2008年6月8日日曜日

安田記念展望 2008


前回の記事(→安田記念の傾向)で好走する条件として
下記の2つを挙げた。

好走する条件
1.長く末脚を持続できる持久力を持っていること
2.ある程度の切れ味があること

これを踏まえて今回の予想をしてみる。


参考レースのラップタイム

京王杯SC
 12.4-11.2-11.1-11.5-11.2-11.9-11.5 (12.4-22.3-22.7-23.4)
ヴィクトリアマイル
 12.4-11.3-12.0-12.2-12.1-11.2-11.0-11.5 (23.7-24.2-23.3-22.5)
オーストラリアT
 12.6-11.1-11.4-12.6-13.2-12.3-11.3-11.4-11.5 
マイラーズC
 12.8-11.3-11.4-11.7-11.6-11.2-11.2-12.4 (24.1-23.1-22.8-23.6)
ダービー卿CT
 12.7-12.0-11.3-11.8-11.8-11.6-11.3-11.7 (24.7-23.1-23.4-23.0)
高松宮記念
 12.0-10.4-11.0-11.0-10.9-11.8
中山記念
 12.6-11.5-12.0-11.8-11.8-12.3-12.2-11.5-11.6

THE CHAMPIONS MILE(→公式サイト
 24.4-22.5-23.5-23.1 1.33.5 グッドババ
THE CHAIRMAN'S TROPHY(→公式サイト
 24.3-22.6-23.7-23.1 1.33.7 アルマダ
THE QUEEN'S SILVER JUBILEE CUP(→公式サイト
 13.2-21.1-24.0-23.0 1.21.3 グッドババ
THE CITI STEWARDS' CUP(→公式サイト
 24.7-23.5-23.5-22.6 1.34.3 グッドババ
THE CATHAY PACIFIC HONG KONG MILE(→公式サイト
 25.2-23.1-23.6-22.6 1.34.5 グッドババ

何と言ってもここでの第一の問題は香港馬の取捨なので、
香港競馬のラップタイムを考えなければならない。
とは言え、2F刻みの表記は日本人的には慣れていないので、
過去5年の安田記念を2F刻みのラップで書いてみる。

2007 23.0-22.9-22.9-23.5 1.32.3
2006 23.4-23.0-23.2-23.0 1.32.6
2005 22.9-22.7-23.2-23.5 1.32.3
2004 22.3-23.3-23.2-23.8 1.32.6
2003 23.0-23.0-22.9-23.2 1.32.1

(下記では4分割されたラップを"LAP1-LAP2-LAP3-LAP4"と記す)
まず目につくのは、香港競馬のLAP1の遅さである。
スタート直後の1Fに関してはどうしても12秒台は掛かるので、
おそらくこれは2ハロン目が遅くなっていると思われ、
互いに警戒しつつ徐々に上げていくという感じなのだろう。

スタート直後は相当遅くなるが、LAP2では日本よりもむしろ速くなる。
これは日本の場合の2ハロン目がおそらくこの中に含まれているから。
つまりここで先行争いが行われているか、もしくは逃げる体制に入っている。

その後LAP3(3~4コーナー)でかなり緩み、LAP4で一気に加速する。
この加速の度合いは前半のペース次第ではあるが、それでもかなり速いので、
ある程度の切れが問われるものだろう。

香港と日本の違いはスタート直後と勝負所の2点である。
特に勝負所は日本の方が1F早く、流れも淀みがない。
それに対して香港のレースは、緩んでから満を持して仕掛ける、
といったイメージとなる。

香港競馬はどちらかと言うと改修前の安田記念の方に近いのかもしれない。
下記の改修前の安田記念の2F刻みのラップタイムを見ると、
香港と同じようにLAP3が非常に緩んでいる。
LAP4に関してはスタート直後のペースが速い分落ちているが、
それでもラスト2Fは相当に加速しているので、流れとしては等しくなる。

2002 23.1-22.8-23.4-24.0
2001 23.3-22.5-23.6-23.6
2000 23.6-23.2-23.7-23.4
1999 23.7-22.8-23.2-23.6
1998 23.8-23.9-25.5-24.3

何となく香港競馬のイメージが分かったところで、次は香港馬である。
香港のレースそのものは切れ味勝負という形になっているので、
そこで好走している馬が、改修後の切れはそこそこあれば
大丈夫になった安田記念において切れ負けするとは思えない。

