2020年8月19日水曜日

関屋記念回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • 前半~道中が締まって、上がりは落ち込む展開。
  • 持久力&持続力(スピード耐性)が問われた。

関屋記念結果

サトノアーサー1.33.1 33.7 17-17
トロワゼトワル1.33.3 35.5 01-01
アンドラステ1.33.5 34.7 08-08
ミッキーブリランテ1.33.5 34.2 14-14
ミラアイトーン1.33.5 35.2 02-02

天候:晴 芝:良
上り4F:46.8 3F:35.3
前半4F:46.3
12.2-10.9-11.5-11.7-11.5-11.3-11.6-12.4




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半からある程度速い流れになって、道中も淀みなく
締まった展開。勝負所では少しだけ加速を示しつつも→最後は落ち込む形。

今回の特徴は、前半~道中の速さ。見た目こそ平均的…ではあるのだが、例年と
比べて掛かる馬場を考えれば、やはり厳しい展開だったと言えて、適性的には、
完全に持久力&持続力というレースになった。

脚質的には、この展開なので前の厳しさ…という部分は一応あったとは思うが、
それ以上に、この流れにヘコたれない"スピード耐性"を備えているかどうか?が
まずは問われ、結局は位置取りよりも地の強さが物を言った雰囲気。

また、11秒台を刻み続ける絶対的な速さの中で、相対的に脚を使わないことは
重要になったイメージで、その点、上位5頭は3~4コーナーで最内を回って
来た馬たち。位置取りや枠にも当然依っただろうが、鞍上のロスをしない意識
というのも、結果を左右した部分はありそう。

この先に向けては、外を回して負けた馬の巻き返しなど、細かい上げ下げは当然
考えたいところだが、この展開を耐えた&浮上したことは、やはり1つの大きな
裏付け。上位の力をまずは信頼…としておきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

サトノアーサー
スタートで後手を踏み、後方インでじっくり。そこから直線では徐々に外寄りに
持ち出しつつ→しっかりと脚伸ばしての久々の重賞制覇。
極力無駄な動きをしない、鞍上の落ち着いた騎乗も光っていた。
馬自身、これまでも締まった展開での好走もあるし、究極的な決め手も発揮して
いる訳だが、道中を(トップレベルの)高い水準で進めつつ→尚且つしっかり
とした決め手を発揮した…というのは初めて。1つ階段を上った感はある。
あくまで数字上の話だが、今回の道中~上がりのパフォーマンスは、カンパニー
&ジャスタウェイ的ではあり(最後が惰性になっている点で、実際にはさすがに
それらには及ばないが…)、ひょっとすると…ひょっとするかも知れない。
秋、一応注目しておきたい。

トロワゼトワル
得意の、締めつけての→粘り込み。改めて地力の高さを示した。
しかも今回は、京成杯AHやヴィクトリアマイルの時のような速い馬場ではない
…という点で、これまでとは価値が違っている印象だし、この条件で崩れない
のであれば、今後、活躍の場は広がりそうな雰囲気。(京都とか…)
あとは個人的に、再度の距離短縮なども見てみたい気はするが…。



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