2012年12月15日土曜日

愛知杯展望 2012


コース改修後初の開催なので、とりあえず同舞台の重賞とコース平均ラップの
比較から検討してみたい。

金鯱賞 12.9-11.1-13.0-12.7-11.9-11.8-11.8-11.7-11.5-12.0
中日新聞杯 12.9-11.3-12.9-12.8-12.7-12.0-11.9-12.2-11.4-12.1

金鯱賞&中日新聞杯vs中京2000m平均ラップタイム



傾向
金鯱賞を予想する段階(→金鯱賞展望)では、コースの平均ラップタイムから、
この舞台の特徴を以下のように表現した。

・どこまで息が続くか&脚が持つか…というサバイバル的な要素が強く、切れ
というよりも、持久力&持続力勝負のイメージ

・"止まらないこと"が重要で、機動力を発揮して"見せ場"を作るタイプよりも、
勝負所で"動けない"くらいのタイプの方が合いそう

このイメージはとりあえず踏襲して、今回は平均ラップと重賞レースのラップを
比べてみると、前半は下級クラス中心の平均ラップとほとんど変わらない流れに
なっていて、重賞級のスピードは全く問われないと言って良くて、引っ張られて
困るような馬&ダッシュ力に欠ける馬にとっては相当に楽…な雰囲気。

一方で、道中~上がりにこそレベルの差が現れていて、レベルに応じた締まった
道中&(後半の下り坂の影響で)徐々に加速していく息の入らない展開から、
急坂を含む長い直線を伸び切る必要があり、やはり持久力&持続力の両方を高い
レベルで備えていなければ厳しそう。

脚質的には、元々長い脚が必要な展開で、それに加えて直線には厳しい上り坂が
待ち構えているということで、後半の負担が相当に大きくなるため、(ペースは
遅いとは言っても)前半部分で少しでも脚を使わない差し馬の方が断然有利。
(実際に金鯱賞では、この舞台に脚の使い方が嵌っていた印象のダノンバラード
ですら、積極策を取って最後失速してしまった…)


好走の条件…かも知れない
・持久力&持続力があること


予想
とりあえず雨予報。今開催、ここまでかなり"おとなしい"印象の馬場だったが、
1日中降り続いて徐々に悪くなっていくという流れの中で、新生中京の"本領"を
発揮する可能性がある。外差し…と決めつけたい。

◎アイスフォーリス
ここ2~3走のようにスピードや決め手という方向だと難しいが、厳しい展開の
オークスでも最後はジワジワと伸びてきて3着しているように、持久力&持続力
という部分では一定のものを示していて、ここで巻き返す可能性は十分にある。
先行策という不安もあるが、そのリスクはこのオッズならば引き受けられる。
(ステイゴールド産駒というだけでも推す価値がある…舞台だったりもする)

○ピクシープリンセス
前走は展開的に嵌った部分も大きいが、その内容自体はかなりの持久力を示した
格好だし、前半スロー⇒位置取りの自由化…という構図のここには嵌りそう。
もう少し中距離に特化した(速過ぎず&遅過ぎないスピードの)持続力の部分で
ラスト1Fを伸び切れるか…という不安は多少あるが、普通に浮上はしてきそう。

▲オールザットジャズ
エリザベス女王杯に関しては2年連続で展開⇔位置取りが裏目に出た印象だが、
それでも今年は積極策から良く粘った内容で、しっかり持久力は示した。
再度積極策…となると微妙だが、後半型の脚の使い方をすれば、ここでは普通に
地力で浮上してきそう。

注マイネオーチャード
前走は、展開&馬場が向いたとは言え、内容的には一応しっかり持久力は示した
格好だし、同じような条件になりそうな今回も浮上してくる可能性は十分。
もう少し外の枠に入ればもっと面白い存在だったが、それでもメンバー中で適性
上位の扱いにはなるので、やはり注目はしておきたい。

△ダイワズーム
オークスでは、1度交わされた相手を差し返すなど、なかなかの持続力は見せて
いるし、加速には少し苦労するタイプ…というのも、この舞台には合っている。
少し内枠に入り過ぎた印象ではあるので、これ以上の評価には結局はしづらいの
だが、道中~勝負所で上手く外へ持ち出せれば、浮上の可能性は高そう。

△ミッドサマーフェア
オークスに関しては距離というよりもスピードに殺された印象だし、ここ2走は
適性外という雰囲気での負け方。
元々は君子蘭賞で持久力を示した…ところからの馬で、スピードという要素から
開放されるここで巻き返す可能性は一応あっていいはず。

☆シースナイプ
道中~上がりという脚の使い方は出来るタイプで、前半ゆったり…という競馬で
あれば浮上の可能性は十分ある。
ただしこの馬の場合は先行策を取る可能性があって、ここはそれが叶う舞台でも
あるので、とりあえずは陣営(鞍上)の考え方次第…という印象。

☆メルヴェイユドール
枠は内目に入ったが、道中~上がりの持続力は備えている馬なので、後方から
外を回す…という選択をすれば、最後浮上してくる可能性は一応ありそう。
外枠に強い差し馬がいるので、それを上回るまでは難しいだろうが、その直後
くらいであれば。





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