2013年12月1日日曜日

JCダート展望 2013


予想
JCは、その路線での目標が分散されている分、やや手薄に感じるメンバー構成
だったが、こちらは一線級がしっかりと揃い、今年は本当に出走馬の質が高い。
まずはその点で、JCダートのファイナル(?)を飾るのに相応しい、素晴らしい
一戦が期待できそう。

展開的には、当然エスポワールシチー&ホッコータルマエ中心になると思うが、
イメージとしては、前者が一本調子に引っ張って、後者がそれをじっくり眺める
…という形にはなりそう。

後続に関しても、それを傍観することはありえないし、やはり道中~勝負所では
各馬がある程度前掛かりな格好になる…という想定ができそうで、高い持続力を
備えた馬でなければ、直線はキッチリと止まることになりそうな雰囲気。

◎ホッコータルマエ
エスポワールシチーに速い上がりで押し切られた南部杯以外は、パーフェクトな
成績を近走は収めているし、本質的には溜め→切れという方向の馬ではあるが、
昨年もここで強い内容を示していて、とりあえず適性云々という以前に、単純に
能力で上という存在。
あとは覚醒後のこの馬を、持続力で上回れるような馬がいるのかどうか…という
問題だが、他の馬にとっては相当に難しいチャレンジにはなりそう。

○ワンダーアキュート
元々長めの距離で純粋な持久力が問われる舞台でこそ…というタイプが、徐々に
持続力の方向にも対応出来るようになった…というキャリアの持ち主で、完成
されてからは、とりあえず穴という穴がない。
近走でも高いレベルのパフォーマンスを維持していて、状態面でも問題ないし、
当然ここは浮上してきそう。微妙に人気が低過ぎる印象。

▲インカンテーション
御嶽特別での、不利によってスタート直後に「終わった…」というところから、
結果的に3着まで浮上した持続力には(個人的に)かなり驚かされたし、前走に
関しても、勝負所でしっかりと攻める形から最後まで良く伸びていて、ここでの
締まった道中&早仕掛けの展開にも対応できて良さそう。
この舞台ではもう少しだけ切れが必要かも知れないが、期待はしてみたい。

注ベルシャザール
芝の時から、道中で一旦息を入れられるような展開で、純粋な持久力を活かせる
形でこそ…というタイプだったのだが、前走では、前掛かりでスピードに寄った
展開でも全く削られず、しっかりと押し切ってみせた。
これは地力の高い馬が能力で適性を超えてくる、度々見られるパターン。
普通にG1でも上位…という扱いでいいはず。あとは少し微妙な適性次第。

△ブライトライン
前哨戦を勝ち切っても意外な程に人気が低い印象はあるが、前走は前半~道中で
しっかりと脚を使った格好での押し切りで、真っ当に強い内容を示している。
その時のパフォーマンスを考えれば、ここでも普通に上位争いはしてきそう。
ただし勝ち負けというところまで考えると、タイプ的にこの舞台では、少しだけ
一本調子に映る可能性はありそうで、その直後にいる…という扱いにしたい。

△ローマンレジェンド
元々純粋な持久力…という方向に寄っている馬で、少し緩さを感じさせるタイプ
なのだが、昨年はスピード(切れ、筋力)という部分で、ラストもう1つギアを
上げられずに4着。→その後セオリー通りに適性嵌る東京大賞典を制した。
その点に関しては、完全に本格化すれば克服する…くらいに思っていたのだが、
帝王賞や前走を見る限りは正直微妙な印象。結局ここは忙しいのかも。

△ニホンピロアワーズ
昨年はここを勝ち切った訳だし、元々の地力では当然上という存在だが、単純に
覚醒したホッコータルマエのみを相手に考えてみても、勝ち負けするところまで
行くにはかなりハードルは高いし、他のメンバーにしても、今年はしっかり粒が
揃っている印象で、それらとやり合うのも楽ではないはず。
その状況で、帝王賞からのぶっつけ…というのでは、さすがに厳しくなりそう。








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