2008年7月25日金曜日

函館記念の傾向 2008


函館記念過去10年のラップタイム
過去のラップタイムを見てこのレースの傾向を探ってみたい。

2007(エリモハリアー:2.02.8)
12.6-11.8-12.7-13.0-12.9-11.9-12.0-11.9-11.7-12.3

天候:晴 芝:良
上り4F:47.9 3F:35.9
前半1000m:63.0
勝ち馬コーナー通過:07-06-06-06
勝ち馬上り3F:35.2


2006(エリモハリアー:2.05.1)
12.6-11.3-11.6-12.4-12.6-12.8-12.4-13.0-13.0-13.4

天候:曇 芝:稍重
上り4F:51.8 3F:39.4
前半1000m:60.5
勝ち馬コーナー通過:09-10-06-05
勝ち馬上り3F:38.8


2005(エリモハリアー:2.00.7)
12.8-11.2-11.8-12.4-12.5-12.2-12.1-11.9-11.8-12.0

天候:晴 芝:良
上り4F:47.8 3F:35.7
前半1000m:60.7
勝ち馬コーナー通過:04-03-04-03
勝ち馬上り3F:35.4


2004(クラフトワーク:2.00.6)
12.3-11.2-11.7-12.1-12.1-12.1-12.3-12.4-12.2-12.2

天候:晴 芝:良
上り4F:49.1 3F:36.8
前半1000m:59.4
勝ち馬コーナー通過:08-08-10-09
勝ち馬上り3F:35.6


2003(エアエミネム:1.59.9)
12.6-11.4-12.1-12.0-11.9-12.0-12.0-11.8-11.9-12.2

天候:晴 芝:良
上り4F:47.9 3F:35.9
前半1000m:60.0
勝ち馬コーナー通過:07-07-04-02
勝ち馬上り3F:35.5


2002(ヤマニンリスペクト:2.05.1)
12.6-12.0-12.2-12.4-12.4-12.8-12.7-12.7-12.8-12.5

天候:晴 芝:良
上り4F:50.7 3F:38.0
前半1000m:61.6
勝ち馬コーナー通過:13-13-13-08
勝ち馬上り3F:37.2


2001(ロードプラチナム:2:02.4)
12.7-10.6-11.8-12.1-12.5-12.6-12.7-12.5-12.5-12.4

天候:雨 芝:良
上り4F:50.1 3F:37.4
前半1000m:59.7
勝ち馬コーナー通過:07-07-03-02
勝ち馬上り3F:37.1


2000(クラフトマンシップ:2.02.7)
12.4-11.6-11.8-12.6-12.6-12.6-12.2-11.9-12.6-12.4

天候:曇 芝:稍重
上り4F:49.1 3F:36.9
前半1000m:61.0
勝ち馬コーナー通過:09-09-09-08
勝ち馬上り3F:35.9


1999(ジョービッグバン:2.02.0)
12.5-10.9-12.2-12.1-12.4-12.6-12.2-12.5-12.4-12.2

天候:曇 芝:良
上り4F:49.3 3F:37.1
前半1000m:60.1
勝ち馬コーナー通過:02-03-02-01
勝ち馬上り3F:36.9


1998(パルブライト:2.00.4)
12.5-10.4-11.2-11.7-12.2-12.7-12.7-12.3-12.4-12.3

天候:曇 芝:良
上り4F:49.7 3F:37.0
前半1000m:58.0
勝ち馬コーナー通過:14-14-08-04
勝ち馬上り3F:36.5


函館記念過去10年の平均ラップタイム
12.56-11.24-11.91-12.28-12.41-12.43-12.33-12.29-12.33-12.39 122.17




傾向
平均ラップタイムのグラフを見ると中盤以降がほぼ水平に近い形となっていて、
完全に淀みのない流れとなることが分かる。
ただ函館は2コーナーから3~4コーナー中間まで上り坂になっていて、
そこでラップタイムの見た目以上の力を使っていることに注意しなければならない。
そして勝負所でもあまり加速することなく、4コーナーからの下り坂に
後押しされて惰性でゴールを迎えるというのがパターン。

道中がほとんど息を入れる暇もなく流れるために、特に先行馬には厳しく、
結果的に差し馬有利な展開となりやすい。
それでも日本一直線が短いコースだけに直線勝負という訳にはいかず、
3コーナー手前の上り坂を上っているうちから徐々に押し上げて行く必要があり、
差し馬であってもそうそう楽できる訳ではなく、
長い間脚を持続させることができることができない馬では厳しくなる。

標準的な流れとなれば持続力のある差し馬の独壇場となり得るレースだが、
展開次第では先行馬にもチャンスは回ってくる。
考えられるのは前半を速いペースで引っ張って後続に脚を使わせるパターン。
道中で脚を使ってしまえば、持続力のある差し馬でも最後がどうしても甘くなる。
そうなると持久力の高い先行馬であれば、最後の下り坂も手伝って
そのまま上位に残る可能性が高くなる。
基本は淀みのない流れと考えておいて、出走メンバーを見渡してみてペースが
速くなりそうであればこのパターンも考慮しておく必要がある。

また、展開以上に重要になってくるのが北海道の洋芝への適応力である。
洋芝は水分を少しでも含むと途端に重くなってパワーが無い馬では厳しくなる。
他の競馬場以上に天候には注意を払っておく必要がある。


狙いたい馬
・持続力の高い差し馬(平均的に流れた場合【こちらが基本】)
・持久力があり最後まで粘れる先行馬(前半が相当速い場合)

危険な馬
・切れ味自慢の馬(先行、差し問わず)




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