2008年10月9日木曜日

スプリンターズS回顧 2008


スプリンターズS結果
スリープレスナイト1.08.033.905-04
キンシャサノキセキ1.08.234.007-07
ビービーガルダン1.08.234.203-04
スズカフェニックス1.08.333.913-10
アポロドルチェ1.08.334.303-02
トウショウカレッジ1.08.433.715-14
カノヤザクラ1.08.433.814-14

天候:曇 芝:良
上り4F:45.7 3F:34.4
前半3F:33.6
11.9-10.4-11.3-11.4-11.5-11.5




今年のスプリンターズSはスリープレスナイトの完勝だった。
レースは3Fが32秒台すらあり得ると思っていたがその予想に反して前半が遅くなり、
その後は11秒台中盤を刻み続けるような、ある意味淀みのない展開となった。

このような珍しい流れとなると、まず前半が遅いために先行した馬の脚が最後まで
持ってしまい後ろから行く馬には厳しくなる。
また一方では、レース後半がある程度のスピードを保ったまま流れたために、
先頭を争っていたような逃げ馬たちには相当な持続力が問われることになって、
さすがにラスト1Fは厳しくなった。

そうなると脚質的に有利となったのは逃げ馬の少し後ろから進めていたような
先行勢や好位差しの馬たちで、実際にそれらの馬が上位を占めることになった。
勝ったスリープレスナイトも展開利の恩恵を受けられた1頭ではあったが、
もし予想通り前半がもっと速く流れていたら、持続力に優れた馬だけに、
他の馬がラスト1Fでバテていく中でこの馬だけはスピードを維持して
より大きな差が広がったに違いない。
つまり今回好走した馬を「スリープレスナイトから0.*秒しか違わない」などと
評価することは危険だと考えなければならない。

このブログでは既に何回か書いているが、持続力に優れている馬が1番得意なのは
"ラスト1Fがガクっと落ちる展開"である。
今回は、どちらかと言うと他の馬に有利な展開を勝ち切っているレースであり、
最低でもこれくらいの実力はあるということを証明しているだけで、
適鞍であればもっと高いパフォーマンスを発揮できる馬だということを
肝に銘じておかなければならない。


~各馬について~

スリープレスナイト
上記したようにもっと厳しい流れになっていたら、自身の持ち味である持続力で
より大きく突き放していたのではないかと思う。
また今回のようにペースが少し緩くなった場合、自分から前に圧力をかけていく
という選択をしても良かったのではないかという気もする。
鞍上の上村はレース後のコメントで出来る限り追い出すのを遅らせたかったと
言っていたが、今回は実力が抜けていたためにそれでも上手くいったものの、
実際にこの馬の特性を活かすのであればむしろ逆に早めの仕掛けの方が合う。
その辺りが今後のこの馬というよりも上村の課題になってくるようにも思える。
CBC賞を勝った後、ブログにはその時点ではまだ信用できないなどと
書いてしまったが、結局芝のG1のスピードまで難なくこなしてしまった。
(それにしてもこの世代の牝馬の強さはどうなってんだか…)
次戦以降は香港が考えられているらしいが、日本のダートを走れて、
これだけのスピードを持っているのであれば、BCスプリントやドバイの
ゴールデンシャヒーンなどに挑戦して欲しい。

キンシャサノキセキ
確か高松宮記念直後にも書いたと思うが、今回がG1を獲る最後のチャンスだと
言えるレースだっただけにこの2着は残念だった。
スリープレスナイトには実力で劣っているとは思うのだが、速いペースを追走しても
勝負所ではある程度の切れる脚が使え、それを持続させることができる同馬だけに
もっと積極的なレースをして欲しかった。
それを実際にやったとしても勝ち切るまでいくのは難しかったかも知れないが、
少なくとも速いスピードを持続できるスリープレスナイトの後ろから行くよりも
可能性は高かったはずである。
能力的に今がピークかと思われるだけにこの先G1奪取は厳しいとは思うが、
もうしばらく注目していきたい。

ビービーガルダン
結果的には2着と僅差の3着ではあったが、もう少し早い段階から前に圧力を
かけるところが見たかった。
一定の速い流れの中で末脚を残すためにある程度抑えていたのはさすが安藤勝と
いったところだが、4コーナーの時点でスリープレスナイトに並ばれた時点で
勝敗はすでに決まっていた。
高い持続力を持った同馬だけに早めに仕掛けていたら、勝ち切るとまでは
いかないとしても、もう少し際どいレースが出来ていたかも知れない。

スズカフェニックス
いつもよりほんの少し位置取りが前よりだったためか、最後の爆発力に少し
もの足りなさを感じた。
もちろんこれだけ前が止まらないようなラップを刻まれては、もっと極端に
控えた競馬をしてもこれ以上の結果は難しかったと思われる。
やはり中山のように自力で動いて前との差を詰めなければならないようなコースでは
この馬は厳しく、京都や中京のように下り坂を使って加速できるコースで
期待したい。

アポロドルチェ
今回の流れを1番見方につけたのはこの馬だと言っていい。
本来切れ味で勝負する馬であり持久力には不安がある。
G1らしくもっと厳しい流れとなり、ラストの粘り勝負になっていたとしたら
ここまでの結果は得られなかったのではないか。
しかしまだ3歳の同馬だけに成長してもう少し底力をつけたとしたら、
来年あたりは面白い存在になるかも知れない。

カノヤザクラ
スタートで後手を踏んだのが全て。
中間の追い切りなどから体調面が懸念されていたが、個人的にはそこまでの
影響があったとは思えない。
セントウルSと比べたら確かに多少の出来落ちはあったかも知れないが、
今回も最後はかなり伸びて来ていたし、全くダメなレースではなかった。
夏を使い詰めてきただけに少し休ませて、次戦以降で万全の状態で
出走してきて欲しい。

ファイングレイン
中山のコース形態を考えたらある程度前に位置していた方がいいのは間違いないが、
もともと掛かるようなところがある馬に対して前半から積極的な騎乗をし、
引っ掛からせていては元も子もない。
現在の体調面も良いとは思えないが、今回に関しては鞍上に対して疑問が残る。




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