2018年9月26日水曜日

オールカマー回顧(ラップ分析)2018


まとめ
  • 前半速く、後半も早いペースアップ。長い脚を使う中で少し溜めが入る展開。
  • 持久力&持続力(&少しの切れ)が問われた。

オールカマー結果

レイデオロ2.11.2 34.3 08-08-08-08
アルアイン2.11.2 34.9 02-02-02-02
ダンビュライト2.11.7 34.9 06-06-06-09
エアアンセム2.11.8 34.8 09-09-09-04
ショウナンバッハ2.11.8 34.8 10-10-09-11

天候:晴 芝:良
上り4F:47.2 3F:35.3
前半1000m:60.5
12.6-10.6-12.7-12.3-12.3-11.7-11.8-11.9-11.8-11.5-12.0




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタートは速い入り方をして、道中は2コーナーからの
下り坂で一気にペースアップ。そこから速いスピードの中でも僅かに溜めつつ
→直線で少し加速という形。

今回の場合、前半である程度引っ張られていて、尚且つ(馬場は速いが)全体
としての水準も高くなっているため、まずは一定の持久力は問われた。

そして後半、逃げ馬がかなり早い段階で仕掛けて、後続もそこまで大きくは
離されずについて行ったことで、長い脚を使う格好になり、当然高い持続力が
必要とされた。

したがって、基本はシンプルに持久力&持続力勝負という解釈でいいと思うが、
もう1つ特徴的な点を挙げるとすれば、後半11秒台を刻む中で、コーナー部分で
前が後ろを引き付けるような動きをしたこと。ラップにもそれが表れている。

つまり、これは最後しっかり脚を使えた上位2頭に限っていいと思うが、基本は
持続力…という中で、少しだけ切れ要素が問われた印象で、1種の総合力勝負
という言い方もできそう。

この点は、G1に向けてはなかなか重要なところで(結局持続力だけではG1は
勝てない、所謂G1馬の切れ…という問題)、スムーズにいかなかった…など
それぞれの事情はあるにしろ、2⇔3着間の3馬身差という部分には、1つの
大きな壁があるのかも知れない。

この先に向けては、上位2頭は言うまでもなく視界良好。それぞれの適性を
加味しつつ、大いに期待したいところ。
また、最後少し離された上位馬たちに関しても、この展開なので一定の地力は
当然認められるし、これらは"持続力勝負"でしっかり注目したい感覚。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

レイデオロ
中団やや後ろから、勝負所はあまりロスをせずに進出して、4コーナーからは
相手の作った道を辿りつつ→直線キッチリ差し切った格好。
展開に対する位置取り的にも恵まれ、コーナー部分が(速いラップの中でも)
ビッシリとはならなかった点が適性的には向いて、その中での完璧に近い挙動。
勝ち切れた…ということに関しては、今回は幸運もあったはず。
それでも、他の差し馬が、形としては最後なだれ込むだけに終わっている中で、
しっかりと脚を伸ばした…というのは、やはり格。
極端な切れ勝負にさえならなければ、東京での前進は当然見込めるし、秋G1に
向けての準備は十分に整っている印象。
鞍上の問題もあるが、当然中心の1頭にはなりそう。注目したい。

アルアイン
番手から進め、後半のペースアップに対しても大きくは離されずについて行き、
勝負所は一気に詰めずに少し後ろを引き付けつつ→上がりをしっかりとまとめた
…という内容。
まずは単純に、厳しい展開で他の先行勢が沈んだ中、僅差の2着は価値が高い。
(展望記事では、"持続力"だけを強調し過ぎた…と少し後悔していたのだが、)
この馬の場合、(絶対的に速い)スピード持続力では、今回のメンバーの中では
分がある…というのは確かだと思うが、皐月賞や毎日杯のように、高い水準の
中での、溜め→切れ…というのも元々は示している。
その点、今回の勝負所での挙動("溜め"を選択)は、展開も厳しかった訳だし、
プラスに働いたようには思う。
この先に関しては、2400mはさすがに切れ要素が強くなり過ぎて難しいにしろ、
東京でも1600、2000m(こちらはペースにも依るが)は十分出来ていいし、
ベストではなくても京都マイルもこなせていい。当然これも大注目。

ダンビュライト
中団のインから、勝負所では少し詰まった格好で、直線中を捌きつつ→浮上。
スムーズさを欠いた部分はあるが、上位2頭に対しては使える"脚"の部分で
差があった印象は否めない。
それはともかく、今回、なかなか面白かったのが3着争い。
エアアンセムの、外からジワジワ→上り坂のもう一踏ん張りで勝負あり…という
ところからの差し切り。この惰性力の高さ。(相手もむしろ惰性は効くタイプ)
速い脚がない…というのは、この馬のずっとの課題だが、それを解決できると
すれば、AJCCのようなミドルペース一貫、もしくは超長距離、もしくは
ダートといったところ(実際に見るまで、永遠に言ってしまう…)。
中でも、惰性力を活かす意味では、天皇賞春で1度見たいが…、今は秋。
惰性だけでは難しいが、適性ではやはり有馬記念となりそう。(もしや香港?)


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