2017年6月4日日曜日

安田記念展望(予想)2017



予想

最近の記事でも書いているように、今の馬場は、下は硬いものの、深い芝で
同時にパワーも問われる…という状況。

速い時計への対応は当然必要だが、軽いフットワークでそれをこなすという
よりも、しっかりと地面を捉えるような走りで、シンプルに地力で壁を突破
することが求められる。

当然ここでは、スピードよりも地の強さを示している馬を中心に考えたい
ところだし、対香港馬という観点でも、今の状況で勝つのなら胸を張れる。
(香港のレースを理由に推している馬は、香港馬ではないが…)


◎ロゴタイプ
昨年は、回復途上の馬場でのゆったりした展開で、直線後続がなかなか脚を
伸ばせない中で、1頭内にこだわる形での押し切り。確かに恵まれた内容。
しかしその後も、明らかな外差し馬場だった毎日王冠以外は常にしっかりと
した活躍が出来ていて、地力は十分に示している。
特に(前の記事でも書いたが)香港マイルでは、スタートで遅れる形で前半
かなり脚を使って好位に取り付き、展開自体も厳しい流れの中で粘り込んで
いて、これは高く評価しておきたいところ。
昨年の覇者ながら妙味も十分。ならばここは積極的に推してみたくなる。

○エアスピネル
ここ2走の決め手勝負での負けは置いておいて、京都金杯では、速い前半に
引っ張られる形で、レースを通して高い水準のラップを踏んで、横綱相撲と
言っていい内容で押し切った。
そのパフォーマンスを考えると、地力では当然上位の扱いでいいはずだし、
前走のような速い時計の決着にも対応しつつも、基本的にはパワー系のタイプ
…という点で、今の馬場にも合っていそう。
今回は相手の方に期待してみたい…という部分で、結果的に評価は2番手には
なったが、可能性としては当然頭まで考えたい。

▲レッドファルクス
近年この舞台のトレンドになっている、決め手のあるスプリンター。
安田記念自体も、前半~道中が速くなることが多く、純粋な切れ勝負なんて
ほとんどなくて、とにかくスピード耐性の部分で、中距離寄りのタイプよりも
こちらの方がはまる可能性が高い…という雰囲気。
(マイラーが活躍するパターンの2000m戦と同じイメージ)
前走に関しても、馬場がはまった部分はあったが、スプリンターの懸念材料
である、溜めが効くかどうか?という問題を解決したとも言えるし、むしろ
適性面での1つの裏付けと捉えたい。当然ここは高い評価。

注イスラボニータ
以前は性能まかせ…という印象だった馬だが、前半~道中がかなり締まった
マイルCSで、内有利な状況の中で外から最後しっかりと詰めて好走して、
その後の阪神Cでも逆境の立場で好走。地力をつけているのは間違いない。
当然ここでも扱いとしては上位の存在ということにはなるし、周って来れば
普通に好走はして来そう。
ただ1点、今の馬場は、この馬の持ち味であるフットワークの良さが活きる
状況ではない…という気はするので、勝ち切れるかどうか?は微妙…。

△ブラックスピネル
京都金杯では、ロスなく立ち回った分はあるものの、前半でしっかりと脚を
使う内容から好走しているし、その前のチャレンジCでも道中で極端に脚を
使いつつも→差のない5着に入っていて、その2戦だけで考えても、地力は
普通に認めていいはず。
前走に関しても、馬場に対する位置取り的に難しい立場だったし、その負けを
大きく捉える必要はないはずで、とりあえず何がどうなって10番人気??感。
当然相手候補には考えておきたい存在。

△ヤングマンパワー
重賞をしっかり勝ち切っていても、G1では何も出来ず…という経歴になって
いて、地力の面での疑いは確かにある。低人気の理由も当然そこにあるはず。
それでも自身が関屋記念の道中~上がりで示したパフォーマンスは、マイルの
一流馬が示す内容そのもので、軽視していい存在ではやはりない。
脚の使い方から言っても、ジワジワと仕掛ける格好の京都よりも、勝負所で
ある程度メリハリのつく東京の方が本来はいいタイプだし、前走の好走で状態
自体の問題がないのなら、とりあえずここでは注目はしておきたい感覚。

△ステファノス
地力の部分では、前半でしっかりと引っ張られた宝塚記念や、道中がかなり
締まった形の香港Cの内容を考えれば、当然上位の扱い。
前走の大阪杯でも、一応積極的な競馬をして好走して→そこからの距離短縮
というローテにも好感は持てる。
あとは前半のスピードの部分。この馬がこれまでに経験してきたマイル戦とは
ここはスピード水準が全く違っているので、それに対応できるかどうか?
可能性はあるが、さすがにそれは微妙…。なので、評価としてはここまで。

△コンテントメント
前にエントリーした記事で書いた通り、前半部分の速い展開で好位から粘った
香港マイルの内容は、とりあえずここにつながっていいし、香港馬の中では
人気的には上になっているビューティーオンリーよりもこちらを取りたい。
馬場に関しても、速いことは速いものの、スピードだけが問われる状況では
ないし、可能性としてはあっても良さそうには思える。
あとは状態次第といったところだが、週中の段階での比較では惨敗した昨年
よりも馬体を減らしている…。これは困った…。経験の差で克服できるなら。

☆クラレント
ここでは2年前に道中しっかり脚を使う内容で3着。
その時に示したパフォーマンスで考えると、当然上位に扱っていい存在。
前走に関しては、スローな展開と通ったコース…という部分で恵まれた部分が
大きいだろうが、それを単純に状態がいい…とプラスに捉えれば、とりあえず
可能性としては、好走もあり得るのかも。一応注目だけはしておきたい。

☆グレーターロンドン
連勝していて底を見せていないというのは事実だし、3走前の道中~上がりで
示したパフォーマンスは高くて、地力の面でも裏付けがない訳ではない。
それでも、前半の部分に関しては、中距離戦でも正直嫌いたくなるくらいの
内容しか示していなくて、ここのスピードに引っ張られてどうなるのか?は
未知数。可能性はあるが、個人的には静観したい気持ちの方が大きい。

☆アンビシャス
地力の部分では中山記念(×2)の内容を考えれば普通に上位に扱える。
それでも、前半のスピードの部分での裏付けは足りてなくて、ここの流れで
削られないか?という懸念はある。
マイルの流れで気性的な問題をカバーする…という意味では可能性もあるの
だろうが、それだけで強く推すのはさすがに無理。




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