2017年12月27日水曜日

有馬記念回顧(ラップ分析)2017



レース総括
■まずまずの入りから、道中少し落ち着いて→しっかりと加速する展開
■一定の持久力&切れが問われた


有馬記念結果


キタサンブラック2.33.6 35.2 01-01-01-01
クイーンズリング2.33.8 35.1 04-05-05-03
シュヴァルグラン2.33.8 34.8 08-08-08-08
スワーヴリチャード2.33.8 34.5 10-12-10-08
ルージュバック2.34.0 34.3 16-16-16-16
シャケトラ2.34.1 35.6 02-02-02-02

天候:晴 芝:良
上り4F:47.3 3F:35.2
6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3




レースラップ分析&雑感


ラップタイムを見ると、前半は(平均弱ではあるが)まずまず流れて、その分
道中は少し落ち着いた展開。後半は、向こう正面の下り坂で一応ペースは整え
られたものの、仕掛けは満を持してという格好で、ラスト3F~2Fでしっかりと
加速→最後だけ少し落ちる形。

とにかく今回は、名馬の最後の雄姿を誰も邪魔しない、何も動かない競馬で、
馬群全体がキタサンブラックに率いられ、終始美しい隊列を組んでいたことが
本当に印象的だった。(勝負としてどうなんだ?というのはさておき)

その中で今回の特徴は、やはりキタサンブラック&武豊J(&15頭&15人)の
作った展開に尽きる。
(スタート直後はある程度流れていたので)水準としては、速くはないものの
遅過ぎることもない…という扱いで、弱い馬は振り落とされる絶妙なペース。
当然一定の持久力は問われたと考えたい。

また勝負所は、じっくりと待った(誰もこないが…)仕掛けから、4コーナー
~直線半ばくらいで一気に脚を使い切る構造になっていて、当然適性的には
切れが問われた格好。

そしてこの形では、(絶対的なスピード水準が高い)コーナーで外を回した
馬が脚を使い過ぎるため、基本的には内を通った(捌いた)馬に向いたレース
だったと言っていいはず。

したがって、外を回す形から好走した3、4着馬を筆頭に、次戦以降での前進
or巻き返しというのは、1つしっかりと注目しておきたいところ。


この週末は本当に「有終の美」に終始したが、このパターンだと、個人的には
"寂しい"という気持ちには何となくならない。
(以前のような活躍が出来ない…という方がやはり哀愁が漂うので)

キタサンブラック、クイーンズリング、イスラボニータのどれも、春G1でも
普通に活躍は出来そう…という中で、自ら(でもないが)踏ん切りをつける
前向きな選択。見る側も100%ポジティブな感覚で第2の馬生を応援できる。
それらの産駒の活躍を楽しみに待ちたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

キタサンブラック
この段階に至っても完全には腑に落ちていない…という感覚がある。
大き過ぎるスケールで、それを最大限活かしてのベストパフォーマンスを、
まだ見ていないような気さえしている。
(レコードで押し通した春の天皇賞がそれに近いものだとは思うが…)
個人的に"適性"を勉強している中で、(名馬かどうかは関係なく)様々な馬
から(成功or失敗体験をしつつ)多くのことを学ばせられるが、少なくとも
それらの馬が引退する時には、普段ならもう少し明確な答えを得られている。
そして、それらを教科書にして(1つのカテゴリーと考えて)、下の世代の
適性を判断していくのだが、キタサンブラック・カテゴリーの馬なんている
のか?という問題。それだけ唯一無二の存在だった…と改めて思い知る。
その意味でも、どのような産駒を出してくるのか?本当に楽しみ。

クイーンズリング
内枠発走から経済コースを進んで、展開的には恵まれた立場だったことは確か
だが、上記のように一定の持久力は問われたとは言えるので、この馬も最後に
力はしっかりと示した内容。(迷惑は掛けたが)
G1を勝っている訳なので、本来はそれをベストパフォーマンスとするべき
だが、個人的に強いと思えるのは秋華賞の2着。
その後出走した2000m戦は香港Cだけなので、もう1戦どこかで見たかった
ような気もするし、牡馬との戦いはほとんど避けてきた訳だが、活躍出来る
機会は(中距離の持続力勝負で)他にもあったのかも知れない。
何はともあれ、お疲れ様と言いたい。

シュヴァルグラン
終始外を回しつつ、勝負所ではスワーヴリチャードに被される格好になって、
なかなか自分のリズムでは走れなかったが、それでも崩れないのが今の地力。
サトノダイヤモンドがどうなるのか分からないが、キタサンブラックがいなく
なって、来春の超長距離は当然楽しみ。
明け4歳馬の中では、タイプ的にスワーヴリチャードあたりがやはり相手には
なりそうだが、こちらは距離の不安が全くない訳だし、もう1冠獲る可能性は
十分にありそう。しっかり注目していきたい。

スワーヴリチャード
この馬も外を回す形からの浮上で、一応力はしっかりと示した。
ただし、一応中長距離タイプが集まっているはずのこのメンバーに入っても、
特別にゆったり見えるくらいの走法で、最終的に直線では周りに迷惑を掛ける
ことになったように、やはり斜めに脚を使っていいことは何もない。
(ゴール方向とは違うベクトルに力を出し切って→脚をなくし→ヨレた)
当然この先は、広いコースに替わってこそというイメージで、大阪杯は展開と
位置取り次第。京都記念&天皇賞あたりなら…というのが現段階での考え。
どちらにしろ、注目はしっかりしていきたい。

シャケトラ
キタサンブラックの直後で、相手よりも1頭分外を周って、距離ロスし続ける
…という競馬で、さすがに最後は残し切れなかった。
(終始内にヤマカツエースがいて潜るチャンスがなく、仕方のない内容)
適性的にも、しっかりとした加速が入る展開で、この馬向きとは言えないし、
それでコンマ5秒差ならば、むしろ地力を示した…という扱い。
今回、スケールが問われる所よりも、やはりこの手の舞台でこそ…というのは
確認できたし、この先も持続型、内回り、小回りという基準では考えたい。
大阪杯、面白いかも。




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