2017年4月2日日曜日

大阪杯展望(ラップ傾向&予想)2017



G1に格上げされて初めての開催なので、どのような傾向になるのか?は
当然これからの話。
とりあえず今年はG2時代の傾向を踏襲する形で考えたい。

過去のラップタイム


2016 12.8-11.5-12.5-12.1-12.2-12.5-12.1-11.3-10.9-11.4
2015 12.8-11.1-12.7-12.2-12.3-12.4-12.3-12.2-12.1-12.8
2014 12.8-11.3-12.5-12.0-11.9-11.8-11.7-11.5-12.4-12.4
2013 12.6-11.4-12.7-12.2-12.6-12.2-11.6-11.3-10.9-11.5
2012 13.2-12.2-13.7-13.2-12.9-12.7-12.3-11.9-11.2-12.2
2011 12.5-11.0-12.3-12.1-11.4-11.6-11.6-11.3-11.8-12.2
2010 12.1-11.1-12.8-12.3-12.0-12.2-11.6-11.5-11.7-12.2
2009 12.6-11.5-11.9-11.9-12.1-12.8-12.1-11.9-11.2-11.7
2008 12.5-10.8-12.2-12.1-12.0-12.3-12.0-11.5-11.6-11.7
2007 12.8-11.5-13.1-12.6-12.2-12.2-11.9-11.7-11.4-12.0

過去10年の平均ラップタイム
12.67-11.34-12.64-12.27-12.16-12.27-11.92-11.61-11.52-12.01
2.00.41




ラップ傾向

(過去記事に一部加筆)

ラップタイムを見ると、前半はミドルペースで、道中は一旦は落ち着くものの
極端には緩まない展開から、やや仕掛けの早い上がり勝負という形。

このレースは、道中がそれ程楽をしていられない水準で流れて、一定の持久力は
やはり問われるのだが、だからと言って極端に締まる…という訳でもないために
一流馬の脚は十分に残り、上がりはある程度速くなる。

したがって、仕掛け自体が早く長い脚は当然必要だが、それに加えて勝負所で
動いて行ける機動力を備えていることが重要で、適性的には、切れと持続力を
バランス良く持っているタイプが中心になりそう。

このコースは、クラスが上がると→基本的に前半&道中&上がりの全てで水準が
上がるのだが、その中でもやはり道中が締まる…という部分が顕著。
その点、今回G1になったことで(切れよりも)持続力の方がより重要になる
可能性は十分にある。

したがって、G2時代は多少は目を瞑っても問題なかった、決め手に特化した
タイプや長距離系のタイプの扱いには、少し注意が必要になるかもしれない。


好走する条件
・持続力(&一定の切れ)を持っていること



予想

キタサンブラックに関しては、そこまで無理をして先手を取りには行かない
として、後はマルターズアポジーが行くのか、それともロードヴァンドールが
譲らないのか…それは発走してみなければ分からない。

ただし、展開そのものを決めるのは恐らくマルターズアポジーになるはずで、
前走のとてつもないペースでの押し切りや、有馬記念&福島記念の内容などを
考えても、(少なくとも)道中以降は相当長い脚が必要な展開にはなりそう。

したがって今回は、中距離に特化した、この舞台でこそのタイプを上げて、
長距離寄りのゆったりしたタイプを少し下げる…という選択をしたい。

◎アンビシャス
前走は、内を通った馬が上位に浮上した中で、この馬は大外を回す競馬から
最後しっかりと浮上した内容。当然ここは巻き返しが期待できる場面。
昨年のこのレースに関しては、スローを勝ち切った形なのでそこまで高くは
評価しづらいのだが、その前の中山記念で示したパフォーマンスは、ここでは
(裏付けとしては)1つ抜けている扱いになり、その持続力は確か。
スケール的に東京では少し足りないし、距離延長も微妙。マイルの可能性は
ないとは言い切れないが、やはりまずはこの手の舞台でこそ。推したい。

○キタサンブラック
地力では言うまでもなく上の扱いになるし、宝塚記念や皐月賞での好走から
考えれば、適性的にも十分こなせていいはず。
したがって、明確に下げなければいけない…というまでの理由は特にないの
だが、一方で、道中の(絶対的な)スピード水準という部分での明確な裏付け
…というのも実はない。
天皇賞・秋がそうであるように、休み明けぶっつけ…というのもこれまでとは
違って難しくなるはずだし、(押し切る可能性も当然あるが)今回は2番手。

▲ヤマカツエース
前走は、道中が締まった展開になり、後半の(コーナーの前後で細かい緩急が
つく)ラップの形的にも、外の差し馬が不発に終わりやすいレースで、それを
外から正攻法で攻めて最後しっかり差し切った…という強い内容。
そこで示した地力と、元々示していた持続力を合わせて考えれば、ここの展開
には普通にはまって良さそう。
相手は当然強いが、適性&臨戦過程の差で迫れる可能性は十分あるはず。

注ステファノス
同舞台では、鳴尾記念で、道中かなり脚を使う形から→しっかりと浮上した
内容があるし、前走に関しても、(不利になった)外を回す競馬で最後伸び
切れなかっただけなので、それほど気にする必要はないはず。
ヤマカツエースはそれを押し通しているので、さすがにそれよりも上には取れ
ないし、タイプ的にも直長コースの方がやはり合うイメージなので、勝ち負け
とまではいかないだろうが、圏内に突っ込む可能性は普通にあるはず。

△サトノクラウン
今回、この馬の扱いが最も難しい…。
展開がかなり厳しくなった香港ヴァーズで示した持続力は相当なものだし、
その時の内容を考えれば、ここでも普通に上くらいに扱える存在。
一方で、皐月賞以降、2000m戦はどれも物足りないものばかりで、本質的に
棲息しているスピード領域が、こことは少し違っているのかも。
しっかり引っ張る馬もいるし、忙しくなる可能性がないとは言い切れない…。

△ミッキーロケット
前走に関しては、立ち遅れて後方からになったことが全て。
それを度外視すれば、前々走では、元々厳しい展開の中で、積極的に攻める
競馬をして押し切って、相当に強い内容を示した格好。
当然地力ではここでも上位で、好走はあっていいはずだが、2000m戦では、
北海道で一応結果は出しているものの、内実はスローの切れ勝負は勝ち切り、
締まった展開では負けている。持続力に特化したここがベストではないはず。

△マカヒキ
実力は当然高く、扱いとしてはやはり上位。
それでも、ガリレオ産駒にピッタリとはまった(持続力に特化したような)
凱旋門賞での大敗、前走での最後伸び切れなかった内容など、やはりこの馬は
切れ方向であることは確か。
G2時代ならそれでも中心視しても良かったのかも知れないが、ここは直線に
賭ける内容で(ルメールJだけに)→最後遅れて浮上するところまででは。





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