2010年6月16日水曜日

エプソムC回顧 2010


レース総括
■ミドルペースからの淀みない流れで、前後半イーブンの展開
■スピード持続力が問われた


エプソムC結果
セイウンワンダー1.46.1 34.6 05-08-06
シルポート1.46.1 35.2 01-01-01
キャプテンベガ1.46.1 34.9 10-05-02
セイクリッドバレー1.46.2 34.7 10-09-06
ゴールデンダリア1.46.2 34.4 10-11-11
ストロングリターン1.46.3 34.3 15-14-14

天候:曇 芝:良
上り4F:47.2 3F:35.2
前半1000m:58.9
12.7-10.9-11.5-12.0-11.8-12.0-11.5-11.3-12.4




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はミドルペースで、道中は一旦は落ち着く形でも、
極端には緩まず淀みのない流れとなり、その後4コーナー~直線に掛けて徐々に
加速していき、ラスト1Fだけ落ちる展開。

今回のレースは、前後半がほとんどイーブンの形になっていて、シルポート&
蛯名Jのペース配分の素晴らしさが際立っているが、前半がそこまで速くは
ならなかったという点で、一定の地力は問われているものの、少なくとも昨年
ほどの厳しさはなかったという印象。

それでも道中はある程度締まった流れになっているので、スピード持続力という
点ではしっかり問われていて、この先、1600~2000mあたりのスピードレースへ
向けての、十分な裏付けにはなっていきそう。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

セイウンワンダー
地力の高さはあるので、もっと前半のペースが速ければ、もう少し楽に勝てたの
かもしれないが、どちらにしても昨年突き抜けたシンゲンとの比較だと、あと
1つ足りない印象には映る。
それでもこの馬の中で言えば、昨年の2000m以上のレースを使われていた時と
比べて、明らかに終いの部分の鋭さが増している内容で、やはり1600~1800m
あたりの短い距離こそが、この馬の地力を活かせる舞台…という雰囲気。
(シンゲンとのパフォーマンスの差は距離適性の違いによるのかもしれない)
したがって、再度なだれ込むだけの内容になりそうな宝塚記念はとりあえず静観
したい気持ちだが、秋に関しては、前哨戦~天皇賞秋経由でのマイルCSには
大いに期待したい感覚。

シルポート
前半部分で無理をしなかった分、前走と比べて終いに脚を残せたという内容で、
やはり持続力に関しては相当なものを持っている。
当然この先にも注目したい馬ではあるが、マイルだとスピードへの対応という
点で、2000mだと切れ味という点で、それぞれ限界があるために、活躍の場が
狭いというのが本当に痛いところ。
イメージ的には小回りの2000mや中山2200mなど、持続力を活かせる舞台でなら
距離延長に対応出来ていい気もするが…。

キャプテンベガ
道中で押し上げる形から、最後まで伸び切ったという内容で、パフォーマンス
的には昨年とほぼ同じ程度で、持ち味の持続力を見事に発揮した。
引き続き1600~2000mあたりの持続勝負では積極的に狙いたい感覚。

セイクリッドバレー
キャプテンベガに対しては持続力の部分でまだまだ敵わないという内容では
あったが、それでもここのスピードにしっかり対応出来たことは収穫だった。
あと少し地力が強化されれば、おそらく重賞くらいは獲れそうな雰囲気。

ゴールデンダリア
前半のスピードという部分ではやはり分が悪く、終いの脚に関しても、少し
削られた印象にも映る。
この馬の場合、もう少しスタート直後をゆったり出来る形でこそという気は
するので、距離or舞台など、条件が変わっての巻き返しに期待したい。

ストロングリターン
前半はさすがに控える形だったが、道中に関してはかなりパフォーマンスを
更新してきたという印象で、終いの部分も良く伸びていた。
折り合いもしっかりついて、もう少し地力強化となれば、このレベルでも十分
期待できそうな雰囲気。

トウショウウェイヴ
中山金杯などでも積極策で好走したイメージでの騎乗だったのかもしれないが、
前3Fが速くなるこの舞台では完全に逆効果。
もう少し前半をゆったり走れる展開&舞台&騎乗での巻き返しに期待したい。


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