2020年9月9日水曜日

新潟記念回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • 前半~道中がかなりゆったりと流れて、後半は大きく加速する展開。
  • 切れが問われた。

新潟記念結果

ブラヴァス1.59.9 32.6 09-09
ジナンボー1.59.9 33.1 01-01
サンレイポケット1.59.9 32.4 11-11
サトノガーネット2.00.0 31.9 18-18
サトノダムゼル2.00.2 33.3 03-03
カデナ2.00.2 32.3 15-17

天候:晴 芝:良
上り4F:45.0 3F:33.1
前半1000m:61.9
12.8-11.5-12.5-12.4-12.7-13.0-11.9-10.8-10.7-11.6




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半~道中がかなりゆったりとした流れになり、その分
上がりでは(合わせて)2.3秒の大加速が入る展開になった。

今回の特徴は、言うまでもなく前半~道中の遅さ。
少し掛かる馬場を考慮してもやはり緩く、道中で12秒台後半のラップを刻むこと
すら珍しいレースにおいて、13.0秒という数字はとにかく目立っている。
適性的には、当然切れが問われた。(究極的な決め手勝負)

脚質面でも、前がここまで落としてしまうと→もはや位置取りのアドバンテージ
よりも、シンプルに上がりの性能の高さが反映されがち。実際今回は、外ラチに
近い大外を通って→速い上がりを使った馬が、最後はしっかりと浮上して来た。

この展開なので、今後の扱いとしては、適性面での1つの裏付けとして…という
ことにはなるが、切れというのはもちろん1つの大きな武器。他のレースによる
地力の裏付けがあるのなら、「決め切れる」可能性は当然高くなるはず。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ブラヴァス
中団の外から、リズム良く脚を動かしつつ→最後キッチリと交わしての勝利。
この手の(完全な)直線勝負は、この系統の得意とする部分ではあるが、近走の
充実振りそのままに、実際に重賞で勝ち切ったことをまずは評価したい。
タイプ的に、もう少しペースが上がった総合力勝負(フットワーク、惰性部分の
強さが問われるレース)で、どれだけの"脚"が使えるのか?
この点が、この先(個人的に)注目していきたいところだが、仮にその部分での
更新がどこかで見られたなら(例えば新潟大賞典のようなレースを勝ち切る)、
トップクラスに食い込んでいく可能性は十分にありそう。期待しておきたい。

ジナンボー
後方からになって、前半のうちにインから一気に押し上げ。そこからコーナー
部分で一旦溜めつつ→直線でもしっかりと脚を使っての粘り込み。
デムーロJのペース判断の素晴らしさ…という部分はあったが、今回の場合、
一気に動いた3F目では普通に11秒台に突入していたし、緩い区間で"楽に"押し
上げた…とは言い切れず、やはり前半では、それなりの脚を使った扱い。
その後のペースを緩めたところで、競馬のスピード水準では、蓄積されたもの
(疲労物質)が消えてなくなることはないし、その状況で、前半歩いたような
馬たちとの決め手勝負で勝ち負けを演じたことは、当然高く評価できる。
この馬を無冠で終わらせては…。この先も大いに期待。(マイルでも見たい)



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