2008年12月29日月曜日

東京大賞典回顧 2008


東京大賞典結果
カネヒキリ2.04.535.103-03-04-03
ヴァーミリアン2.04.535.005-05-05-04
サクセスブロッケン2.05.035.802-02-02-02
ブルーコンコルド2.05.435.608-08-06-06
フリオーソ2.05.535.607-07-07-07
ボンネビルレコード2.05.636.204-04-03-05

天候:晴 芝:良
上り4F:47.6 3F:35.4
前半1000m:64.4
12.4-12.1-13.0-13.9-13.0-12.5-12.2-12.3-11.4-11.7

レース評
フリオーソがなぜか行かず、サクセスブロッケンも控えた競馬をしたために
前半は相当なスローペースで流れた。
そうなると展開はロングスパート気味の切れ&持続力勝負となり、基本的に
ギリギリまで脚を溜められる前から進めていた馬が有利となる。

実際にサクセスブロッケンとカネヒキリは直線を向いてから満を持しての
スパートだったのに対して、ヴァーミリアンはコーナー半ばからある程度
脚を使う必要があり、最後まで差しきれなかったのはその影響が大きい。
したがって今回の結果は力負けという訳ではないが、長期休養していた馬に
2連敗というのは、やはりヴァーミリアンとカネヒキリの力関係が
少し見えてしまった感もある。
この1、2年のダート界はいったい何だったのだろうか?


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

カネヒキリ
パドックでは相当良く見えたが、前走に引き続き積極策を選択した鞍上の腕に
よる部分も大きく、ある程度展開にも恵まれた感がある。
ただ実力的にはヴァーミリアンと同等かそれ以上であることは間違いなく、
もうしばらくはこの2頭がダート界の頂点に君臨するだろう。
本当に故障がなかったらどのくらいの馬になっていたのだろうか…。

ヴァーミリアン
前走に引き続き、今回の負け方にはダイワスカーレットを捕らえ切れない
ウオッカのイメージが重なってくる。
敗因はこの馬自身の持続力とレースにおける脚の使い所という2点。
前者に関してはラストが11.7秒の流れではそれ程強くは言えないが、後者に
関しては鞍上に原因があると言っていい。
3~4コーナーをギリギリまで抑えていたのは良かったが、前半もう少し
前につけておくべきだった。
実力が同等だとすれば、持続力の高いカネヒキリを破るには勝負所で
持ち味の切れを発揮して、一気に突き放してしまうしかない。
それをやるためには相手より前か並ぶくらいの位置取りをしなければならない。
前半が相当遅いというのは明白だった訳で、正確さを誇る鞍上の体内時計は
どうなってしまったのか?(しばらく休んだ影響?)
馬自身についてはこれだけ切れ味が問われた展開でカネヒキリに勝てなかった
のは少しつらく、この先もっと厳しい流れとなって持続力&持久力が
問われる展開で巻き返せるのか、少し疑問が残る。

サクセスブロッケン
前走と今回のパフォーマンスでこの馬の現時点での底が少し見えてしまった。
前走は道中が厳しい流れを作り出して勝負所まで余力を残せなかったのに対し、
今回は前半~道中が緩く、勝負所までしっかりと余力を残していたが、ラストは
結局脚が止まっている。
つまり厳しい流れでレースを進めてラストの脚を残せる程の持久力はまだなく、
かと言って、しっかりと脚を溜めてもラストまで持続できる力もない。
現時点では全てにおいて平均点というくらいの評価しかできない。
この馬に関しては更なる成長が待たれ、もっとボリュームのある筋肉が必要。
締まった馬体をしていて、尚且つ馬体重が10~20kgくらい増えてきたら本格化と
考えていいかもしれない。
そうなったとき初めて厳しい流れを前から押し切れるような馬になれる。



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