2008年12月3日水曜日

ジャパンC回顧 2008


ジャパンC結果
スクリーンヒーロー2.25.534.005-05-05-05
ディープスカイ2.25.633.812-12-11-09
ウオッカ2.25.734.303-03-03-03
マツリダゴッホ2.25.734.404-04-03-03
オウケンブルースリ2.25.834.208-07-06-06
メイショウサムソン2.26.034.405-05-06-06
ネヴァブション2.26.034.901-01-01-01
アサクサキングス2.26.134.410-09-08-08

天候:晴 芝:良
上り4F:46.3 3F:34.4
前半1000m:61.8
12.6-11.6-12.4-12.6-12.6-12.8-12.6-12.0-11.9-11.2-11.3-11.9




レース評
ラップタイム(特にグラフ)を見れば分かるように、これが日本のG1か?という
くらいペースが遅く、欧州の競馬か、あるいは日本の低いクラスの競馬のような
展開となってしまった。
とにかく前半超スローからのロングスパート切れ味&持続力勝負で、普通のG1で
問われるようなラストの持久力はほとんど関係なく、速い脚があってそれを
持続させることができれば勝負になるレースであり、はっきり言って凡戦と
言わざるを得ないものだった。

このような内容では次戦以降あまり参考にはできないが、展開に恵まれて
好走した馬が弱いとは限らない、というのが厄介なところ。
(良くも悪くも、実際の能力は正確に計れていないため)

とりあえず今回の感想は、パドックで絶対視できる程の馬がいないような
レースでは、大方このくらいの荒れ方はするのだろう…といったところ。


スクリーンヒーロー~レース直後


ウオッカ~パドック


ディープスカイ~パドック



各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

スクリーンヒーロー
前半から道中がこれだけスローになったことで、アルゼンチン共和国杯よりも
はっきり言って楽なレースになったのではないか。
前半ゆったりとした流れからの持続力勝負では今まで何度も結果を残しており、
スローペース(もしくは速くても離して逃げるような展開)を先行して、最後まで
速いスピードを維持できることは証明済みだった。
今回示した能力はG1級の馬の中に入っても負けないスピードを持っていることと
その持続力という2点であり、本来のG1で必要な道中が厳しい流れの中で
如何にラストの持久力勝負で粘れるかという力はまだまだ未知数。
したがって前半から道中が厳しい流れとなるようなレースでも力が出せることを
確認するまでは信用しきれない。
もちろん経験していないだけで持っている可能性も当然あるが…。

ディープスカイ
ここを目標に仕上げられた割にはパドックで馬体を見ると、馬体重+8kgが
示すように多少の緩みを感じた。
レースではメンバー中唯一上り33秒台の脚を使って見せたが、これだけ道中が
緩い流れではそれもあまり当てにはできない。
それでも基本的に前が止まらない展開を後ろから行って、外を回してここまで
来たのだから、改めて能力の高さは認めなければならないし、来年の秋は
このあたりのG1は全て勝ってしまいそうな予感もする。
今回の仕上がり具合を見る限りもう1戦しても問題なさそうに思えるが、
一旦しっかりと休養させて更なる成長を期待したい。

ウオッカ
距離延長&スローペースによる折り合い面での問題もありそうだが、
恐らく激しいレースとなった前走の反動と考えた方が納得がいく。
普段ならどのような流れでも、勝負所での切れ味だけは絶対に負けない馬なので
いくら距離延長したとはいえ、例え岩田の腕が悲鳴を上げていたとしても(憶測)
(勝負所での加速の遅さという意味で)これだけ切れないウオッカはあり得ない。
中間の写真を見る限りではもの凄い馬体(筋肉の付き具合など)をしていたが、
パドックでは天皇賞の時とは違い、少し迫力に欠け、特にトモの動きがぎこちなく
見えて、他の馬と比べれば馬体の良さを感じられるものの、この馬としては
何か1つ足りないように思えた。
それでもレースではラストまで粘ってマツリダゴッホを交わしてみせた持久力は
この馬の凄さ以外の何ものでもないが、やはり前走でビッシリ仕上げられて、
あれだけの厳しい流れのレースを制した反動は疑われて当然だと言える。
逆に反動があったと考えれば、大きく崩れずに複勝圏内に留まったこの結果は、
以前は感じられたこの馬の脆さという部分を克服したようにも考えられる。
この先の目標は分からないが、陣営にはまずはしっかりと体調を立て直すことを
期待したい。

