2008年12月7日日曜日

ジャパンCダート展望 2008


予想
G1だけに基本的には前半が速く道中も緩まないような、ラストは
かなりの持久力が問われるようなレースにはなるとは思う。
ただ2コーナーで多少なりともスピードが落ちることが予想され、
向こう正面では瞬間的にもペースが落ち着く可能性があり、
東京のときとは違って、完全に淀みのない展開とまではならないかも
知れない。
もちろんまずは持久力を持っていることを基本に据えるべきだが、
それを前提として、厳しい流れの中でも勝負所でもう1段階スピードを
上げて行けるような切れ味を備えている馬を狙いたい。

◎ヴァーミリアン
実力に関してはもはや言うまでもないが、瞬間的な切れ味を活かすタイプで
あることから何か弱点があるだろうと思っていろいろ考えてはみるのだが、
道中が緩まなくても切れる脚が使えるし、前半がかなり速くラストが
持久力争いになってもそれを難なくこなしている。
当然スローやミドルペースにおけるスピード勝負では負けない。
切れるタイプでこのような成績を収められるのはディープインパクトや
ダイワスカーレットなど特別な馬のみにしか許されない。
(この2頭はさらにハンパない持続力を持つのでもう1つレベルが上だが…)
上記したように厳しい流れの中での切れが問われる舞台に変わったことで
1番強い馬が1番有利になったような感じも受ける。
この馬をもし負かすとしたら、この馬以上のスピードを持つか(該当馬なし)
ハイペースでの完全な持久力勝負に持ち込んで、この馬以上の底力を
発揮するか(1頭いるかどうか)、そのどちらかしかあり得ない。

○サクセスブロッケン
基本的に持久力と持続力でねじ伏せるというタイプであり、それは前走で
ヴァーミリアン相手にも通用する程のものだと証明して見せた。
しかし相手はかなり早い段階から動いて、しかも超小回りの3~4コーナーで
仕掛けた後のスピードが削られたという内容だったのに対して、こちらは
先手を奪ったことでギリギリまでじっくりと溜められたという内容で、
直線は互角の勝負まで持ち込んだ。
それを考えると前走がもっと広いコースで行われていたとしたら、ラスト2Fの
加速力勝負で一気に突き放されてしまったのではないか。
そしてスピードが必要とされるこの舞台においては、あまりにも加速力が
足りないようなイメージを持ってしまう。
もちろん持久力を考えたらここでも上位にくるとは思うが、今のところ
逆転までは考えられない。

▲ブルーコンコルド
持久力争いだけなら上位争いができるかも知れないが、道中が少し
緩むことで決め手勝負になったら分が悪くなる。
それでもG1の流れであればある程度の地力が問われるのは
間違いないので、展開次第では突っ込んできてもおかしくない。

注サンライズバッカス
ある程度速い脚が使えるし、持続力も持っている。
道中で多少なりとも緩んでくれた方がいいが、どちらにしても後ろから
なので、じっくりと脚を溜めることさえできれば、確実に上位まで
食い込んでくる。
ただ展開に左右されるところは大きいし、勝ち負けをしているところ
までは少し厳しいだろうが…。

△アドマイヤフジ
ダートさえ合うならば、少しの切れと高い持続力を持っている馬だけに
適性的にはここには合う。
単純なスピードだけで言えばここでは大部分の馬には勝っているはずだし、
面白い存在になるかも知れない。

△メイショウトウコン
持続力はかなりのものがあるが、少し他力本願的イメージを持ってしまう。
多少の緩急があるかもしれず、直線に坂もあるこの舞台が合うようには
あまり思えない。
道中をじっくりと進めて他の馬が止まるラストで突っ込んでの3着まで。

△ワイルドワンダー
持続力と持久力でねじ伏せるタイプであり、切れを問われるような展開と
なると少し厳しいかもしれない。
相手が弱ければ早めに動いて潰しに行けばいいが、ダートの最強クラスが
揃ったここではそれも難しい。
ただ道中はじっくり進めれば上位に顔を出す力はある。

△ワンダースピード
ここの流れでは今回は後ろからになるだろうが、大飛びで加速力が
あまりなく、前が飛ばしてラストがこの馬持ち前の持続力を活かせるような
展開になった場合のみ上位に浮上する可能性がある。
ただ周りが最後は落ちてくるような弱いメンバーではなく、厳しい流れ
でもラストまでスピードが落ちないことが予想され、この馬の適性では
何もできなくなるかも知れない。

×カネヒキリ
厳しい流れの道中を追走して、勝負所でしっかりと動くことができて、
ラストでヴァーミリアンと競り合うところまで力が残っていたら
タイプ的にはこちらに分がある。
しかし今の馬体を見る限り、やはり筋肉が付ききっているようには思えず、
勝負所まで余力を残せるかどうか。
もともとの能力でそれなりに上位に浮上できても、直線で勝ち負けを
争っている馬の周辺を走っているイメージは湧かない。





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