2013年12月22日日曜日

有馬記念展望 2013


予想
まずは、エイシンフラッシュが出走できなくなったことは本当に残念。
それでもオルフェーヴルのラストランというタイミングで、それに合わせるかの
ようにウインバリアシオンが復活して、最初で最後のゴールドシップとの対決が
実現する格好。当然、大注目の一戦。

土曜の競馬を見る限り、馬場的には、3~4角辺りの芝が飛んで少し傷んでいる
ように見える以外は、内外で言えばある程度フラットな状況…という雰囲気で、
少なくとも昨年のような大外一気が決まりそうな感覚にはならない。

メンバー的にも、先行馬はそれなりに存在しているものの、ハッキリとした逃げ
馬がおらずペースが落ち着く可能性があり、そうなるとイメージ的には、向こう
正面からレースが動いて、そこから直線に掛けての持続力勝負になりそう。

そして馬場を考慮すると、その展開を好位~中団あたりから伸び切れる…という
タイプが今回は嵌りそうな雰囲気。


◎オルフェーヴル
実力&適性に関しては、今さら何も言うことはない。
(今回は池添Jに戻っているので、もちろん鞍上は異なるが)凱旋門賞くらいの
イメージで乗れば、展開にも馬場にもピッタリ嵌りそうな雰囲気。
応援したい馬や注目したい馬は他に何頭もいるが、今回ばかりはこの馬に普通に
勝って欲しい。ただそれだけ。そういうドラマがなければやってられない…。

○ラブリーデイ
繋が長く寝ている…という馬体的な特徴から、瞬間的な加速にはなかなかついて
行けない一方で、長い脚を使うということは出来て、方向性としては間違いなく
持続力を活かしてこその馬。
(実績は今のところ遠く及ばないが、印象としてはフェノーメノに近い)
元々はスラリとしたイメージだったのが、近走は走る毎に馬体重を増やし、体型
的にも実が詰まってドッシリ感が出てきていて、少し忙し過ぎるのかも…という
展開になった重賞で2戦連続で2着しているように、確実に地力はつけている。
今回は距離延長して、スピード領域的にはピッタリの流れにはなるし、好位から
じっくり…という競馬であれば、面白い存在だと思える。
やや荷は重いだろうが、注目!という意味で、思い切って評価を上げてみたい。

▲ゴールドシップ
内田Jがダメという訳ではないが、とりあえず今回の乗り替わりはプラス。
3コーナー辺りから常に急かされる…というのは、当然のように限界がある馬の
持続力(乳酸耐性)を考えると、馬自身相当キツく感じているはず。
(適性嵌った部分もあるにしろ)内田Jから乗り替わったデニムアンドルビーが
JCで好走したように、毎回"キツい思い"をさせられてきた鞍上から他の鞍上へ
乗り替わることで、少なくともスタート時の精神面には違いが出ていいはず。
それを除いても今回は、この馬の持久力&持続力を活かすには絶好の舞台となる
訳だし、チグハグな内容になったこの2戦からの前進は当然あっていい。
外枠に入り、馬場的にも昨年より不利な状況にはなるので、評価としては3番手
までにしたが、当然勝ち切る可能性まで考えておきたい。

注トーセンジョーダン
持久力&持続力に関しては、元々かなり高いものを示している馬だし、ある程度
状態が戻っているのであれば、当然上位扱いにしたい存在。
有馬記念は、2010年と2011年に出走してともに5着止まりという結果に終わって
いるが、前者は初の一線級との対戦で、少し変則的な仕掛けに巻き込まれた格好
だったし、後者は例外的な超スロー戦で完全に切れ負けした格好。
この舞台がダメと言い切るには、どちらの敗戦も説得力には欠ける印象。
もちろん今回もペースが落ち着く可能性があるので、再度切れ負けする…という
事態もあり得る訳だが、今年の馬場自体少しパワーが必要なイメージがあって、
これまでのような上がり3F:34秒台…というのは正直なさそうな気はする。

△ウインバリアシオン
前走・金鯱賞の内容が、昨年のオーシャンブルーにかなり近いパフォーマンスに
なっていて、1年半近い長期の休養明けでそれを示した…という点で、この馬の
地力の高さを改めて証明した格好。
ゆったりとした走りから、純粋な持久力&決め手を発揮する…というタイプで、
小回りが合う訳でもないし、持続力に寄ったここの展開がピッタリという訳でも
ないが、単純に実力の部分で、ある程度の浮上は確実にしてきそう。
あまり積極的に推したい感覚にはならないが、しっかりと注目はしておきたい。

△アドマイヤラクティ
タイプ的には、終いを力強く伸び切る…というよりかは、「惰性が効く」という
印象に近くて、イメージとしてはやはり京都外回りがベストという気がする。
もちろんこの秋の充実振りは明らかで、実力的には上位に扱っていいはずだし、
前半しっかりと引っ張られて、止まらない者勝ちという展開になれば、ここでも
浮上出来る可能性は十分にある。
それでも決め脚…という点で、結局勝ち負けを争うにはあと1つ足りない印象。


☆カレンミロティック
金鯱賞では、前半~道中がかなり締まった展開を番手から押し切っていて、高い
地力を示した格好。
そのパフォーマンスを考慮すれば、ここでも実力的にある程度上位に扱っていい
はずだが、この舞台に対しては、スピードと一瞬の切れという方向に偏り過ぎな
印象もあり、純粋な持久力の部分でどこまで…といったところ。

☆ダノンバラード
今年は宝塚記念2着という結果まで残して、持久力&持続力という部分では当然
上位に扱っていいはず。
それでも走法などから、基本的に広いコースでゆったり進めたい印象があって、
小回りでポイント毎にイチイチ負荷が掛かる…という状況は、とりあえずプラス
とは言えない。見せ場は作れたとしても上り坂辺りで苦しくなりそう…。

☆ヴェルデグリーン
天皇賞は道中極端に脚を使う格好になったが、それでも最後そこまでは止まって
いないし、オールカマーは展開的に嵌った部分もあるだろうが、道中それなりの
水準で進めつつ、ラストしっかりとした脚を使って勝ち切った。
それを考えると、ここでもある程度の着に浮上…くらいはありそうだが、最後方
から一気に差せるような馬場でもないし、勝ち負け近くまでは厳しそう。

☆トゥザグローリー
良く分からないダート挑戦の直後だった昨年はともかく、元々はこの舞台の常連
という馬だし、持久力⇔持続力のバランス的にここにはピッタリ嵌るイメージ。
それでも前走では、自身としては一応まずまずの持続力を発揮しているのだが、
前を残しつつ後ろにも差されていて、以前ほどの活躍を期待する…というのは、
状態的にさすがに無理そう。







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