2024年5月4日土曜日

天皇賞(春)回顧(ラップ分析)2024


まとめ
  • 道中高い水準から、後半は長くいい脚を使う展開。
  • 持久力&持続力が問われた。

天皇賞(春)結果

テーオーロイヤル3.14.2 35.0 04-04-05-02
ブローザホーン3.14.5 34.6 12-13-12-12
ディープボンド3.14.6 35.6 02-02-02-01
スマートファントム3.14.7 34.7 14-14-14-14
ワープスピード3.14.9 35.1 12-11-12-10
サヴォーナ3.14.9 35.8 04-04-03-04

天候:晴 芝:良
上り4F:47.2 3F:35.3
4F毎ラップ:48.1-48.2-50.7-47.2
12.8-11.7-12.1-11.5-11.6-11.5-12.2-12.9-12.8-12.6-12.5-12.8-11.9-11.7-11.6-12.0



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタート直後はやや落ち着いた入り方をしたが、1周目の4コーナー~スタンド前がかなり速くなった展開。その後は平均的に推移しつつ→ラストはこのコースらしく4Fの戦いになった。

今回の場合、速くなった区間に関しては1頭が少し離した格好だが、大逃げというよりは縦長という程度の隊列だったし、やはり後続も道中では高い水準のラップを踏んだ扱い。

その結果、地力の裏付けが微妙な馬はシンプルに淘汰されることになり、それを乗り越えられた馬が、後半で長くいい脚を競う…というレースになった。
適性的には、(これもシンプルに)持久力&持続力が問われた。

脚質的には、一応前後はどちらも…という序列になっているが、ごまかしが利かない展開の中で、好位から好走した馬は単純に強かったというイメージになるし、基本は差し馬がやや優勢だった…と言えるのかも知れない。

この先に向けては、(速い馬場を考慮しても)これぞ天皇賞という水準になっているし、素直に上位の力を信頼しつつ、それらの活躍に期待しておきたいところ。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

テーオーロイヤル
まずは一言で、完璧な勝利だった。
ある程度流れに乗る形で&終始外寄りを回して、後半もしっかりと攻めつつ→早め先頭から押し切る…という横綱相撲。どこを取っても恵まれの要素がない圧巻の内容で、現時点では素直にこの路線のナンバーワンということでいいはず。
地力勝負の天皇賞を完勝…というのは、この先、特にグランプリに対してつながっていく可能性がありそうだし(京都開催の宝塚記念がどのような性質になるのか?というのはあるが)、当然しっかりと注目していきたい。

ブローザホーン
前半は受け流した格好だが、外寄りから進めて、4コーナーも大きく外を回しながら→直線ではしっかりとした脚を使っての浮上。ロスが大きくなったことを考えれば、十分に評価できる2着だったと言えそうだし、力を示した。
馬格はそこまで…ながら、長距離でも効率が悪くならずに走り切れる点では、個人的にレインボーラインを思い出したが、同馬も菊花賞で2着してから→1年半の時を経て天皇賞に届いている。
G1は今回が初だった訳だし、もう少し鍛錬を積みつつ→前進する可能性は考えたい。

ディープボンド
上位の中では最も前から進めて、後半も早めに取りついた格好から、直線もしっかり粘り込んでの3着。過去3回の結果からは着こそ1つ落としたが、ステイヤーの息の長さを改めて思い知らされるような好走だった。
次は宝塚記念とのこと。現段階では中距離のスピード水準でどこまで?というのはあるが、京都2200mは自身が初めて重賞を制した舞台でもあるし、適性は元々示している。梅雨時の体力勝負でひょっとしたら…という可能性も考えつつ、じっくり見守りたい。



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