2017年10月25日水曜日

菊花賞回顧(ラップ分析)2017



レース総括
■スタート直後が速く、道中一旦落ち着いた後→ロングスパートの展開
■持久力&持続力が問われた


菊花賞結果


キセキ3.18.9 39.6 14-14-12-07
クリンチャー3.19.2 40.2 11-11-07-02
ポポカテペトル3.19.2 40.1 09-07-07-03
マイネルヴンシュ3.19.5 40.0 15-15-13-07
ダンビュライト3.19.7 40.8 07-07-03-01
ミッキースワロー3.19.7 40.5 11-11-11-03
アルアイン3.19.7 40.6 09-10-07-03

天候:雨 芝:不良
上り4F:52.9 3F:40.0
3F毎ラップ:37.8-39.8-42.3-39.0-40.0
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9




レースラップ分析


ラップタイムを見ると、極悪馬場を考慮すればスタート直後は速く、1周目の
スタンド前から1~2コーナーは少し落ち着いた展開。その後は向こう正面の
早い段階からペースアップして、(多少の緩急はつきつつも)ロングスパート
という形。

とにかく今回は、極悪馬場で、馬にも人にも厳し過ぎる条件になり、これを
「分析」とか…、野暮でしかないのかも知れない。
まずは(ゴール後ピタッと止まってしまう程に)限界まで走り切った全馬に
大きな拍手を送りたい。

でもここからは性分。分析してしまう。
それで、これだけの環境になると、実力や適性云々以前の問題?…と言うと、
意外とそうでもなく、結構シンプルでしっくりとくる内容。

すなわち、前半引っ張られる形から→後半長い脚が問われる展開で、方向性
としては、完全に持久力&持続力勝負。それだけ。

この展開では、速い前半を受け流して、後半ワンテンポでも仕掛けを遅らせた
方が有利になるので、脚質的には、当然差し馬に向いたレースだった。

この先へのつながり…という点では、さすがにこの条件では微妙と言うしか
ないが、脚の使い方的には、春の天皇賞よりも(距離はともかく)宝塚記念が
最も近そうなイメージ。(もちろんパワー馬場という意味でも)

古馬との戦いの中では、世代としてレベルがどうなの?…という話にはなるの
だろうが、4歳世代にしてもサトノダイヤモンドが不在だと意外と微妙だし、
今回の上位の中にも、何だかんだ活躍する馬はいるのでは。
(同世代の牝馬との戦いで敗れるのならそれまでだが…)


各馬について


出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

キセキ
中団の後ろからじっくりと進め、勝負所も下り坂で勢いをつけて→ラップが
一瞬落ちた区間で詰める完璧な挙動。はまった部分はさすがにある。
それでも、直線では他がほとんど惰性でなだれ込む中、唯一しっかりした脚を
使えていたし、厳しい展開で勝ち切ったこと自体、地力は当然認められる。
この先に関しては、(速い上がりも示しているが)間に合うかどうか?という
部分がある馬なので、方向性としては、切れ勝負よりも持続力勝負。
そしてスピードよりもパワー。⇒グランプリ向き…か。

クリンチャー
スタートが微妙で後方からになり、結果、前半部分は完全に受け流した格好。
その後、1周目のスタンド前からジワジワ押し上げて、早い段階で好位に取り
付いた内容で、勝負所も積極的に攻めつつ→早め先頭からの粘り込み。
要は、高い水準で2000~2200mの競馬をしたようなイメージ。
とにかくその持続力は凄いが、極端なまでに溜めが全く効かないタイプ的に、
この先舞台はかなり選ぶはず。(個人的には距離に関しても眉唾)

ポポカテペトル
上位の中では一応高い方のポジションから進めた格好だが、勝負所では馬場が
ギリギリ良い所、尚且つ経済的なコースを通ったので、この馬に関しては、
プラスもマイナスもなしで、シンプルに力通りの結果…と考えたい。
馬体などの印象として、本当に3000mの馬か?と言えば微妙だし、距離という
点ではこの先慎重に扱いたいが、適性的には、明確に持続型のタイプ。
レースによって、その都度メリハリをつけた評価が必要になりそう。

ダンビュライト
前半少し脚を使う形から、上位の中では最も高い位置取りから進めて、後半も
早い段階から動いた格好。最後脚が上がったのは仕方がない。
これまで通りの詰めの甘さ…と言ってしまえばそれまでだが、一方でそれでも
崩れ切らない持久力(惰性)も見せていて、中身の良さは相変わらず。
この先は、やはり3000m級は悪くないと思うのだが、天皇賞を目標とするには
もっと"脚"が必要なことも事実。今のところピンとは来ない。
となると(個人的な)最終プラン。いよいよダートかも知れない。




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