2011年11月13日日曜日

エリザベス女王杯展望 2011


予想
メンバーを見ると、テイエムプリキュアのように断固として引っ張ってくれる
タイプが不在で、経歴から考えると、外国馬のダンシングレインに流れを任せる
しかない…くらいの雰囲気。
そのダンシングレインは、英オークスのようなスローの逃げ切りだけではなく、
(前走のような)ある程度締まった展開を演出することも出来る…らしいので、
これまた流動的。
ただ、もし後者を選択したとしても、(馬場の速さがあるので)結局は実質的に
ミドルペースくらいに落ち着く…ということが案外起こりそうにも思える。

◎アヴェンチュラ
復帰してからの3戦は、ともに直線の短いコースで持続力を発揮して勝ち切った
訳だが、その条件限定…というイメージはこの馬には全くない。
元々早い段階で、ある程度水準の高いレース(札幌2歳S)を好走しているの
だから一定の持久力は備えているはずだし、長い直線を伸び切るということも
出来ているので、この舞台をこなせる可能性はあっていいはず。
この場面で最内枠をキッチリ引く強運も含めて、ここは期待してみたい。

○スノーフェアリー
昨年は(欧州馬の)持続力というよりも切れで圧倒した内容で勝ち切っていて、
日本馬が負けてはいけない部分で勝利した形で、完全に格上という印象だった。
今年もヨーロッパでしっかり地力を示しての参戦なので、当然高い評価をすべき
だし、とりあえず格的に対抗しようとするのならば、一応底を見せていない形の
レーヴディソールorアヴェンチュラという選択肢しかない…と思える。

▲フミノイマージン
この馬に関しては、始動はそれ程速くはないものの、終いをしっかり伸び切れる
というタイプ的に、とりあえずこの舞台への適性は十分に感じられる。
あとは純粋な持久力という部分だが、長距離での裏付けはないが、中山牝馬Sや
福島牝馬Sなどの、前半引っ張られる展開でもしっかり浮上できているように、
それほど問題はないようにも思える。

注イタリアンレッド
前走で長い直線をしっかり伸びて勝ち切ったのは収穫だったし、この3連勝で
持続力→持久力→切れをそれぞれ発揮し、全く異なる展開で結果を出している
ことは、適性の幅という点でかなり好感が持てる。
タイプ的には、中距離のスピードに寄った展開の方がいいのでは?という思いは
未だにあるのだが、今の状態で全く出来ない…というのはやはり考えづらい。

△アニメイトバイオ
常に加速には苦労はしているので、下り坂の後押しがあるという点で、適性的に
京都に替わっての前進は期待できそう。
ただしこの馬のイメージとしては、ある程度のスピードに引っ張られてこそで、
ゆったり走って良さが出るタイプでもない…という雰囲気はあるので、ほとんど
長距離のような流れになるこの舞台がベストとは正直言いづらい。

△アパパネ
とりあえずこの馬に関しては、春にド迫力の馬体を見て、もはや完全にマイラー
という印象を受けたし、(斤量の不利や元々前哨戦走らないタイプということを
考えても)負け過ぎの前走にしても、適性的に中距離馬向きの展開になった事が
重なった結果と捉えれば、何とか納得はできる。
そうなると、叩いたことで状態も上向いて、実力的に全く何も出来ないとまでは
考えづらいが、本質的に適性外のここで強く推したい気持ちにはならない。

△ホエールキャプチャ
オークスで持久力はしっかり示しているし、基本的に溜め→切れを活かしたい
タイプなので、適性的には秋華賞よりかは好転していいはず。
ただしその分、ラスト1Fを伸び切れるかどうか…という問題がここでは出てくる
ので、感覚的に結局高い評価にはしづらい。

☆ダンシングレイン
とにかく今回は展開面の鍵を握る馬…ということに尽きるのだが、どの程度の
水準をこなせて、どの程度の決め手を使えるのか…という点は結局未知数。
レース振りからは、ミドルペースくらいなら残ってしまいそうにも思えるので、
一応注目はしておきたい。

×レーヴディソール
過去4戦常にしっかりした上がりを示していて、全く底を見せていないのは確か
だが、直ちにそれがここへ向けた裏付けになる訳ではない。
つまり今回上位評価にすることは、素質のみで期待するということに他ならず、
それだけを武器にして、あまりに人気し過ぎている…という雰囲気。
ここを見てからにしたい。





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