2008年5月29日木曜日

オークス回顧 2008


オークス結果
トールポピー2:28.835.309-07-08-07
エフティマイア2:28.835.407-07-06-05
レジネッタ2:29.035.211-11-10-10
ブラックエンブレム2:29.135.802-02-03-03
オディール2:29.235.209-10-11-12
レッドアゲート2:29.236.005-05-03-03
リトルアマポーラ2:29.335.411-11-11-10
ソーマジック2:29.435.707-05-06-08
マイネレーツェル2:29.435.316-16-16-14

天候:曇 芝:稍重
上り4F:48.6 3F:35.7
12.5-10.6-12.8-12.8-12.7-12.9-13.0-12.9-12.9-11.3-11.8-12.6
(前半1000m:61.4)


2歳女王の復活&桜花賞組ONLYの決着
今年のオークスは何と言っても桜花賞で上位or人気していた馬で
完全に上位が占められた結果となった。
その中でも斜めに走っていたとは言え勝ったトールポピーの脚色は
他とは全く違うものだった。

予想の段階でオークスは、ある程度の切れとそれ以上に持久力が必要と書いた。
それ故に持久力が問われたレースだった桜花賞組中心としたが、
実際にかなりの持久力を持った馬たちが上位を独占した。

去年などと比べると、(ダイワ&ウオッカを除いたとしても)
今年はレベルが1つ落ちるメンバーだったので、
その傾向がより顕著に表れたのだと思う。
(最後はみんなバテるから)

レースのラップタイムを眺めてみると、ラスト3Fのところで一気に加速したことで
全く切れの無い馬はかなりてこずったはずで、ソーマジックなどがそれに当てはまる。
(この馬の敗因は不利を受けたことだけではないと言える)

またその後のラップは11.8-12.6というようにかなりタイムが落ち込む形となり、
予想以上に持久力が問われるものだったということが窺える。
したがって長く持続できる脚を使えることが上位に食い込める絶対条件だった。

実際に上位を占めた馬を見ると1、2着馬は持久力があって、
ある程度の切れを持つタイプであり、3~5着馬は持久力に優れるタイプである。

このレースを総括すると、持久力があることで上位争いが可能となり、
その中で1番切れる馬が勝利した、ということでいいと思う。


個人的な予想に関しては、概要はある程度当たっていたので満足しているが、
リトルアマポーラに対する評価が、切れるタイプであり、
惨敗の要素があったのにも関わらず、高い評価をしてしまったのは悔やまれる。
希望的な見解も少なからず含んでいたことを認めなければならない。


~各馬について~

トールポピー
直線での斜行以外は完璧なレースだった。
桜花賞とは違ってある程度前めの位置取りをして、
楽に加速し、持続する脚を見せつけた。
切れと持久力のバランスがうまく取れていることが勝因で、
桜花賞で勝てなかったのが不思議なくらい。
この手のタイプは京都にはベストと言えるくらいの適正があって、
秋も楽しみではある。

エフティマイア
桜花賞に続いてここでも2着。
この結果はこの馬の底力を証明すると同時に、
両レースで問われていた適性が等しいものだったことの証明にもなる。
トールポピー同様に京都にも合っている。
秋も期待できる。
それにしても新潟2歳Sと桜花賞の間の凡走は何だったのか?
冬場がダメ、馬体重が増えていた、・・・。
こじつければ何とでも言えるだろうが…よく分からない。(流行語by武兄弟)

レジネッタ
勝ち馬から不利を受けてはいるが脚色が違っていた。
持久力に勝ったタイプなので、敗因は完全に切れ負けだと言える。
桜花賞こそ獲れたが、本来G1を勝ち切るには切れが足りない。
オークスと違って秋華賞は速く流れる傾向があるために可能性はあるが、
これからの活躍には多少疑問が残る。

ブラックエンブレム
持久力に優れたタイプでベストな展開だったと思う。
それでも掲示板までということは、実力か距離適正の問題。
秋は成長次第。

オディール
タイプ的には合っているが、ここまで来たのには驚いた。
桜花賞の時よりもメリハリのある馬体となって完成に近づいたことや、
鞍上の腕などが要因だと思われる。
オークスでは距離適正などいくらでも克服可能なことの証明。
それでも秋華賞が速く流れたら厳しくなるとは思う。

レッドアゲート
基本的には一瞬の切れというタイプで、最後まで脚が続かない。
今回の敗因はそこにある。
とは言え、切れは切れでも極上の切れ味という訳ではないために、
この先の中距離G1では厳しいと思う。
まさしく長距離ランナーといった感じ。
秋は菊花賞を目指してどうか…。

リトルアマポーラ
切れ味で勝負するタイプで、ここでの適正はあまりないとは思ったが、
能力でそれを克服可能だと考えた。
しかしそこまでの力はなかった、というのが事実。
それを能力で克服してきたのが多くのサンデーサイレンス産駒であり、
改めてこの世代のレベルの低さを証明した感じ。
このタイプは京都との相性はあまりないために、
秋のG1でも厳しい結果に終わる可能性は高い。

ソーマジック
持久力こそ一級品だが、切れのなさが露呈してしまった感じ。
もちろん直線で受けた不利による影響は大きいものであったが、
勝ち馬(加害者)よりも前からレースを進めていた訳なので、
切れさえあればそもそも不利を受けることはなかったはず。
確実に持続できる脚というのは1つの魅力ではあるが、
この切れのなさはG1を勝ち切るには大きなマイナスポイント。
(これは他のシンボリクリスエス産駒にも注意したいところでもある)
秋のG1でも善戦までという可能性は高い。
良く言えば「確実に善戦する」だが…。

マイネレーツェル
武豊は直線で余力があって、不利さえなければひょっとしたら…と言っていた。
しかし持久力に優れたタイプが、あんな後方から進めて余力があるのは当然で、
逆に言えば、後方からしか進められない持久力の勝った馬でしかない。
当然G1では厳しい。
この馬が来るのは淀みなく流れた場合のG3まで。
1400mやローカルで頑張って欲しい。


今回のレース回顧はいつもよりも多くの馬についてコメントしたが、
要はそれ程実力が拮抗しており、レース結果は展開、適正に
左右される要素が大きいことの顕れだと言える。


サンデー無き新時代へ
最後に1つ言って置きたいのだが、
リトルアマポーラで惨敗した武幸四郎が「わからない」と言っていた。
それはサンデーサイレンス時代を生きてきたからに他ならない。

上記のように切れるタイプであるにも関わらず、持久力を問われるレースにおいても、
それを克服してきたのがサンデーサイレンス産駒であった。
今までは強い馬と言えばサンデー産駒であり、抜群に切れて、
持続する脚が使えるために、 多くの騎手は後ろに控える競馬を選択してきた。

その感覚が残ったままの現在、切れるタイプの馬が直線では全く伸びず、
不可解な惨敗を喫していることが多々見られる。
そして1番厄介なのは、そのことに騎手が戸惑っていて、
間違った戦略を立ててしまう可能性があるということ。
特に危険なのはここ10数年の間にデビューした、
サンデーにどっぷり浸かってきた騎手達。

これからは馬を動かすタイプの騎手、地方出身騎手の時代。
サンデーに浸かっていない若手騎手にも期待できる。
とにかく今、確実に時代が変わろうとしている。



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