2022年6月10日金曜日

安田記念回顧(ラップ分析)2022


まとめ
  • 落ち着いた流れからの、完全な上がり勝負。
  • 切れ&トップスピードの持続力が問われた。

安田記念結果

ソングライン1.32.3 32.9 10-10
シュネルマイスター1.32.3 32.9 13-10
サリオス1.32.3 33.0 07-09
セリフォス1.32.4 32.8 10-13
ファインルージュ1.32.5 33.5 05-03
ダノンザキッド1.32.5 33.7 02-02
エアロロノア1.32.5 32.6 17-16
イルーシヴパンサー1.32.5 32.6 17-16

天候:曇 芝:良
上り4F:45.6 3F:33.6
前半4F:46.7
12.2-11.0-11.5-12.0-12.0-11.2-11.0-11.4



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半は平均弱くらいの入り方から、道中はしっかりと
緩んだ展開。そこから勝負所で大きく加速しつつ、最後まであまりスピードが
落ちない形。

今回の特徴は、言うまでもなく(前半~)道中の遅さ。
上がり3Fの33.6秒(過去最速)という数字が物語っているように、ハッキリ
とした決め手勝負になった。

当然、適性的には切れが問われた訳だが、直線はトップスピードを(最後まで)
落とさない…というイメージの戦いでもあったので、最後の部分での持続力も
やはり必要とされた雰囲気。

脚質的には、落ち着いた流れでも、どちらかと言うと控えた馬の浮上が目立って
いて、前にいた馬が緩め過ぎて→後ろの馬の性能を引き出してしまった…という
可能性はある。

その点ではこの先、(前後ともに)もっと地力の部分で勝負したいタイプの巻き
返しはありそうだし、(上位の"性能"も含めて)それぞれの適性を見極めて判断
していきたいところ。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ソングライン
コーナーを大きく回しつつ(それが許される状況で)、後半はスムーズな競馬を
して、結果的にエスコート役になったサリオスをキッチリと交わしての勝利。
レースの性質として、(ラストを)続ける&止まらない力が問われたことは大き
かっただろうが、上がり勝負を伸び勝った…という部分で、新味を出してきた。
往々にしてピークを迎えた馬は、このように適性の壁を越えてくるイメージが
あるし、現状のこの馬も、キャリアの中で相当に高いレベルにはありそう。
秋はどのようなローテになるのか分からないが、当然期待は持てるはず。

シュネルマイスター
馬群の中から、直線では他も止まらない中でスムーズとはいかなかった訳だし、
それでも最後までしっかり伸び切っての2着。改めてその実力を示した。
昨年の古馬G1の2戦も含めて、どうしても勝ち切れない結果になってしまって
いるが、それらも今回も上がり3Fが33秒台のレース。
勝ち切ったNHKマイルCの内容から考えれば、本質的にはもっと緊張感のある
展開でこそ…なのかも知れない。
ともかく、スローのG1が永遠に続くことはまずないし、チャンスが巡ってくる
のを待ちつつ、引き続き期待はしておきたい。

サリオス
紆余曲折を経て…という感じで、国内では久々に馬券に絡んだ格好だが、前走の
スプリント戦では何も出来ず、(マイルというよりも)中距離寄りのスピード
水準で流れた今回結果を出した点で、単純に距離が足りなかったのでは?説が
浮上しそうな雰囲気。
特殊な馬場だった大阪杯の結果でうやむやになってしまった感があるが、結局の
ところは、毎日王冠での強さに帰結する…ということなのかも知れない。
個人的にも、持続力&パワー&(おそらくは)中距離一貫…というイメージを
もう1度描きつつ、改めて秋、(路線変更も含めて)期待はしてみたい。



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