2023年6月3日土曜日

日本ダービー回顧(ラップ分析)2023


まとめ
  • (実質)道中かなり緩みつつ→後半は長くいい脚を使う展開。
  • 切れ&(末脚の)持続力が問われた。

日本ダービー結果

タスティエーラ2.25.2 33.5 04-04-04-04
ソールオリエンス2.25.2 33.3 06-06-06-06
ハーツコンチェルト2.25.2 33.4 16-14-06-06
ベラジオオペラ2.25.2 33.0 08-08-11-11
ノッキングポイント2.25.4 33.4 06-07-09-09
ホウオウビスケッツ2.25.4 34.0 02-02-02-02

天候:晴 芝:良
上り4F:47.2 3F:35.3
前半1000m:60.4
12.6-10.7-12.0-12.6-12.5-12.4-12.8-12.4-11.9-11.6-11.9-11.8



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半は平均的な、遅くはない入り方をしているが、道中はしっかりと緩んだ展開。そこから後半は徐々に加速していきつつ→最後少し緩急がついた形。

今回の特徴は、やはり道中の遅さ。
スタートではそれなりに引っ張られているものの、それ以降はただでさえ平均をはっきりと下回る流れの中で、1⇔2番手の差が広がっていく…という隊列。後続は(向こう正面で動いた馬を除けば)かなりゆったりと追走した扱いになる。

しっかりとした溜めが入った中で、上がりの部分に関しては、(急激な詰め方はしていないものの)早い段階から徐々にペースアップしつつ→長くいい脚を使う格好になり、適性的には、切れ&(末脚の)持続力のバランス…というレースになった。

脚質的には、この展開ではペースが上がってから→追い上げる…というのにはさすがに難しさがあったので、仕掛けの段階でそれなりのポジションにつけていた馬がシンプルに優勢になったイメージ。

この先に向けては、何だかんだ皐月賞の2頭が着を入れ替える形でワンツーという結果だし、上位の実力をまずは認めたいところだが、展開が展開なだけに、地力の部分ではやはり他のレースと合わせて考えていきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

タスティエーラ
ある程度好位から、ラスト1Fで先頭に立ちつつ→そこからしっかり踏ん張っての勝利。
落ち着いた流れから→徐々にペースアップしていく展開に対して、位置取り&適性的にハマった部分はあるが、この馬の場合は皐月賞で十分に地力を示している訳だし、シンプルにその性能を認めて…ということで良さそう。
比較的長さを感じるタイプ&(本質は)持続寄りに思えるイメージから、秋も可能性としてはあっても良さそうだし、やはり注目はしておきたい。

ソールオリエンス
ある程度流れに乗りつつ、インでじっくりと進めて、直線はジワジワと詰めての2着。
後半勝負であと1つ上げ切れなかったイメージにはなり、厳しい展開の中で(相対的に)鬼脚を使った皐月賞の内容からも、もう少し地力が問われてこそ…なのかも知れない。
まだまだ完成途上に見えるタイプではあるし、とりあえずは夏を越してのさらなる成長に期待しつつ、この先もじっくりと見守りたい感覚。

ハーツコンチェルト
前半は後方からだったが、向こう正面の落ち着いた流れの中で無理なく押し上げつつ→最後までしっかりと詰めての3着。馬自身も持続力を発揮したし、鞍上も好判断だった。
ビュッとは来ないイメージと、距離を延ばして明らかに安定感を増したパフォーマンスを考えれば、秋に更なる距離延長をして前進を示す可能性もありそうだし、当然注目はしておきたい存在ではある。



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