2018年4月18日水曜日

皐月賞回顧(ラップ分析)2018



レース総括
■前にはハイペース戦、後続には一定水準からの→上がり勝負
■一定の持久力&切れ(後続)が問われた


皐月賞結果


エポカドーロ2.00.8 35.1 04-04-04-04
サンリヴァル2.01.1 35.2 05-05-05-05
ジェネラーレウーノ2.01.4 37.6 02-02-02-02
ステルヴィオ2.01.4 34.8 14-14-14-13
キタノコマンドール2.01.4 34.8 11-14-14-13
グレイル2.01.4 34.8 16-14-14-13

天候:曇 芝:稍重
上り4F:49.7 3F:37.3
前半1000m:59.2
12.6-11.0-11.9-11.5-12.2-11.9-12.4-12.4-12.7-12.2




レースラップ分析&雑感


ラップタイムを見ると、(馬場を考えれば)前半~道中がギザギザしながらも
高い水準で進んで→上がりが崩れた展開。
(ラスト1Fは、単に前が入れ替わった形での加速)

もちろんこれは、飛ばした前の馬が作ったラップで、それらの馬にとっては、
ハイペースからの完全な持久力勝負…というレースだった。

一方で後続の馬にとっては、位置取りから計算すれば、前半~道中を(淀みの
ない)ミドルペースで進め、勝負所もじっくり構えて→しっかり加速する形。
適性的には、切れ(&多少の持続力)方向のレースだったと言えそう。

両者の展開はあまりにも性質が異なっているので、基本的には全く別のレース
として扱うのがいいとは思うが、後続の踏んだラップにしても、道中の水準
自体は全く低くないので、一定の地力はやはり問われている。

その点、(後述の馬場の影響込みで)後続の中での行った行ったに近いレース
ではあるが、単なるスローからの→前残りとは違う…という認識にはしたい。
力があってこそ。


また今回、レースに大きく影響を及ぼしたのは、やはり馬場。
雨で下が少し緩くなっていた…というのはもちろん、"芝の長さ"ということが
(テレビなどでも)言われていたが※、走法など、その状態に対応するための
適性が当然問われたはず。

※実際のところ、長さの設定自体は昨年と全く同じなのだが、湿った状態に
なって→(特に長い)洋芝がまとわりつく状態だった…と解釈したい。

そして特に影響を受けたのが位置取り。
トップスピードに制限が掛かっている状況なので、上がりに賭ける内容では
切れを発揮しづらく、かと言って、周って来るだけで負荷が掛かる状況で、
水準自体もそれなりに高くなったため、無理に押し上げようとすれば甚大な
ダメージを受ける。

実際に、ステルヴィオ、キタノコマンドールのように末に賭けた馬も、直線
上げ切れずに→最後はなだれ込むだけになっているし、タイムフライヤー、
オウケンムーン、ワグネリアンなど、道中or勝負所で積極的に動いた馬も、
最後は完全に厳しくなっている。
どちらにしても、差しづらさ…というのが間違いなくあった。

当然ダービーに向けては、差し届かなかった馬たちの巻き返しにはやはり注目
しておきたいところで、(前述の通り)上位の地力には一定の信頼を置きつつ
→もう一度組み立て直す作業が必要になりそう。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

エポカドーロ
まずは少し細かく脚を使って、しっかりと地面を捉えるような走法が、今回の
馬場に完璧に噛み合っていた印象。最大の勝因はやはりこれだとは思う。
内容的には、前走の再現に近いレースだったことは確かだが、上記したように
水準自体は高く、スプリングSとは全く違っているので、パフォーマンスは
しっかりと更新した形。当然その地力は認めておきたい。
ダービーに向けては、溜めが効くタイプの先行馬…ということを考えると、
適性的にはむしろ前進を示す可能性すらあり、とりあえずこの馬単体では問題
ない…としたい。あとは切れで上回ってくる馬が何頭いるか?というだけ。

ジェネラーレウーノ
今回は後続とは別のレースを走ったようなもので、実際にアイトーンなども
ある程度粘っている訳なので、手放しで前進…とするのはかなり危険。
(個人的には、アイトーンも強い馬だとは思っているが)
それでもハイラップを踏みつつ→崩れ切らずに粘ったこと自体、その地力は
当然認められるし、少し間隔が空いていた状態…ということを考えれば尚更。
タイプ的には、少し持続的な要素の強い馬なので、ダービーがピッタリか?
と言えば微妙だが、先々まで、注目はしっかりしていきたい存在。


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