2008年12月9日火曜日

ジャパンCダート回顧 2008


ジャパンCダート結果
カネヒキリ1.49.236.405-04-03-05
メイショウトウコン1.49.235.913-15-13-07
ヴァーミリアン1.49.336.211-10-09-05
サンライズバッカス1.49.636.313-13-13-10
ブルーコンコルド1.49.636.608-08-06-07
カジノドライヴ1.49.736.905-04-03-04
フリオーソ1.49.937.202-02-03-02
サクセスブロッケン1.49.937.302-02-01-01

天候:晴 芝:良
上り4F:49.0 3F:36.6
前半1000m:60.2
12.4-11.2-13.1-11.7-11.8-12.4-12.0-12.1-12.5




レース評
まずはカネヒキリの復活を称えたい。
鞍上の好騎乗&展開利はあったが、完全とは言えない出来でここを勝って
しまったのは、この馬の能力の違いに他ならない。

展開はスタート直後はゆったりとした流れだったが、向こう正面において
サクセスブロッケンがペースを上げて引っ張ったことで道中が締まって、
ラストはかなりの持続力が問われる展開となった。
このメンバーであっても阪神1800mの傾向としてはやはり3F目は確実にスピードが
落ちるということがよく分かり、その後ペースが落ち着くかどうかという問題は
逃げ馬に騎乗する鞍上の考え方次第というところだろう。

今回のレースの場合、サクセスブロッケンの鞍上の横山典はそこでペースを
緩ませることはせず、積極的な騎乗を選択した。
この馬は過去のレースからも道中を緩ませず、ラストの持久力争いに持ち込む形が
向いており、鞍上のこの選択はすばらしいものだった。
しかしながらスタート直後が緩く、道中も無理をしなかった他の馬の脚が
止まらなかったことで、ラストはかなりの持続力が問われる展開となったことで
レースを引っ張った馬には少し厳しいものとなった。
もしスタート直後から厳しい流れに持ち込んで、ラスト1Fがもっと落ちるような
流れとなっていたら、もう少し違った結果になっていたかも知れない。
(数少ない外国馬の、その中でも最有力のマストトラックの出走取消が
少なからず影響したように思える)

傾向もしっかりとは分からないコースではあったが、とりあえずレースの結果を
見渡せば、上位には地力の高いメンバーが顔を揃え、しっかりと実力が反映
された点は良かったし、東京2100mでは味わえないスピード感もあって、
レースとしては面白いものだった。
出来れば来年以降はやはり出走する外国馬の充実に期待したい。
(合わないAWコースで行われるBCクラシックなんかに出るくらいなら、
外国馬にとってもこちらを選んだ方が得なのでは?)


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

カネヒキリ
中間&パドックでの馬体を見ると、全盛期とは違い、筋肉が付ききっておらず、
まだまだ余分なものが詰まっているように感じられた。
鞍上の好騎乗も大きいし、展開利があったことも否めないが、それでも
7~8割くらいの出来で勝ちきってしまったことにはさすがに驚いた。
素直に拍手を送りたい。
現時点での出来を考えるとさすがにヴァーミリアンが上回っているとは思うが、
もともとの地力を比べたら明らかにこちらの方が上だろう。
展開的にはサクセスブロッケンが向こう正面で緩まない流れを作ってくれたことが
大きかった。
もともと持続力は他のどの馬にも負けないものを持っており、淀みのない流れで
勝負所での切れよりも、如何に末脚を持続できるかという展開は相当合う。
この先どのようなローテーションが組まれるのか分からないが、2回叩いたことで
より馬体的に充実してきたら、普通にダート王者に返り咲いても不思議ではない。

メイショウトウコン
状態も良かったが、やはり道中が締まったことで、ラストが持続力を
問われる展開となったことが大きい。
そして個人的に疑問視していた直線の坂でもしっかりと我慢できたことも
見逃せない点で、そこさえクリアできるのであれば、長い脚を使える同馬が
好走するのは当然だと言える。
東京も阪神もダートコースとしては切れ味が必要なコースではあるが、
レースレベルが高くなるのに伴って、持続力勝負の舞台へ変わる阪神の方が
この馬には合っていたということだろう。
この先も道中が緩まないような展開となり、持続力が必要な舞台へ出走して
来たときには注意を払っておかなければならない。

