2009年7月4日土曜日

函館スプリントS@札幌競馬場の傾向模索 2009


とりあえず過去のラップタイムは以下の通り。

2008 11.7-10.2-10.9-11.7-11.9-12.0(32.8-35.6)
2007 12.0-10.4-11.4-11.7-11.2-12.2(33.8-35.1)
2006 12.2-10.7-11.2-11.6-11.8-11.6(34.1-35.0)
2005 12.2-10.4-11.0-11.5-11.6-12.3(33.6-35.4)
2004 11.8-10.6-11.3-11.8-11.5-12.4(33.7-35.7)
2003 11.8-10.5-11.2-11.6-11.7-12.5(33.5-35.8)
2002 12.0-10.4-11.1-12.0-12.3-12.5(33.5-36.8)
2001 11.8-10.7-11.0-11.5-11.8-12.7(33.5-36.0)
2000 12.2-10.6-11.1-11.4-11.8-11.6(33.9-34.8)
1999 11.8-10.5-11.1-11.8-12.2-12.0(33.4-36.0)

過去10年の平均ラップタイム
11.95-10.50-11.13-11.66-11.78-12.18
1.09.20(33.58-35.62)




傾向
ラップタイムを見ると、毎年かなりの前傾になっていて後半ではしっかりと
持久力が問われる流れになっている。
この流れでは地力の高い馬が自然と浮上し、実際に過去10年でも1~3番
人気の馬が8勝と実力馬が勝ち切っているケースが目立っている。

…とは言っても今年の場合、何よりの問題は開催されるコースが違うこと。
そこでまずは函館1200mと札幌1200mの傾向の違いを見てみる。

函館1200m-札幌1200mラップタイム比較(古馬平均)


これを見ると、前半は両者の間でそれ程大きな違いはないが、後半はかなりの
時計を要する函館に比べて札幌はそれほどラップが落ち込まないことが分かる。
ただしこれは当然のようにコース形状によるところが大きい。

したがってそれを考慮して言い直すと、まず函館の場合、スタート直後の向正面
~3コーナーに掛けて上って最終コーナー~直線で下る形状なので、前半は
ラップの見た目以上に速く、ラストは見た目以上に遅いはず。
一方で札幌の場合、1周を通してほとんど平坦なコースなので、ラップの見た目
通り前半がある程度ゆったりとした流れからラストまでスピードを維持する形。

つまり函館1200mの場合は前半がかなり速くなり、ラストは持久力勝負となり、
札幌1200mの場合は地の強さ以上に、ラストのスピード持続力が問われる。

これを踏まえて、今度は札幌のスプリント重賞であるキーンランドCのラップと
函館SSのラップを比較してみると以下のようになる。

キーンランドC
2008 12.1-10.6-11.2-11.3-11.0-11.7(33.9-34.0)
2007 12.0-10.7-11.2-11.3-11.4-12.0(33.9-34.7)
2006 12.1-10.4-11.0-11.5-11.6-11.8(33.5-34.9)

⇒平均ラップ
12.07-10.57-11.13-11.37-11.33-11.83
1.08.30(33.77-34.53)

函館SSーキーンランドCラップタイム比較


こちらの方も両コースのラップ比較の場合と同じような違いが見てとれて、
レベルが上がっても考え方としては上記したような方向性で良さそう。
また他の多くのコースでもそうだが、レベルが高くなると速いペースで進んでも
そこからさらに加速するような展開になることもあり、実際にキーンランドCの
ラップにはその兆候が現れているし、より上がりのスピードが優先される展開に
なる可能性も十分考えられる。

以上のことから札幌開催になる今回は、函館での開催に比べて上がりの速い脚を
持っていることが重要になると予想される。
(もちろん重賞なので一定の持久力は必要だが)
したがって持久力勝負を地の強さで差してくるようなタイプには特に厳しく、
理想的なのは上がりの性能が高くて、好位からスピードで押し切れるタイプだと
言えるかもしれない。

また今の速い馬場を考えれば、先行した馬がそのまま残ってしまう事態も
あり得て、函館開催に比べたら紛れが生じる可能性が高くなりそう。


好走の条件
・スピード持続力が必要
・ある程度好位につけられること






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