2010年6月9日水曜日

安田記念回顧 2010


レース総括
■前半~道中が速く、ラストは右肩下がりの展開
■持久力&持続力が問われた


安田記念結果
ショウワモダン1.31.7 34.6 10-08
スーパーホーネット1.31.8 34.2 15-15
スマイルジャック1.31.8 34.3 10-14
トライアンフマーチ1.31.9 35.3 03-03
サイトウィナー1.31.9 34.8 09-08
ファリダット1.31.9 34.0 17-18
キャプテントゥーレ1.32.0 35.3 03-04
マルカフェニックス1.32.1 35.1 08-05

天候:晴 芝:良
上り4F:46.8 3F:35.4
前半4F:44.9
12.0-10.7-10.9-11.3-11.4-11.3-11.7-12.4




レース詳細
相当に速い馬場だったことを考慮して今回のラップタイムを見ると、やや速い
前半から、道中もかなり締まった流れになり、勝負所での加速は僅かなもので、
ラスト3Fは完全に右肩下がりの形。

今回の特徴は、やはり(馬場差を考えても)前半~道中が速く流れたことで、
前後半のタイム差が1.9秒という、改修後ではダントツの昨年(2.9秒)に次ぐ
前傾のレース展開となった。(ちなみに改修後7年の平均は0.9秒)

これだけの厳しい流れなので、当然のように終いの部分では持久力が問われたと
言えるのだが、同じように前傾だった昨年との違いを考えると、昨年の場合は、
3~4コーナーで一旦落ち着く場面があり、勝負所ではしっかりと加速をして
いるために、切れと持久力を備えた馬が自然と浮上できた形。

2009年 12.0-10.6-10.8-11.9-12.1-12.1-11.6-12.4

それに対して今年の場合は、道中が緩まずに、前半からのスピードで一気に
押し切るような展開となったため、溜める形から切れを活かしたいタイプの馬の
ギアチェンジが上手くいかなかったという可能性は十分考えられて、レースを
通して速いスピードを持続できる力(筋持久力)を持っていなければ、好走は
難しかったと言える。

したがって今年の安田記念は、結果としては小波乱という感じのレースでは
あったが、上位の実力に関しては信頼してもいいはず。
ただし適性面に関して、東京というよりも中山に近いような、例年とは毛色の
違ったタイプに向いた可能性がある…ということは付け加えておきたい感覚。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ショウワモダン
元々道中で息を抜けない(中山型の)展開は得意な方ではあるが、それでも
前半と勝負所の、溜めるべきところでしっかり溜めた、鞍上の騎乗は確かに
評価すべきものだった。
今回の勝利は、もちろんここへ来ての馬自身の良化という部分もあるのだと
思うが、印象としては展開が(適性的に)嵌り過ぎの感もあって、もう少し
上がりの速い形への対応など、この路線の主役として扱うのには、まだまだ
見極めておかなければならない点はありそう。
それにしても、ついにはG1まで制してしまった中山記念上位組の活躍には
本当に目を瞠るものがある…。

スーパーホーネット
速い前半はしっかり受け流した格好だが、道中は相当なスピードで追い掛けて
いる内容で、それでも最後まである程度しっかり持続できたことは評価できる。
特に道中に関しては、おそらくこの馬の中でも過去最速を示していて、絶好調
とはさすがに思えない現状で、それを更新してきたのには本当に驚かされた。
元々の実力を考えれば、このメンバーでは当然上の存在ではあるが、それでも
得意とは言えない(言えなかった)安田記念でこのパフォーマンスであれば、
この先は更なる活躍を期待できそうな雰囲気。

スマイルジャック
この馬に関しては、レースを通して一定に近いスピードを持続した内容で、
パフォーマンスとしてはまずまずだと思うが、それでも同じような位置取り
だった馬と比べたら、道中はかなりしっかり溜めた形で、少し恵まれたという
印象はどうしても受ける。
もちろんこの馬の特性を考えたら、鞍上の好騎乗とも言えるのだが、この先の
厳しい流れが予想されるレースでは、引き続き静観しておきたい感覚。

トライアンフマーチ
厳しい流れを好位から進めて、道中もさらに積極的に押し上げるという内容で、
それでも4着まで粘ったのは地力の高さの証明。
マイル戦の出走歴はまずまず多いものの、本当に厳しい流れというのはあまり
経験していなかったので、今回のレースが1つの裏付けにはなりそうで、当然
秋のG1でも十分に期待ができそう。

サイトウィナー
前半は自身のペースを守り(ついていけなかったという可能性もあるが…)
道中は少し脚を使う形から、終いでは地力で粘るという、馬場差を考えれば
香港での自身のパフォーマンスを再現したような好騎乗だったと言えそう。
他の2頭に関しては、結果的に前半で無理をしすぎて、自分の形を崩した格好で
伸び切れずに終わったが、この馬に関しては、前走の厳しい展開を4着まで
粘った地力を見事に発揮したという印象。
とにかく今回は、香港馬の取捨に対しての、1つの基準が分かったという点で、
個人的には収穫があったので、これを何とか来年以降につなげていきたい感覚。

リーチザクラウン
レース自体も右肩下がりだが、この馬自身もほとんどの区間でレースラップに
負けるという右肩下がりの内容では、普通に完敗のパフォーマンス。
とにかくこの馬の場合、筋持久力の問題で一定以上に脚を使う形だと、何も
出来なくなるというのは明らか。
あとは耐えられるギリギリの水準を見極めるということが重要になってきそう。




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