- 速いスタートから、一旦溜めつつ→後半はロングスパートの展開。
- 持久力&高い持続力が問われた。
皐月賞結果
1 | ミュージアムマイル | 1.57.0 | 34.1 | 08-08-08-10 |
2 | クロワデュノール | 1.57.3 | 34.7 | 04-04-06-02 |
3 | マスカレードボール | 1.57.3 | 33.9 | 11-10-14-13 |
4 | ジョバンニ | 1.57.4 | 34.3 | 06-06-11-10 |
5 | サトノシャイニング | 1.57.4 | 34.5 | 09-10-08-07 |
天候:曇 芝:良
上り4F:46.3 3F:34.8
前後半1000m:59.3-57.7
12.1-10.2-12.2-12.5-12.3-11.4-11.5-11.8-11.4-11.6
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、スタート直後がかなり速くなり、その後はコーナー部分で一旦落ち着く展開。そこから向こう正面で一気にペースアップしつつ→(多少の緩急がつきながら)最後までスピードを保ったままゴールを迎えた。
とりあえずは今回、レース映像を観たときに第一に抱いた違和感は、瞬間的ではあったものの70km/hを超えた速度表示。この週は馬場が相当に速かったことは確かだが、結果的に2F目では10.2秒というラップを刻むことになり、最初の2Fも22.3秒となった。
特にこの前2F:22.3秒(以内)という数字は、過去10年では2000mで1回、1800mで2回、1600mですら1回しかサンプルがない、はっきり暴走と言っていい水準で、本来はスプリント領域のもの(↓)。
レース全体としては1.6秒の後傾レースではあったのだが、スタートで脚を使った馬にはかなりの疲労物質が蓄積されたはずで、(一旦溜めが入ったとは言え)そこからの1600mは決して楽ではなかったことが想像できる。(⇒前の馬は基本的に沈んだ)
したがって、後半のロングスパートも含めると、今回は大きな負荷の掛かった区間が多く、適性的には持久力&持続力がしっかりと問われた扱いになり、特にスピードへの耐性(筋持久力)が必要とされた。
この先に向けては、上位の力をまずはしっかりと認めつつ…でいいと思うが、その馬の強さが(今回のような)無酸素運動的な強さなのか?or有酸素運動的な強さなのか? という適性を把握しておきたいところだし、ローテによってその点での上げ下げは考えたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ミュージアムマイル
中団から進めて、極力ロスのないコース取りから4コーナーで持ち出しつつ→直線しっかりとした脚で差し切っての勝利。スピードの中で最後もう1つ上げられる…という強さを十分に感じさせた。
方向性としては今回のような条件が合いそうで、距離はこのくらいがベストかも知れないが、走り自体はチョコチョコしたりしないし、ある程度の融通は利きそう。
その点で、ダービーもスピードに寄ったレースになれば、可能性はあっても良さそう。
クロワデュノール
スタートの速さはギリギリ受け流せたかどうか…といったところだが、上位の中では最も前から進めて、相対的には脚を使っていた格好。最後差されはしたものの、後半も外を回しつつ正攻法の競馬をしての2着ならば、むしろ強い!という感想になる。
この馬の場合は、ある程度ゆったりとしたイメージで、上の例で言えば有酸素運動能力をもっと活かせる舞台の方が良さが出そうだし、その点では前進あるのみ。
最近のダービーは上がりのスピード持続勝負も目立つので、もちろん絶対ではないが、やはり有力な存在にはなりそう。
マスカレードボール
じっくり&極力ロスのない競馬から→直線は捌きながらしっかりと浮上した。
ホープフルSとの違い…というところでは、スピード方向の適性面で前進した雰囲気ではあって、その点ではもう1つ距離を延ばした場合にどうなるか?は難しいところ。
東京に戻ることのプラス面と比較しつつ、ダービーに関してはもう少し考えたい…。
ジョバンニ
上位の中では、クロワデュノールに次ぐ形でスタートで脚を使っていた扱いだし、直線では少し煽りを受けた部分もあった。力は十分に示したと言える。
ダービーに関しては、速い上がり自体は使っているものの、東京レベルの直長コースの経験がなく、決め脚勝負で主張しきれるか?というのはある。更新できるなら。
サトノシャイニング
今回のような条件になった場合に、適性面では少し懸念があった馬ではあるが、外を回す形からでも崩れることなく、しっかりと掲示板を確保。改めて実力を示した。
距離延長も問題はなさそうに思えるし、もっと変化がつく舞台に替わっての前進も十分に見込めそう。ダービーで巻き返す可能性は当然考えておきたい存在。
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