2014年6月8日日曜日

安田記念~チャンピオンズマイル考察~ 2014



チャンピオンズマイル考察(過去記事の一部修正)
直近に行われ、過去の結果からも安田記念に向けての間違いなく最重要レース。
まずは、今年は香港馬を警戒する必要があるのかどうか…という観点から、この
レースがどのような展開であれば、安田記念へつながるのかを確認しておく。

※以下のラップ表記:LAP1-LAP2-LAP3-LAP4

2013年 24.80-22.52-22.69-23.41(47.32-46.10)
2着ヘレンスピリット 24.80-22.52-22.69-23.44 1-1-1-2
 (逃げて締まった展開演出→直線も粘り込んで僅差の2着)⇒安田16着
4着グロリアスデイズ 25.32-22.52-22.57-23.30 6-6-3-4
 (中団内から進め、直線中に持ち出して浮上→最後はやや甘く)⇒安田11着

2012年 25.05-24.31-23.64-22.23(49.36-45.87)
2着グロリアスデイズ 25.61-24.39-23.48-21.83 7-8-9-2
 (好発から徐々に下げて中団、直線しっかりだが伸び負ける)⇒安田14着
3着ラッキーナイン 25.09-24.39-23.56-22.36 2-2-2-3
 (番手から直線粘りつつも最後差される)⇒安田11着

2011年 25.30-23.50-23.64-22.27(48.80-45.91)
4着ビューティーフラッシュ 25.30-23.50-23.64-22.41 1-1-1-4
 (LAP2手前でハナに立って上がり勝負で少し差された)⇒安田9着
10着サムザップ 26.82-23.46-23.32-21.76 13-14-14-10
 (ほぼ最後方から相対的に最後少し詰めただけ)⇒安田11着

2010年 24.66-22.34-23.47-23.19(47.00-46.66)
2着フェローシップ 25.22-22.50-23.23-22.85 6-6-5-2
 (好発から一旦下げて直線でしっかり浮上)⇒安田9着
3着ビューティーフラッシュ 25.42-22.46-23.27-22.76 7-7-7-3
 (中団で脚を溜めて直線しっかり伸びる)⇒安田11着
4着サイトウィナー 24.86-22.38-23.43-23.39 3-3-2-4
 (好位から進めて直線まずまず粘った)⇒安田5着

2009年 25.44-22.91-23.41-23.21(48.35-46.62)
1着サイトウィナー(2番手からの押し切り)⇒安田6着
9着アルマダ(好位から徐々にポジションを下げる形)⇒安田8着

2008年 24.40-22.50-23.50-23.10(46.90-46.60)
1着グッドババ(長くない隊列、後方2番手からのごぼう抜き)⇒安田17着
2着アルマダ(好位からLAP2だけ少し溜めて、勝負所は積極浮上)⇒安田2着
3着ブリッシュラック(中団から相対的に浮上)⇒安田14着

2007年 25.10-23.90-22.90-22.60(49.00-45.50)
1着エイブルワン(逃げ切り)⇒安田12着
2着ジョイフルウィナー(後方2番手から直線伸び切った)⇒安田9着
3着ザデューク(2番手から残った)⇒安田15着
5着グッドババ(好位から道中溜めて伸び切れず)⇒安田7着

2006年 24.60-23.20-23.40-22.50(47.80-45.90)
1着ブリッシュラック(後方から直線突き抜けた、決め手違う)⇒安田1着
3着ジョイフルウィナー(後方から最後は狭い所を良く伸びた)⇒安田3着

2005年 24.70-22.60-23.20-23.20(47.30-46.40)
1着ブリッシュラック(後方から押し上げて、直線も伸び切った)⇒安田4着
2着サイレントウィットネス(逃げて最後もしっかり粘った)⇒安田3着
4着ボウマンズクロッシング(最後方から相対的に浮上)⇒安田13着


確実につながったと言えるのが、2005、2006、2008年。
これらの年に共通している点はLAP1が24秒台ということで、そこからさらに
2005、2008年はLAP2もかなり速くなっていて、基本的には前半が速く、地力が
問われる展開というのが安田記念につながる目安になっている。

したがってレース自体の流れが厳しくなり、一定の持久力が問われる流れという
ことを前提として、その中で、どのようなタイプが安田記念でも活躍するのかを
考えると、とりあえず以下の2パターンに分けられる。

・前半の厳しい流れを受けて立って、好位から粘った馬
  ⇒サイレントウィットネス・アルマダ(・サイトウィナー)

・速い前半は受け流す格好でも、他とは違う決め手(&持続力)を示した馬
  ⇒ブリッシュラック・ジョイフルウィナー

こうやって見ると、結局はどちらを選べばいいのか?という雰囲気にはなるが、
後者に関しては、グッドババのように、条件は当てはまっても東京のスピードに
対応しきれない…ということにもなりかねないので、基本的には前者の方を重視
した方が確実だと思える。
どちらにしてもレース自体の厳しさがあってこそ…という点は変わらないので、
その点だけはまずはしっかりチェックしておきたい。

※2010年、2013年に関しては、それらと遜色ない厳しいラップとなりながら馬券
圏内を外したが、両者ともに1分31秒台での決着。
そこまでの時計になると、さすがに地力や適性よりも("慣れ"も含めた)単純な
スピードの問題…という印象。
その傾向が続くのであれば、この考察は最早意味をなさない可能性もあるが…。


2014年チャンピオンズマイル
24.17ー22.56-23.94-23.44(46.73-47.38)

4着グロリアスデイズ 24.81-22.80-23.54-23.81 10-10-11-4
 (中団後ろの内寄りから直線中へ→最後までジワジワ伸びる)

今年はこれまでにない程のハッキリした前傾の展開。
当然LAP1&LAP2の速さ…という点では好感できる訳だが、そこから出走してくる
馬がお馴染みのグロリアスデイズ1頭のみ。
内容的にも、止まらず浮上はしている…という好意的な見方もできるが、結局は
勝ち馬に決定的な差をつけられていて、正直物足りないパフォーマンス。

一方で、この1年の間にはG1を勝っているので、やはりそれを見ておくと↓


2013年香港マイル
24.75-22.95-22.95-22.95(47.70-45.90)

1着グロリアスデイズ 25.43-23.51-22.39-22.27 11-11-10-1
 (好発→後方でじっくり→直線外をしっかり伸びてまとめて差し切る)

LAP1&LAP2が遅い訳ではないが、馬場が速いのかレースはしっかり後傾の展開。
それを後方から1つ上の上がりを使って勝ち切ったところは、上がり勝負で強い
これまでのこの馬の傾向通りで、イメージを覆した訳ではなさそう。


結論
今回の場合、馬場がグロリアスデイズに味方しそうな雰囲気にもなるのだが、
道悪というのは基本的に前傾度が高くなる条件。
その点ではむしろ適性的にこれまで以上の逆境…ということにもなりかねない。
地力でそこそこの着に浮上…くらいはあってもいいが、正直、静観したい。


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