ヴァーミリアン
状態は良かったが、いつもより後ろの位置取りとなったことと持続力が
問われるレースとなったことが敗因。
いつもより後ろから進めたことである程度早い段階から脚を使うことを
余儀なくされ、ポジションを上げるためにエネルギーを一気に使ってしまった。
切れ味(一瞬の加速力)のある馬は、どうしても力を出すタイミングが
流れの中のある1点に集中してしまい、その後が少し甘くなる。
したがってその手のタイプは前半からある程度の好位につけておくことが
条件となるのだが、今回は鞍上が替わったことが影響したのか、何故か
いいポジションにつけられなかった。(スタート直後に少し不利はあったが…)
ポジションが悪く、勝負所でいつもなら必要のない目的で力を使ったことで、
本来この馬の武器である切れ味が今回ばかりは少しマイナスに働いてしまった。
この敗因を一言で言い表すなら"脚の使いどころ"だけである。
(岩田が同タイプであるウオッカと同じイメージで乗っていたら…)
したがって今回は展開に左右されたことが大きく、むしろそれでも頭を争った
ことで、実力ではこの馬が抜けていることは明白で、まだまだしばらくは
ダートの王者に君臨しそうである。

サンライズバッカス
持続力勝負歓迎の馬で、地力もある程度高いものを持ってはいるが、
それでも展開による部分は大きいだろう。
パフォーマンスもこの馬としてはベストのものが出せたレースではあるが、
やはり上位何頭かと比べると力の差は感じてしまう。
今後もスピードが問われ、持続力勝負となる舞台でなら可能性はある。

ブルーコンコルド
勝負所からのスピード勝負では分が悪かったが、道中が締まった流れと
なったことで、ラストはこの馬の地力が物を言った。
前半の速さ次第ではもっと上位を争っていてもおかしくなく、やはり舞台が
阪神に変わったことは大きかった。
同じように持久力が問われる流れとなればフェブラリーSでも軽視できない存在。

カジノドライブ
この馬のこれまでの成績は何も信用してなかったが、とりあえずある程度の
力は持っていることは分かった。
タイプ的にはもう少し日本で走ってくれないと分からない部分が大きいが、
どちらかと言うと切れ味を活かすようなタイプだと思う。
したがって今回のように道中が締まった展開では少し厳しかったと思うが、
それでも上位に残ったことは評価してもいいのではないか。
実力もまだまだ未知数であるし、もう少し成長して持久力がつかないと話に
ならないが、それでもいつか世代交代があるとしたら、サクセスブロッケンよりも
伸びしろがありそうなこの馬の方ではないか…という気もする。

フリオーソ
小回りなコースで完全な持久力争いとなった前走の舞台よりも、よりスピードが
活かせるこの舞台の方が合っているのは確か。
それでも道中が締まって脚を溜められない展開でここまで残ったのは力の証明。
もちろん上位とは差があるが、ここで掲示板を争うくらいのメンバーとなら
展開次第では勝ち負けできる実力はある。
東京大賞典は切れがあるこの馬には合った舞台で、最強クラスは別として
その次の座は確実に争ってくるだろう。

サクセスブロッケン
道中が締まった流れを作り出したところまでは良かったが、ラストが持続力争いの
スピードが必要な展開となったことは痛かった。
そう考えるとスタート直後からもっと積極的に飛ばすべきだったかも知れない。
ラストは展開による部分も大きかったが、それでもやはり最後に加速できない
というところはこの先も最強を争うような舞台では致命的に感じる。
シンボリクリスエス産駒らしく、雄大ではあるが柔らかさの欠ける馬体で、
この先の成長によって持久力は高まるとは思うが、勝ち切るかどうかを考えたら、
それだけでは補い切れないような気もするのだが…。
(その点を考えるとカジノドライブの方が将来性はあるような…)





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