2015年5月31日日曜日

日本ダービー展望 2015


予想
土曜の競馬からは、コース替わりがあったとは言え、ハッキリと外→内有利な
状況へシフトした訳でもなく、基本は内外フラット、もしくは中というくらい。
実力(&適性)があればどこからでも来れるような良い馬場に仕上がっている。

そして今年の皐月賞に関しては、例年よりもスピード(>パワー)に寄った馬場
だったことは確実で、その上位馬は、直前のトライアルを除けばホープフルSや
京成杯、(少しレベルの低いラジオNIKKEI杯2歳S的な扱いの)エリカ賞などの
持続型の舞台ではなく、元々東京で結果を出していたようなタイプばかり。

したがって、舞台が替わり"切れ"が問われる展開になっても、それらがあっさり
コケるようなイメージにはならないし、予想としても、捻りを入れられるような
余地はほとんどない…という雰囲気。

◎リアルスティール
皐月賞の締まった展開をしっかりと攻める内容で好走したのだから、地力は最早
疑いようもないし、"切れ"という部分で、東京に舞台が替わって最も前進があり
そうなのはこの馬。
イメージとしても、ディープブリランテのような巻き返しが期待できそうだし、
いつも通りの好位差しの競馬ならば、最低でも勝ち負けはしてくるはず。
個人的にも、POG馬がここまでの立ち位置でダービーに駒を進めるのは初めて
だし、これはもう素直に推したいし、全力で応援したい。

○サトノクラウン
皐月賞は、直線入り口でドゥラメンテの遠心力を全力で受け止める格好になった
訳だが、実際にはそれだけではなくて、4コーナーを回る段階でも結構な勢いで
外に弾かれながら加速していた形なので、最後もう1つ伸び切れなかったことは
仕方のないところ。
タイプ的に、繋のバネが相当あって、惰性がかなり効く(一方で加速は一息な)
フェノーメノに近いイメージの馬で、(馬格からは1枚スケールが落ちる印象は
あるものの)距離延長しての前進は考えられる。歴史から言えば2着なはず。

▲ドゥラメンテ
皐月賞は、見た目にも圧巻な内容ではあったし、実際に示した数字から言っても
ラスト1F:11秒を切るくらいの脚を使っている訳なので、底辺の高さと超一流の
持続力を備えていることは間違いない。
それでも共同通信杯の大きく加速する展開でリアルスティールには負けていて、
その内容的にも最後の惰性勝負の部分で差されている…というのは、距離延長の
ダービーに向けては気掛かりな点。
単純に力で抜けていて⇒完勝もあり得るが、今回は少しだけ下げてみたい。

注キタサンブラック
厳しい展開の皐月賞でも最後しっかりと粘り込んで3着には残った訳だし、元々
道中で溜めを効かすことは出来ているタイプなので、距離延長して何も出来なく
なる…ということは、とりあえずは考えられない。
今回は先行争いが激しくなるようなメンバーでもなく、外枠を引きはしたものの
ポジション自体は恐らく狙ったところにつけられるだろうし、人気の6番手まで
落とした扱いにする必要はないはず。

△レーヴミストラル
青葉賞に関しては、かなりスローな流れではあったので、ここに向けて特に言う
ようなことはないのだが、それまでのレースでは、一定の持久力&決め手を一応
しっかりと示していて、ここでも十分上位扱いにできる。
走法的に、(兄弟と同じく)前肢が突っ張るイメージで、ブレーキを掛けながら
アクセルを踏んでいるような雰囲気なので、頑張って3着くらいまでだろうが、
とりあえず浮上は普通にしてきそう。あとは無事な完走を祈りたい。

△ミュゼエイリアン
皐月賞は、中団からなだれ込んだだけの内容だったが、パフォーマンス自体は
まずまずのものを示しているし、毎日杯も含めて今回のメンバーと比較すれば、
地力では普通に上位扱いになる。
性能的に東京で前進するタイプという訳ではないが、ここは単純な上がり勝負に
なる舞台でもないし、イメージ的には昨年のマイネルフロストのような雰囲気で
ある程度上位に食い込む可能性はあって良さそう。

☆サトノラーゼン
前走のパフォーマンスはなかなか高くて、内容的にもまだまだ余力がありそうな
格好ではあったのだが、しっかりとした上がりの裏付けがなくて、その手の馬で
近年馬券に絡んだのはトーセンホマレボシくらい。
そして両者の京都新聞杯の内容を比べてみれば、こちらが完敗する計算になって
いるし、少しだけ足りなさそうな雰囲気…。

☆タンタアレグリア
これまでのレース内容からはなかなかの持久力を感じるし、この手のタイプが
内枠から積極的な競馬をして→粘り込む姿はダービーでは度々見られるのだが、
印象としては少しパワーに寄り過ぎな雰囲気。
位置取りによってはただただ周ってくるだけにもなりかねないし、さすがに強く
推すところまではできない。

☆ミュゼスルタン
上がりまで余力を残せなかった…という経験がなくて、今のところしっかりとは
底を見せていない扱い。
パフォーマンス的にも、前走と全く同じだけ走れればここでも上位に食い込める
計算だが、さすがに純粋な持久力の点で未知な部分が多過ぎる…。
「距離延長しても内容を落とさない」と言うだけの根拠には乏しい。







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