そうなるとどれだけ持久力を持っているかということになる。
香港競馬は良く言われているように、日本よりも少しだけ時計が
掛かる馬場で行われ、タイム差ではマイルで1秒前後遅くなる。
したがってその馬場で好走するには、ある程度の持久力がなければならない。

なぜならパワーが必要な馬場で持久力を持っていないと、
道中の追走で脚を使ってしまい、勝負所で切れる脚など到底使えないから。
つまり切れる香港馬というのは、持久力に裏づけされているという前提があって
初めて切れ味が発揮できることになる。

したがって香港馬は日本馬よりも持久力の底辺が高く、
切れるタイプであっても持久力が問われる形を苦にはしないと考えられる。
つまり今の安田記念において香港馬の適正は非常に高いと言える。
後は高速馬場に対応できるかどうかの絶対的なスピードくらいだが、
今回のメンバーに関しては問題なさそうで、そこには期待しづらい。

正直に言うと、今回は香港馬を切ること前提で見てきたのだが、
最終的には間逆の結論が出てしまった…。
それでも今考えられる香港馬が絡まないケースというのは2つある。

1つは去年のように、速い流れを持久力に優れた強い先行馬が
押し切ってしまうケース。
ただコンゴウリキシオーが昨年に比べて頼りなく、
ダイワメジャーのような怪物級の馬とまではいかなくても、
強い先行馬がどこにもいない。
となってはこのケースは考えづらい。

もう1つは完全なスローに流れて、究極の切れ味勝負になるケース。
(これは絡まないというより香港馬が勝たないケース)
上記のように香港馬はある程度の切れを持ってはいるが、
それは日本馬でしばしば見られるカミソリの切れ味というものではない。
したがって持久力不問の一瞬の切れ味の戦いならば日本馬に分がある。
これはコンゴウリキシオーの一人旅で超スローに流れたら可能性はある。
もちろんこの場合の主役はウオッカとなる。

2つのケースを挙げたが、例年通りのミドル~ハイペースくらいで流れたら
どう考えても香港馬が絡んでしまう。
(とにかく中途半端はいかん!)
その場合、京王杯SC組との持久力勝負になるが、今の馬場状態は
パワーを持っている香港馬に味方し、距離的な問題を含む
スーパーホーネット、スズカフェニックスにはマイナスである。
今回は日本馬にはかなり厳しい条件となっている。


予想
希望としてはペースがスローに流れた場合の予想をしたいのだが、
(ウオッカを本命にしたい)
ある程度速く流れる可能性の方が高いので、予想はそちらで。

◎グッドババ
切れるし持久力も相当なもの。
昨年の経験もあり、勢いもあり、馬体的にもスピード競馬は合う。
チャンピオンズマイルは直線に入って後方から楽々と先団に取り付き、
満を持して追い出して突き放すという圧倒的なパフォーマンスだった。
着差以上の強さで、他の香港馬とはレベルが1つ違う。

○スーパーホーネット
切れて、脚も持続する。距離以外はベストの条件。
とにかく京王杯のパフォーマンスは相当なものだった。
そこからの上積みは微妙で、距離も1F長く、パワーのいる馬場。
マイナスポイントが多くなっているが、
差し馬ながらある程度前からの競馬が出来るのはこの流れでは強み。
初物づくしの今年のG1で藤岡の初G1制覇はあり得る。

▲スズカフェニックス
切れ、持久力を高いレベルでバランス良く持つ。
それでも距離的な問題が残る。
気になるのは京王杯でスローに流れているのに、
武豊はポジションをわざわざ下げていた。
これが1400mで1600mの競馬をするということで、
ここへの布石と考えたのなら恐い。

△キストゥヘヴン
ここへの適正はかなりある。
能力的にはこのメンバーに入ると厳しいが、
展開次第では複勝圏内。

注ウオッカ
スローなら頭まである。
流れが速くなったとしても、能力では5番手ということはまずなく、
そこまで崩れる可能性はあまり考えられない。
ただ軸にするには危険であることは確か。
本当は本命にしたい。くだらん予想を覆して勝ってくれ!

×アルマダ
グッドババに比べると切れで劣る。
その分より持久力を問われる形になれば可能性はある。
ただ絶対的なスピードは微妙。

×エイシンドーバー
適正の高さは相当なもの。
それでも実力的にはG2までで、複勝圏内が精一杯。

×コンゴウリキシオー
状態がどこまで戻っているのか。
状態さえ良ければ自分で流れを作れるだけに可能性はあるが。


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