2009年10月31日土曜日

スワンS展望 2009


過去のラップタイムは以下の通り。

2008 12.2-10.9-11.2-11.1-10.9-11.5-12.1
2007 12.0-10.6-11.1-11.5-11.6-11.4-12.5
2006 12.1-10.9-11.5-11.3-11.0-11.7-11.8
2005 12.4-10.6-11.3-11.3-11.4-12.0-12.5
2004 12.2-10.5-11.6-11.6-12.1-11.5-12.4
2003 12.0-10.6-11.3-11.2-11.6-11.6-11.9
2002 12.2-10.6-11.0-11.2-11.4-11.7-11.7
2001 12.5-11.0-11.2-11.6-11.6-11.4-11.5
2000 12.4-10.7-10.7-11.2-11.6-11.9-11.9
1999 12.4-11.1-11.4-11.4-11.4-11.1-11.4

過去10年の平均ラップタイム
12.24-10.75-11.23-11.34-11.46-11.58-11.97
(0.18- 0.21- 0.26- 0.18- 0.34- 0.26- 0.40)←バラつき
1.20.57




傾向
ラップタイムを見れば、前半からある程度速く流れていて、道中もまず
緩むことがない淀みのない展開で、上がりもそのままのスピードを維持
しつつも、ラスト1Fだけはやや落ちやすくなっている。
(前後半で言えば基本的には前傾、しばしばイーブンという形)

このレースの特徴は、何と言っても4F目の速さであり、これはその部分が
ちょうど3コーナーの下り坂にあたるというコース形状によるところが
大きいのだが、ちょうど中間にあたる箇所で各馬が息を入れられないために
相当なスピード持続力が必要となる。
(レース傾向を決定付けている4F目の過去10年のラップを比較しても、非常に
バラつきが小さくなっていて、適性的にはほとんど決め打ちしていい)

この舞台では(スプリントのスピードでは速すぎて、マイルでは持久力的に
持たないような)1400mのスペシャリストがいればもちろんベストだが、
その次を考えた場合、やはり道中のスピードに耐えられることが必須なので、
前半or道中をゆったりと進めたいようなマイラータイプよりかは、距離適正に
多少幅のあるスプリンターの方が合う。
(それでももし実力上位馬の履歴がマイル戦だったなら、道中のスピードに
よって判断したいところ)

脚質的には、これだけの淀みない流れなので、ラストの落ち具合によっては
後方の馬がまとめて差し切るような展開も考えられるが、逆に速い道中によって
差し馬の脚が削られて、結果的に前が残るという形も十分あり得る。
したがってここでは脚質から予想に入るのは危険で、とにかくまずは適性面での
取捨から…という流れを心がけたい。


好走の条件
・高い持続力を持っていること


予想
さすがにここはマイネルレーニアがハナを切ると思うが、そこに
ショウナンカザンあたりも絡んでいけば、ペースが緩くなることは
ほとんど考えられない。
したがって上記のように、何よりもスピード持続力を重視したいところ。

◎キンシャサノキセキ
久々の前走でも、結果はともかく内容自体はまずまずのものを示しているが、
得意とは言えないハイペースからの持久力勝負では、やはり最後は少し
厳しくなってしまった。
その前走を含め、過去3戦はどれもがハイペース戦で結果を出せなかったが、
今回は漸くの得意なスピード持続力勝負が想定できるレースで、1度叩いた
上積みも考慮すれば、元々実力的には1つ抜けている馬なのだから、当然勝ち
負けしておかしくない。舞台が整った感。
(前日オッズだと単勝20倍前後、20回に1回当たればいいというスタンスを
とるならば、頭固定で狙ってみるのも面白いかもしれない)

○マイネルレーニア
前走は斤量も背負っていて敗因はいくつか挙げられると思うが、やはり1番は
道中が緩む形だったことで、単純に切れ負けしたと捉えれば度外視可能。
そうなるとここでの問題は状態面と、乗り替わった鞍上がこの馬の特性を把握
出来ているかどうかで、そのあたりが上手くいけば昨年のような形に持ち込め
ても全く不思議ではない。

▲トレノジュビリー
(馬場差込みの)速い前半への対応には疑問視していたのだが、前走では厳しい
流れをある程度好位から良く粘っていて、その点に対する不安は払拭できた。
今回舞台は1400mになるが、同じコースでのかなりの持続力勝負を速い時計で
圧勝した履歴も持っているし、スピード勝負であればここでも上位に残れる
可能性は十分。

注ショウナンカザン
1200m中心で使われている馬だが、唯一の(芝の)1400m戦での内容が、
水準自体はそれほど高くないものの、展開的にはかなり締まった流れを好位
から僅差の2着に粘るというもので、ここへの適性はなかなか高そう。
枠的にもマイネルレーニアを見ながら…という戦いができそうで、展開次第では
上位に残れても不思議ではない。

△マルカフェニックス
実力的には当然上位の存在で、スプリント戦に比べれば先行力という点でも
かなり楽になるはず。
それでもこの馬の場合、どうしても時計の速い決着になると信用しきれない
部分があって、ハイペースからラストのラップが落ちるなど、展開面での
助けが欲しい。ここよりも阪神Cで積極的に狙いたい。

△クラウンプリンセス
近年リンクしやすくなっているポートアイランドSを勝ってここに駒を
進めたわけだが、今年の場合は前半が遅い展開だったのでそれだけを理由に
積極的に押すのは難しい。
ただし同じ舞台で道中がほとんど緩まなかった米子Sでもある程度好位から
勝ち切っていて、淀みのないラップへの適性は感じられる。
前半の速さに対応できれば。




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