マツリダゴッホ
今年の充実振りとか何とか、理屈が通っているようで実際のところ何も理由を
語っていないような要因ではなく、おそらく前半スローになったことが
今回の好走につながったと考えられる。
スローからの早めスパート&持続力勝負はこの馬の得意とする形。
実際に前走と今走のラップタイムを見比べてみると、
オールカマー
12.3-11.8-13.0-12.4-12.3-12.4-11.6-11.4-11.2-11.8-11.8
JC
12.6-11.6-12.4-12.6-12.6-12.8-12.6-12.0-11.9-11.2-11.3-11.9
というように、両レースともに前半スローからロングスパート、そしてラスト
まで11秒台を維持する展開で、距離こそ違えど何とも似たような流れと
なっている。
ジャパンCの方が幾分道中が緩んだことで他の馬の脚も残ってしまったが、
道中が緩んだことはともかく、スタート直後が相当遅くなったことで
この馬有利な展開となったことは確かである。
もし前半が速く流れていたらこの結果はなかったようにも思えるのだが、
次戦の有馬記念では当然この馬の適性は問題ないので、それも単なる言い訳に
聞こえてしまうが…。

オウケンブルースリ
スタートが良く、ペースが遅くなったためにある程度の好位置を確保できた。
そこから早めに進出したまでは良かったが、直線で少し窮屈になったために
立て直している間に前との差が広がってしまった。
やはりこの馬の不器用なところは健在で、そこがこの先もG1レベルのレースでは
致命的に感じるのだが、それでもラスト1Fはしっかりと伸びていたので
能力の高さは認めるし、しっかりと進路さえ確保できればチャンスは十分ある。
ただし本当に能力を出し切れそうな競馬場は京都くらいしか思い当たらない。
当然春の天皇賞しか信用できない…。

メイショウサムソン
パドックでは気分良く歩いているようにも見えたのだが、あまりに落ち着き
過ぎており、以前のような威圧感も全く感じられなかった。
またレースではせっかく石橋に戻ったと言うのに、何だか武豊のような、
直線に入ってから切れ味を発揮させるような乗り方だったのが残念。
ただ全体の上りが34.4秒のレース展開では持久力を活かすタイプのこの馬には
厳しい流れだったことも事実。
有馬記念ではおそらくこの結果でさらに人気を落とすだろうが、実際のところ
上がり34.4秒はサムソンが今までに記録した3位タイの速さであり、
ステイヤー色の濃い馬体になってきた今であれば、緩急の激しいレース展開と
なるこの舞台よりも、長距離特有のワンペースの戦いになりやすい有馬記念の
方が合っているように思える。
したがって現時点では個人的にこの馬を見限る気はない。
有馬記念までに立て直せるか…陣営の手腕に期待したい。

アサクサキングス
逃げなかったことが全て。
鞍上がルメールなので予想されたことではあるが、少し溜め息ものの結果。
スローな展開をいつもより後ろから行って、そしていつもよりも早い段階から脚を
使っていたのでは、一瞬の切れはあっても持続力の足りない同馬には最も
合わない展開だったと言える。
スタート直後にポジションを奪いに行ったときだけ脚を使って、道中はじっくりと
溜められた勝ち馬のような乗り方が見たかった。
有馬記念ではこの馬と同タイプで、中山大得意のマツリダゴッホの一挙手一投足を
真似した様なレースが見たい。(マツリダに勝てるかどうかは別として…)
もしそれが出来れば、まだまだ可能性は十分。




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