残っておらず、 勝負所までにほとんど勝負が決まっている…というイメージ。
補足 中山コースの特徴と聞かれて真っ先に挙げられるのはやはり直線の急坂であるが、 コース適性を計る際に最も効果的な要因となるのは、内回り、外回りに関わらず存在する 2コーナー~向こう正面の下り坂。
この下り坂が道中の締まった流れを作り出し、結果的に持続力を問われる展開や、 ラストの持久力勝負を生み出している。


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