2016年5月1日日曜日

天皇賞春展望 2016


予想
どのような条件であっても、個人的にここで上位評価にする顔ぶれはほとんど
変わらないが、枠の部分でこれだけハッキリと明暗が分かれたとなると、やはり
その中での上げ下げだけはしっかり考えておきたい。

◎フェイムゲーム
純粋な持久力の高さと、脚元の柔軟性に由来する持続力…という部分でこの舞台
にはピッタリはまるイメージ。
昨年ここでは、内枠の馬が上位を占めた中で、唯一7枠からしっかりと伸びて、
ゴールドシップとクビ差の接戦を演じた相当強い2着。
前走も、結果的に斤量の軽い相手に離されたものの、自身は道中をかなり高い
水準で進めつつ→上がりをしっかりとまとめた内容で、パフォーマンスとしては
十分なものを示している。
このタイミングで外国人Jへの乗り替わりは確かに微妙だし、そのリスクは引き
受ける覚悟が必要だが、前走&昨年と比べて条件面での前進がある中で、オッズ
的には思いの他の低評価。ならば推さない手はない。

○ゴールドアクター
5連勝は全てスローな流れで、データ的にはなかなかはっきりした裏付けが取れ
ないのだが、元々持続力はしっかり示している馬だし、持久力という部分でも、
菊花賞での3着を持ち出せば当然だが、普段から額面以上の強さを感じさせる
(=常に余力を残しているイメージの)馬なので、とりあえず問題はないはず。
どちらにしろ現段階では、(もちろんサウンズオブアース、キタサンブラック、
シュヴァルグランも有力ではあるが)基本的にはフェイムゲームとの一騎打ち
くらいの考えだったのだが、今回はこちらは外枠で、相手は内目の枠を引いた
…というのであれば、ここは相手の方に期待してみたい。
それでも勝たれるのであれば仕方がない。

▲キタサンブラック
この馬も、地力の面での(データ的な)裏付けには乏しいのだが、菊花賞では
かなりの持続力発揮して勝利している訳だし、あまりスピードに依らず、純粋な
持久力が問われるようなレースでは、額面以上の強さを感じさせる。
ここ2戦は逃げているものの、カレンミロティックあたりが強気に行く気配を
見せるなど、ペース次第では武豊Jが控える選択をするだろうし、最内枠を確保
したことで柔軟な対応がしやすいはず。
勝ち切れるかどうかはともかく、無理のない競馬で、好走はやはりしてきそう。

注シュヴァルグラン
前走は、道中を高い水準で進めつつ→上がりをしっかりまとめる内容で完勝して
いて、素直に強い競馬だったと言える。
また同じような脚の使い方をした、2400mのオリオンSよりもパフォーマンスを
上げている点からも、高い持久力を証明している。
タイプ的に、少しパワー寄りで、地脚の強さを活かしたいイメージの馬なので、
本来天皇賞向きかどうかは微妙な部分があるが、今回枠もまずまずのところには
入ったし、とりあえず普通に浮上は出来ていいはず。

△サウンズオブアース
持久力&持続力はしっかり示していて、単純に考えてここでは普通に上位。
この1年で地力は間違いなくつけているはずなので、昨年9着からの前進も十分
考えられる訳だが、その時は8枠15番で、今回は7枠15番。
条件面では何も良くなっていない…。
タイプ的にも、瞬間的な動きが出来なくて、元々ゴチャつきに巻き込まれやすい
性質の馬であり、天皇賞自体(特に外枠は)結構ゴチャつくレースでもある。
勝ち負けまではどうなのか…。

△カレンミロティック
前走は、スタートから1コーナーまでをかなり高い水準で逃げて、尚且つ勝負所
での仕掛けも早い…という、ハッキリとやり過ぎな内容。度外視。
昨年もここでは3着しているように、持久力は十分なものを示していて、単純に
地力では上位扱いでいいはずだし、今回も内枠を確保。条件は揃っている。
元々長くコンビを組んでいた池添Jに戻るのも好感が持てるし、結果的に6番手
評価にはなってしまったが、粘り込む可能性はしっかり考えておきたい。
どちらにしても、あまりにも人気がなさ過ぎ…な印象。


☆サトノノブレス
一昨年はここで8着だったが、その時は上位を差し馬が占めた展開を、逃げて
コンマ5秒差に粘った内容。
元々菊花賞で2着している訳だし、タイプ的にも、(フェイムゲームと同じく)
フェノーメノに近い馬体イメージの馬で、この舞台には本質的に合っている。
したがって、今回外枠でなければもう少し高い評価にする手もあったのだが、
結局推し切れない…。

☆タンタアレグリア
菊花賞で4着している馬だし、前走もまずまずの内容での2着ではあるのだが、
例えば勝ち馬のシュヴァルグランとは対照的に、2400mのダービーと比べると、
3000m級では少しパフォーマンスは落としている格好。
(もちろん一定の持久力は認められる)
適性的にも、パワー寄りのタイプなので、本質的にここに合っているとは言い
づらいし、やや外目の枠を引いたここは、高い評価には正直しづらい。

☆レーヴミストラル
純粋な持久力&決め手という方向性の馬で、イメージとしてはジャガーメイルに
近いタイプ。その手の(溜めが効く)馬の距離延長は、基本的には問題ない。
…が、大外枠。
天皇賞は、上がりの脚だけで前を交わし切れるようなレースではないし、ここは
外を回しつつ動かなければならないことは確実だろうし、それでも尚且つ伸び
切れるか?は、さすがに微妙。

☆トゥインクル
前走は、馬場を考慮すると道中の水準がかなり高いレースで、その展開を圧勝
しているのだから、かなり高い持久力を備えていることは間違いない。
それでもこの舞台に対しては、前走のような道悪で強過ぎる…というのも考え
もので、(北海道の2600m戦でも感じたことなのだが)スピードに限界がある
可能性は否定できない。
ここで必要な適性の片方、中距離的な資質が足りない印象。静観。





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