2010年6月27日日曜日

宝塚記念展望 2010


展開
逃げ馬不在で最初から展開想定の難しい1戦だが、問題は土曜11Rの時点で結局
不良にまでなった馬場。
夜間はさらに強い雨となり、明け方くらいまで降り続くという予報で、日曜の
日中は曇りということだが、おそらくはまともな回復はなさそう。

そうなると展開がどちらに転ぶかが難しいところだが、同じような道悪でしかも
抜けて速い馬不在となれば、エイシンデピュティが勝った2008年のパターンが
当てはまるのかもしれないと思い当たった。

2008 12.5-11.1-11.9-12.7-12.4-12.6-12.5-12.3-12.2-12.2-12.9

1.エイシンデピュティ 37.3 1-1-1-1
2.メイショウサムソン 36.9 9-9-7-4
3.インティライミ 37.2 3-3-3-4
4.サクラメガワンダー 37.0 7-7-9-11
5.アサクサキングス 37.5 3-5-5-2

その2008年の内容を見ておくと、前半3Fは35.5秒ではあるが、馬場を考慮すれば
実質的には宝塚記念の中でも速い方の部類で、勝負所は一応加速しているものの
道中~上がりがほぼ同じくらいの水準で流れている。

この展開を逃げたエイシンデピュティが押し切った訳だが、(実質ではなく)
実際のスピードが極端に速い訳ではないため、馬群もそれほど縦長にはならず、
基本的にはどの馬も前傾のパフォーマンスで、終いの部分では良い脚を持続した
というよりも、相対的に粘りを見せた馬が上位を占めたという形。

その意味で、インティライミやアサクサキングスなどの持久力(心肺機能)に
優れたタイプが掲示板に載っているというのは印象的で、良馬場のG1のように
締まった流れから更に上がりが速くなり、その形で問われるトップスピードの
持続力という部分は、少しだけ比重が小さくなったと言えそう。


上記の2008年型のレースをイメージしつつ、今回のメンバーについて考えると、

●逃げた履歴のある馬とそのレースの前半3Fタイム

ネヴァブション(後藤) ジャパンC:36.6
ナムラクレセント(小牧太) 阿賀野川特別:35.8
ロジユニヴァース(安藤勝) 弥生賞:35.9
※トップカミング(浜中) 未勝利(1400m):35.5
※マキハタサイボーグ(太宰) 500万下(2400m):36.1

●好位につける(可能性がある)馬
アーネストリー(佐藤哲)
※ブエナビスタ(横山典)
※セイウンワンダー(福永)
※ナカヤマフェスタ(柴田善)

この中で実際にどの馬が逃げるのか…だが、まずは※印を付けた馬に関しては
セイウンワンダー&ナカヤマフェスタはタイプ的にはあってもよさそうだが、
前者は距離延長でそこまで強気な積極策は選択しづらそうだし、後者は相手が
かなり強化されて、ここで奇襲に打って出れるほどには地力に関しての自信を
持てないだろうから、現実的に可能性はかなり低そう。

残りの4頭の中では、まずナムラクレセントは形としては自ら引っ張ってしまう
くらいの方が持久力を活かしやすいとは思うが、前走でも気性的な問題を露呈
してしまっている過程の中では、どうしても前に馬を置いた形という方向で
鞍上は考えそう。

あとの3頭に関しては、ネヴァブションはスピードでは一枚劣るので、強気に
アーネストリーがハナを切っていくか、ロジユニヴァースが出たなりとしても、
道中で外を回されないために逃げに切り換える…といったあたりが有力か。

結局どの馬が逃げるにしても、その直後に目を向ければ、馬場&スローになり
そうなメンバー構成を考えて、少しでも好位から進めようとする馬&騎手は
いそうなので、最初の長い直線においてほんの少しでも競り合えば、自然と
35秒台半ばにはなるだろうから、実質ハイペースという構図はイメージできる。

道中に関しても、後続にまともな決め手を使われては分が悪い(と考えるで
あろう)アーネストリー&佐藤哲Jが、逃げるなら自ら展開を締めつけて、
番手なら逃げ馬に突っ掛かかり、展開にある程度圧力を掛けるだろうから、
上がりもあまり速い形にならずに、2008年型の再現は十分想定できる。



予想
不確定な要素が多く、馬場だけ考えても、単純に総合力の序列というように
すんなり決まるとはどうしても思えないので、上記のようにある程度展開を
決めつけた上で予想を組み立てたい。

そこで今回は、実質ハイペースから道中~上がりがほぼ一定のスピードで
流れる展開をイメージして、まずは速い前半に引っ張られて、終いの部分で
各馬の脚が止まった状態でも主張できるような、高い持久力を備えたタイプを
中心に考えたい。(持久力>持続力という方向)


◎ブエナビスタ
持久力&持続力ともに屈指の存在で、前半で脚を使う形も全く問題ないところを
有馬記念では示している。
問題があるとすれば勝負所での切れの部分だけだが、そのような加速勝負には
まずならないだろうし、中距離ではそろそろ板についてきた好位からの競馬を
すれば、普通に押し切れて当然のレベル。

○ロジユニヴァース
持久力はかなり高い馬で、スピード自体も別にない訳ではないが、ただ単に
G1レベルのスピード持続力がないというイメージ。
したがってここでは何とか見せ場までは作れても、最後まで続かずに、早めに
来られた時点で厳しくなるという扱いだったのだが、(道悪巧者とかではなく)
純粋な持久力が問われる展開を想定しての、一気の返り咲き2番手評価。
一応は押し切る可能性も考慮しておきたいが、最後粘り切るにはどうしても
地脚の強さがもっと必要になるだろう。

▲アーネストリー
持久力は高く、切れや持続力まで含めた総合力ではロジユニヴァースには
おそらく負けない。
それでも純粋な持久力の比較だと、例えばこの馬があのダービーを勝てたかと
言えば正直難しく思えるし、その点では1枚劣ると考えたい。
ただしそれ以外の馬に対しては、切れ負けや持続負けの可能性が減ったという
意味で、馬場が渋ったのはむしろ良い方向に働くようにも思えて、好位から
持久力を活かして粘り込む姿は十分想像できる。

注ドリームジャーニー
トレーナーも昨年の出来にはないと公言しているようだし、切れや末の持続力が
問われ、他の馬もそれなりの上がりでまとめてくるような展開ならもっと下げる
選択肢もあったのだが、元々がハイペースから持久力を問われる形でこその馬
なので、今回の展開想定ではこれよりも下の評価はあり得ない。
信頼までは出来ないがさすがに浮上はしてきそう。

△ネヴァブション
持久力&持続力は高く、完全な道悪への対応というは未知数だが、絶対的な
スピードへの不安を払拭してくれるという意味で前向きに捉えたい。
ある程度好位からであれば、上位に粘り込む可能性を考慮しておきたい。

△メイショウベルーガ
日経新春杯では、前半で引っ張られる形からでもしっかり上がりをまとめていて
その時の内容であればここでも十分上位を狙えていいはず。
ただし完全な持久力勝負想定だとさすがに分が悪くなり、出来れば良馬場での
パフォーマンスを見たかった。

△ナカヤマフェスタ
終いの持続勝負とかだと分が悪いが、持久力はある程度高いものを持っていて、
他の馬も止まるような展開であれば浮上もなくはない。
それでも上位との実力差は否めないが…。

×ジャガーメイル
持久力は問題ないが、前半で脚を使わされた場合のパフォーマンスに関しては
未だに疑問が残り、極端に控えることはなさそうな鞍上なだけに、前半の速さを
受け流すというのもなかなか考えづらい…。







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