2016年10月18日火曜日

秋華賞回顧 2016


レース総括
■ゆったりした前半から、仕掛け早の上がり勝負
■決め手(&末脚の持続力)が問われた


秋華賞結果
ヴィブロス1.58.6 33.4 09-09-08-08
パールコード1.58.7 33.8 07-05-07-06
カイザーバル1.58.8 34.1 07-05-05-05
ジュエラー1.58.8 33.5 10-09-11-10
レッドアヴァンセ1.59.1 33.7 12-11-11-10

天候:晴 芝:良
上り4F:46.1 3F:34.4
前後半1000m:59.9-58.7
12.4-10.5-12.9-12.2-11.9-12.6-11.7-11.4-11.3-11.7




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はこのレースとしてはゆったりした流れになって、
向こう正面はほぼ平均的な水準から→(仕掛けは早いものの)上がりがかなり
速い展開になった。

今回の特徴は、とにかく前半が落ち着いた…という点で、それにともなって当然
レースの比重は後半の方に傾いた格好で、実際上がり3F:35秒台がデフォルトの
ここで34.4秒はやはり速い。

前後半1000mで考えても、ここ10年ではたった1度しかなかった2012年以来の
後傾戦になっていて、その時ジェンティルドンナに敗れた馬の妹がここで勝ち
切ったというのは、展開的にもリベンジを果たしたと言えそう。
(上がり33秒台だったダイワスカーレットの2007年ですら前後半1000mは一応
前傾…。さすがにこれは例外的だが…)

この展開では、適性的には当然決め手(&末の持続力)があるタイプに向いて、
(前半ゆったりした一方で⇔仕掛けは早い…という部分で)位置取り的には、
前半で下げ過ぎず、尚且つ勝負所はじっくり進められた中団の馬に向いた印象。

今回の場合、例年のようにはスピードに寄らず、形としては道中~上がりという
脚の使い方になったため、今後に向けては、どちらかと言えば距離延長の方に
つながる可能性がありそう。

もちろん厳しい展開ではなかった分、地力の部分では他のレースによる裏付けが
必要になるが、ここで想像以上に走った馬、走らなかった馬が、この先それぞれ
目指す路線には注意を払っておきたい感覚。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ヴィブロス
前半のゆったりした流れに対しては後ろ過ぎず、早仕掛けに対しては攻め過ぎ
ないで、直線でしっかりと決め手を発揮する…という、今回の展開に対しては
完璧な騎乗だった。
小柄の馬ではあるが、ビッシュとは対照的に走法自体はゆったりしているような
印象を受けるし、1F延長して外回りに替わったとしても、実力はしっかりと発揮
出来そうな雰囲気。
当然、次戦でも十分に期待はして良いはず。

パールコード
ゆったりとしたタイプ的に、前半が落ち着いた流れになった点は大きかったとは
思うが、それでも内回りのこの舞台でも最後しっかり脚を伸ばすことが出来た
…というのは大きな収穫。
元々距離延長に対しては十分に前進が見込める馬だけに、次戦でも面白い存在に
なりそうな予感。
実力でどこまで…というのは現状では当然あるが、期待はしておきたい。

カイザーバル
厳しい流れではなかったものの、道中で思いっきり掛かりながらも、最後まで
しっかり粘り込んだというのは1つの地力の証明だし、フロックでは当然ない。
経歴からは、展開が締まり過ぎても、上がりに寄り過ぎても良くないイメージが
ある馬なので、今後の扱いは難しいのだが、古馬の牝馬限定重賞には、その手の
(悪く言えば中途半端な、良く言えばバランスの取れた)馬が活躍出来る舞台が
しっかり用意されているだけに、活躍する場面は普通にありそう。

ジュエラー
中団のやや後ろから、最後内目をしっかり浮上してきての4着で、一応前走大敗
からキッチリ巻き返して、地力は十分に示した格好。
ただし今回の場合、春には感じられていた「フットワークの大きさ」という点で
(個人的に)あまり印象に残らなかったので、本質的には距離短縮でこそという
馬なのかも知れない。その部分でこの先注意はしておきたい。

ビッシュ
とりあえず今回の展開に対しては、前半の位置取りが後ろ過ぎたし、ラスト1000
~900mくらいからは動き出しているため、レース自体が早仕掛けという中では
完全に逆境となるような挙動。仕方ない部分はある。
ただ、負け過ぎは負け過ぎ。
自身としては上がり最速タイではあるものの、直線では全く主張出来ず、走法
的にも、今回は少しチョコチョコした印象も受けた。
直ちに距離短縮で…とまでは言えないものの、逆に距離延長で巻き返し…とは、
とりあえずは言えない。





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