2014年2月19日水曜日

京都記念回顧 2014


レース総括
■前半~道中が相当緩く、大きな加速が入る上がり勝負
■決め手&緩い馬場への適性が問われた


京都記念結果
デスペラード2.16.0 34.1 01-01-01-02
トーセンラー2.16.1 34.0 07-07-05-04
アンコイルド2.16.3 34.1 02-02-03-04
ラキシス2.16.3 34.1 04-04-05-04
ヒットザターゲット2.16.4 34.0 09-09-08-08
ジェンティルドンナ2.16.5 34.6 03-03-02-02

天候:晴 芝:稍重
上り4F:46.4 3F:34.2
前半1000m:63.7
13.3-11.8-13.2-12.9-12.5-12.9-13.0-12.2-11.5-11.0-11.7




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半がかなりゆったりとした流れになり、道中も多少の
緩急こそあるが水準自体はやはり低く、ラスト4Fから大きな加速が3つ入る形の
極端な上がり勝負。

今回の場合、レース前は(個人的に)そこまでの影響があるのか?と思っていた
のだが、結局は"緩い馬場"…というのが1つの大きな特徴になっている印象。
そして前半~道中が、多くの馬が勝負所までしっかり余力を残せるような流れで
進んだため、脚を使う後半で、より馬場適性の差が鮮明になった雰囲気もある。

往々にして馬場が悪くなった場合、(実質的な)水準はむしろ上がるので、この
レースはかなり稀なケースだったと言えて、この結果がこの先につながるのか?
正直疑問を感じる。
(もちろん上位にはそれなりに実力馬が揃っているのだから、今後の活躍が期待
出来ない訳ではないが…)


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

デスペラード
まずは何といっても、横山典Jの積極策&緩いペースの演出…という部分だが、
この馬は、他の馬と見比べてもかなり細かい(そして力強い)脚の使い方をして
いて、馬場への適性…という部分も、勝因の1つにはなっていそう。
ただそれ故に、(高速馬場とかがまず考えられず、内回りで脚の使い方的に嵌る
可能性のある)阪神大賞典はともかく、おそらく大目標の天皇賞まで考えると、
適性面で大きく不利な立場になりそうな雰囲気。
その点をこの先、良くも悪くも注目していきたい。

トーセンラー
本来はこのような馬場が合っている馬ではないと思うが、ジェンティルドンナと
比べれば、ある程度馬場に合った細かい脚の使い方が出来ていた印象はあって、
マイル仕様に馬体を1度作り変えた…ということが奏功した可能性がありそう。
その点が逆にマイナスに働く(大きなフットワークが取り戻せない)…という
ことさえなければ、この先も当然期待して良さそうで、とりあえずは天皇賞に
向けて順調なスタートを切った…と考えておきたい。

ジェンティルドンナ
パドックを見る限り、確かに作り自体は多少緩めではあったし、(他のレースと
比較すると)少しチャカチャカしていたり、いつもより多めに尻尾を振っている
ような仕草があったりして、"フケ"を疑いたくなったりもするのだが、結局の
ところ敗因は、"馬場"に尽きる…と思う。
もちろん馬場自体は、昨年の宝塚記念ほどではなかったはずだが、ペース自体が
厳しく、しっかりと地力が問われた宝塚記念とは違い、今回は上がり勝負で他の
馬の余力が残っていた分、余計にその適性の差が露呈したのでは?という印象。
つまり本来この馬の長所である、大き目のフットワークが、上がりでの1完歩
ずつの"効率"という点で、相対的にマイナスになった…というイメージ。
もちろんこれは、次戦を見てみないことには結論は出せないが、現時点ではその
ように理解しておきたい。



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