スプリンターズステークス回顧（ラップ分析）2023

まとめ

• 有力どころが前掛かりな競馬をして→最後は落ち込んだ展開。
• 高い持久力が問われた。

スプリンターズＳ結果

１	ママコチャ	1.08.0	34.5	03-02
２	マッドクール	1.08.0	34.4	05-04
３	ナムラクレア	1.08.2	34.4	07-07
４	ジャスパークローネ	1.08.4	35.1	01-01
５	メイケイエール	1.08.4	34.8	05-04
６	ウインマーベル	1.08.4	34.4	08-08

天候：曇　芝：良
上り4F：45.9　3F：34.7
前半3F：33.3
11.7-10.4-11.2-11.2-11.2-12.3

レースラップ分析＆雑感

ラップタイムを見ると、スタート直後は速い入り方をしつつも、道中は早い段階で一旦落ち着いた展開。そこから淀みなく刻みつつ→最後は落ちる形。

今回の場合、ラップの見た目では平均を下回っている区間もあって、（ハナ争いをした馬を除けば）後半はもっと伸びてもいいようなイメージなのだが、実際には有力どころが道中からかなり前掛かりな競馬をしていて、（実質）水準は厳しくなった。

その結果、ラスト1Fは落ち込んで、上位の（個別の）パフォーマンスもハッキリとした前傾になり、適性的には、シンプルに"持久力"というレースだった。

脚質的には、（コーナー通過順で言えば）一応ある程度流れに乗った馬が優勢になったようにも見えるが、これは力のある馬が攻めて→上がりもまとめた…というのが実情。 その点でこの先に向けても、地力を示した上位の活躍に素直に期待！としておきたい。

各馬について

出走各馬の詳細＆次戦に向けての考察

ママコチャ
スタートは無理をしない入り方だったが、道中からは積極的な競馬をしつつ、勝負所も外から攻めて、直線はそのまま踏ん張って押し通した。３番人気ではあったが、主役のような競馬をして→強い勝ち方をした格好で、これは素直にその地力を認めたいところ。
距離短縮をしてきたタイプ的に、本来はもっと末を伸ばす競馬もできるはずだし、来春に舞台が替わっても、引き続き力を見せられる可能性は高そう。
しっかりと注目していきたい。

マッドクール
内の好ポジションを取り切った鞍上の好騎乗も大きかったが、自身としても、例えば春雷Ｓの時と比べて（特に上がりのまとめ方の部分で）しっかりとパフォーマンスを更新してきた格好。立て直されて、これが本来の実力…ということで良さそう。
この先は、より強い内容を示した相手に対してどこまで？ということになるが、今回はぶっつけだった訳だし、さらなる前進を示す可能性も考えつつ、注目していきたい。