2009年6月2日火曜日

金鯱賞回顧 2009


レース総括
■前半速く、道中が緩み、完全な上がり勝負
■切れと多少の持続力が問われた


金鯱賞結果
サクラメガワンダー1.58.434.007-07-06-04
シャドウゲイト1.58.634.503-03-03-03
ホワイトピルグリム1.58.634.009-09-09-07
ベッラレイア1.58.633.712-12-12-11
スマートギア1.58.733.713-13-13-13
インティライミ1.58.934.705-05-03-04

天候:晴 芝:良
上り4F:46.7 3F:34.5
前半1000m:59.6
12.3-11.0-11.3-12.7-12.3-12.1-12.2-11.7-11.2-11.6




レース詳細
ラップタイムを見ると前半は例年並の速さではあったが、道中の方はかなり
緩む展開となって、ほとんど上がり3Fのみの勝負だったと言っていい。

当然この流れでは(普段はそこまで問われない)切れが必要となり、道中で
十分に脚を溜められたことも後押して、ベッラレイア、スマートギアあたりの
上がりの性能に特化したタイプの台頭につながったと考えられる。

またこのくらい道中が楽だと、前半3Fで少し無理をした一部の逃げ・先行馬は
ともかく、基本的には好位につけた馬が有利だったのは間違いなく、その中でも
早めに押し上げてもラストまで粘れる持続力に優れたタイプが好走した形。

今回のレースは勝ったサクラメガワンダーの力は認めつつも、道中がこれでは
持久力が全く問われておらず、この結果がそのまま宝塚記念につながるかと
問われたらなかなか難しいと言わざるを得ない。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

サクラメガワンダー
このメンバーに入ればさすがに力は上なので、しかもこの流れなら
この馬にとっては相当楽な道中だったに違いない。
それでも早めに動いて切れ負けだけはしっかりと回避して勝ち切った鞍上の
貢献度は高い。
例年ならこのまま宝塚の有力馬にといきたいところだが、上記したように
持久力の面での裏付けのないレースではG2と言えども本番への手土産と
しては物足りない印象が否めない。

シャドウゲイト
今回に関しては正攻法でかなりの見せ場を作ったが、より厳しくなった道中で
それが出来る程の持久力を持っているようには全く思えない。
過大評価は避けたい。

ホワイトピルグリム
持久力があまり問われない流れだったので高い評価は出来ないが、元々切れる
タイプではないだけに、これだけ速い脚を必要とする展開で上位に入れたのは
収穫だった。
実力的にこれ以上の舞台ではさすがに厳しいが、この先注目しておきたい一頭。

ベッラレイア
元々上がりの性能は相当高い馬なので、道中がこのくらい楽な展開であれば
この程度は出来て当然。
牝馬ではトップクラスの馬であることは間違いないが、牡馬に混ざれば
本番よりもステップレース向きという扱いで良さそう。

スマートギア
上がりの脚は持っている馬なのでこのくらいは出来るのは当然だが、出来れば
緩まない道中でどの程度出来るかが見たかったというのが本音。
とりあえずそれが確認できるまでは静観しておきたい。

インティライミ
久々だったので持久力が問われない流れだったことも大きいが、それでも
前半の速さにも普通に対応できていたし、タイプ的に得意とは言えない
切れ味勝負でここまで出来たのは少し不気味。
本番で道中のペースも上がり、ラストがより持続力が問われるような流れと
なったら面白い存在になるかもしれない。(馬場が渋ればさらに)


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