2008年10月29日水曜日

菊花賞回顧 2008


菊花賞結果
オウケンブルースリ3.05.734.812-12-10-02
フローテーション3.05.934.612-12-13-16
ナムラクレセント3.06.135.404-04-03-02
スマートギア3:06.235.114-14-13-07
マイネルチャールズ3:06.535.705-06-04-06

天候:曇 芝:良
上り4F:47.3 3F:35.3
前中後:58.8-66.7-60.2
12.9-12.2-11.0-11.7-11.0-12.2-13.9-13.8-13.5-13.3-12.9-12.0-11.5-12.1-11.7



レース評
ラップタイムだけ見ると前半は極端に速く、道中は極端に緩んでいるようだが、
前の2頭が単純に荒らしただけで、ラスト5Fが60.2というようにほとんど
例年通りの展開だったと言える。

レースレベルは、古馬と戦ってきたナムラクレセント&スマートギアが王道を
歩んでここに駒を進めた馬をことごとく上回って上位にきていること、
全体的な着差があまり離れていないこと、などの結果を考えたら、大して価値が
あるものとは思えない。

ただしオウケンブルースリだけは実際にも強い競馬をしたし、これ以降もおおよそ
似たメンバーと戦っていくことを考えたら先につながるレースを見せてくれたと
思っている。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

オウケンブルースリ
まず自分の予想よりも強かったというのが感想の1つ。
下り坂から一気に動いて4角ではすでに2番手あたりまできていた。
そのような乗り方でもラスト1Fまで良く伸びていたのは力の証明だと言える。
そしてもう1つ予想以上だったのは不器用さ。
特に理解不能なのは4角で先頭に並んだのにも関わらずレースの上がりラップが
11.5-12.1-11.7という特異なものとなっていること。
仕掛けた状態の勝ち馬が4角(ほぼラスト2F)で先頭に並んでいるのに
一旦ラップは12.1秒に落ちていて、そこから最後にまた速くなっている。
内田博が最後の追いを出来るだけ遅らせようとして2段階スパートの形とした
という可能性もないことはないが、コーナーをスムーズに曲がることができずに
スピードが落ちてしまったのではないかという気がする。
もしそうだとしたらこの先のG1戦線で勝ち切ることはかなり難しいのではないか。
地力は認めるが将来性には疑問が残る一戦だった。

フローテーション
スペシャルウィークとリアルシャダイの血なのか…馬体はステイヤーらしく
結果的には距離適性が1番合っていたのはこの馬だったということかも知れない。
他の馬が早めに動く展開の中、鞍上の藤岡は落ち着いてじっくり脚を溜めて
直線勝負に賭けた。
それが功を奏しラスト2Fの12.1秒という遅いラップを最大限に利用して差を詰め、
持続力というよりも溜めて切れる脚を使うタイプであるこの馬には
ベストの騎乗だったと言える。
今までの負け方と今回の好走を考えると、今後は緩い古馬の長距離戦でラストの
上がり勝負となった場合に良い結果が得られそう。
ただそのような馬は基本的に春の天皇賞などでは後方待機から直線勝負で
5着に食い込むのが精一杯という気がしてならない。
(アドマイヤモナークの後継者ができて良かった…可愛げがある差し馬として)

ナムラクレセント
和田の積極的な騎乗は持続力の高いこの馬の特性を考えたらベストだった。
まあただ単純に前走の失敗があるからかも知れないが…。
差ししか選択できない持続力タイプではこの先の活躍はかなり制約されるが、
今回好位から進めても持ち味を発揮できるのを証明したことで、
この馬の次戦以降にも希望が持てる。
それでも単純に大物感が全く感じられないのは自分だけだろうか…。

スマートギア
この馬の馬体を見る限りこの距離は無理ではないかと考えていたが、
結果的に4着まで食い込んできているということは、周りがそれだけ弱いか
この馬が予想以上に強いかということになる。
実際に最後は脚が止まってしまっているところを見るとやはり距離は長そうで
周りの弱さは個人的には確信しているが、この馬自身も中距離であれば
それなりの結果が望めそうな気もしている。
ただしその場合も道中がある程度緩められることが条件にはなるが…。

マイネルチャールズ
この馬としては完璧なレースっぷりではあったが結果は5着止まり。
それでも予想で書いたような化けの皮が剥がされる瞬間はまた持ち越された。
直線を向いたところで一気に勝負を賭けるのはこの馬には合っていて、
松岡も良く考えたとは思うが、はっきり言って京都でそれは無理。
次戦以降に中山でそれができれば良い結果が得られるかも知れない。
ただ切れ味、持続力、持久力のどれをとっても平均点のこの馬がこの先
大きいところを獲れるとは全く思えない。

ノットアローン
当日の馬体重は+16kgだったが、今までのひ弱に映る馬体がステイヤーらしい
しっかりとした腹回りを持った馬体に変わっていて距離的な問題が消えたかの
ようにパドックでは感じた。
しかしレースでは1周目の暴走によって3コーナーの時点で終わってしまった。
個人的に本命にした手前さすがにやり過ぎだろ!と感じたが掛かってところを
敢えて行かせて、大逃げの形に切り換えたというのが正しそう。
横山典だけに大逃げをする可能性はあるとは思っていたが、もし完全に掛かって
いたのだとしても、アグネススターチが行ってるんだから控えるべきだったし、
この馬の特性を考えたら無理をしてでも抑えるべきだったと思う。
この馬自身は持続力&持久力で勝負するタイプであるが、少し一本調子なところが
あって、最初に飛ばして道中は緩め、勝負所で一気に加速させるというレースは
全く向いていない。
そもそも今回のような大逃げを打つには勝負所で一気に後続を突き放せるような
切れ味が必要で、サイレンススズカやセイウンスカイでは少し格が違ってくるが、
(逃げという訳ではないが)横山自身が似たようなイメージを持ったと考えられる
アドマイヤジャパンや武豊に導かれてサムソンを潰したアドマイヤメインなどの馬は
基本的に切れ味に優れたタイプの馬である。
そして切れ味が優れているということは、緩急の激しいレースに対応できるという
ことを意味する。
つまり菊花賞では結果的にこの馬には合わない戦法で勝負したことになる。
今回は早めに動いて持続力勝負で勝ち抜いた馬が上位に残っているだけに、この馬
本来の持続力を活かせる乗り方をしていたら良い結果が得られたのではないか。
チャンスがある馬だと思っていただけに残念な結果…いや過程だった。




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