2017年6月2日金曜日

安田記念展望(香港馬考察)2017



香港馬考察


以前は大活躍していた香港馬が掲示板にすら載らなくなってから久しいが、
ダービーの回顧でも触れたように、"スピードオンリー"の高速馬場ではなく
なっている分、復活の可能性はあるのかも…という気が個人的にはしている。
(下の硬さが勝って、31秒台の時計が出るようなら、結局無理だろうが…)

とりあえず過去の好走馬が、どのようなラップで走っていたのか?というのを
最重要ステップ(あちらにとっては当然本番)であるチャンピオンズマイルで
確認しておきたい。



※以下のラップ表記:LAP1-LAP2-LAP3-LAP4


チャンピオンズマイル過去ラップ


2016年 24.85-23.81-23.39-22.03 48.66-45.42 ☆
2015年 26.30-24.14-23.28-21.67 50.44-44.95
2014年 24.17-22.56-23.94-23.44 46.73-47.38 (★)
2013年 24.80-22.52-22.69-23.41 47.32-46.10 (★)
2012年 25.05-24.31-23.64-22.23 49.36-45.87
2011年 25.30-23.50-23.64-22.27 48.80-45.91
2010年 24.66-22.34-23.47-23.19 47.00-46.66 ★
2009年 25.44-22.91-23.41-23.21 48.35-46.62
2008年 24.40-22.50-23.50-23.10 46.90-46.60 ★
2007年 25.10-23.90-22.90-22.60 49.00-45.50
2006年 24.60-23.20-23.40-22.50 47.80-45.90 ☆
2005年 24.70-22.60-23.20-23.20 47.30-46.40 ★

チャンピオンズマイル⇒安田記念で好走した馬
★サイレントウィットネス 2005年2着⇒安田3着
★☆ブリッシュラック 2005年1着⇒安田4着 2006年1着⇒安田1着
☆ジョイフルウィナー 2006年3着⇒安田3着
★アルマダ 2008年2着⇒安田2着
★サイトウィナー (2009年1着⇒安田6着) 2010年4着⇒安田5着
☆モーリス 2016年1着⇒安田2着

まず↑で個別に名前を挙げた「安田記念で掲示板に載った馬」という括りで
考えると、全てに共通している点は、直前のチャンピオンズマイルのLAP1が
24秒台だったということ。
⇒一定以上の地力が問われていることが条件。これは当然と言えば当然。

そして、その中でもLAP2が22秒台だった年(★)とLAP4が22秒台だった年
(☆)があり、★に関しては先行馬が、☆に関しては差し馬が安田記念で好走
している印象。(モーリスの扱いは微妙だが)

つまり、LAP1&LAP2の速いかなり厳しい展開を、好位で受けて立つ形から
粘りを見せた馬と、LAP1で引っ張られつつ→LAP4で究極の決め手を見せた馬
(こう書けば突き抜けたモーリスも当てはまる)が要チェック…となる。

※2014年(★)に参戦したグロリアスデイズは(他力本願的な)差し浮上。
(安田記念6着なので微妙と言えば微妙だが)

※2013年(★)参戦のヘレンスピリットは、逃げて好走した内容にも関わらず
安田記念惨敗で、唯一の例外と言えるのだが、その年はLAP3も22秒台。
前半というよりも、道中が極端に締まった展開で、問われた適性が全く違って
いた可能性が高い。



今年の出走馬の近走ラップ


以上のことを踏まえて、今年参戦する2頭の近走のラップを見てみると↓

2017年チャンピオンズマイル
26.44-23.10-22.95-22.74 49.54-45.69
1着コンテントメント 1-2-1-1
2着ビューティーオンリー 3-4-5-2

2017年チェアマンズトロフィー
25.12-23.53-22.90-22.19 48.65-45.09
2着ビューティーオンリー 6-6-6-2
6着コンテントメント 1-1-1-6

2017年スチュワーズカップ
24.48-23.34-23.45-23.11 47.82-46.56
4着コンテントメント 2-2-2-4
5着ビューティーオンリー 10-11-11-5

2016年香港マイル
24.48-22.54-23.01-23.45 47.02-46.46
1着ビューティーオンリー 11-12-9-1
4着コンテントメント 4-4-4-4
5着ロゴタイプ 3-3-3-5
7着サトノアラジン 14-14-14-7

今年のチャンピオンズマイルはLAP1が26秒台。この時点で切ってしまいたく
なるのだが…。
もう少し見ておくと、チェアマンズトロフィー、LAP1=25秒台。なし。
スチュワーズカップ、LAP1クリア。LAP2=23秒台、LAP4=23秒台。なし。
2017年のレースに関しては、極めて厳しい…と言わざるを得ない。

そして昨年の香港マイル。LAP1=24秒台、LAP2=22秒台。やっとあった。
そこで勝ったのはビューティーオンリーだが、前述のようにLAP1&LAP2の
速いパターンで注目すべきは⇒好位の馬。
4番手から追走してそれ程差のない4着のコンテントメントの方が該当する。

ちなみにこの2頭は昨年のチャンピオンズマイルにも出走しているのだが、
差し浮上すれば安田記念につながる☆の展開の中、ビューティーオンリーは
浮上し切れずモーリスに決定的な差をつけられての4着。切れの懸念。

コンテントメントは好位から2着して(これは元々つながらないパターン)、
安田記念に参戦するも⇒最下位。
ただしその時は馬体重が-21kgで、展開もかなり特殊だった。度外視可能。
今年も陣営から「来日の輸送で体重は落としたものの~」発言があり、輸送
自体が全くダメ…ということなら難しいが、香港マイルの内容から、こちらは
一応候補には残しておきたい感覚になる。

ただ今回は、それを理由にすると、もっと上の馬がいる…。
香港マイルでのロゴタイプは、スタートで立ち遅れながらも→すぐさま3番手
まで押し上げる競馬で、実質的に前半で最も脚を使った格好。
そこから直線も粘って、差のない5着…というのはかなり強い。


ひとまずの結論、香港(出走)勢の序列
◎ロゴタイプ
○~▲コンテントメント
△ビューティーオンリー
△サトノアラジン




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