2010年6月13日日曜日

CBC賞@京都競馬場展望 2010


中京競馬場の改修にともなっての京都開催。
当然過去のラップは使えないので、同コースで行われる重賞レースのラップから
この舞台の特徴を把握しておきたい。

シルクロードS&京阪杯平均ラップタイム
シルクロードS(1.08.51 34.00-34.51)
12.24-10.83-10.93-11.07-11.43-12.01

京阪杯(1.07.98 33.83-34.15)
12.28-10.68-10.88-11.05-11.23-11.88




傾向模索
両レースのラップタイムを見ると、開催時期の違いで馬場状態の差が大きく、
その水準自体は異なるものの、展開としてはほぼ同じ形になっているので、
この舞台の特徴はしっかり表れていそう。

その展開を見ると、スタート直後はそこまで速くはならずに、33秒台前半
というような流れになるのは本当に稀。
その分、下り坂の影響で3~4コーナーはかなりのスピードを保って流れて、
終いの部分も極端なラップの落ち込みはなく、徐々に減速していく形。

ここの特徴は、スプリント戦としては前半がそこまで速い訳ではなく、前後半の
タイム差もそれ程大きくならないということで、(一定の持久力は必要だが)
レースを通して速いスピードを持続する力が問われることになる。

そうなると、タイプ的にはハイペースから地力で粘る、コテコテのスプリンター
というよりも、上がりの性能に優れ、距離的にも幅のあるような馬に向いている
イメージで、ペース次第では、後方待機の馬がしっかり溜める形から、究極的な
決め手を発揮して差し切るパターンまで考えておきたいところ。


好走する条件
・スピード持続力があること



予想

◎シンボリグラン
持続力も決め手も持っていて、位置取りの自由もかなり効くために、スローにも
ハイペースにも柔軟に対応できる。
馬場や展開など、不確定な要素が多いレースだが、軸としてはベストな存在。

○アポロフェニックス
持続力はあって、尾張Sのように少し溜めればしっかりとした決め手も発揮
できるタイプ。
したがってここではある程度控える選択が出来れば…といったところだが、
その意味では鞍上が(尾張Sと同じ)秋山Jに戻るのは心強いと言える。

▲サンダルフォン
単純に前走の内容を見れば、昨年の京阪杯のプレミアムボックスと同等の
パフォーマンスを示していて、ここでも普通に勝ち負けレベル。
それでも今回は斤量が増えるし、馬場が渋って同じような決め手を使えるのか
…という疑問は湧く。

注カノヤザクラ
スピード持続力が高くタイプ的には合っていて、実力でも当然上位。
昨年はこのレースからの始動だったが、今年は既に3戦目で、前走でもある程度
結果を残した形での参戦なので、そろそろ期待してもいいのかもしれない。
それでも今回は斤量など気になる点は多く、静観したい方の気持ちが勝った。

△ヘッドライナー
タイプ的にハイペースを粘るというよりも、持続力を活かしたい馬なので、
適性的にはこの舞台は合うはず。
それでも前半で楽をする差し馬が極端な脚を使い、頑張った先行馬がなかなか
恵まれない…というのが京都1200mで、馬場もそろそろ先行向きではなくなって
きた中で、どこまで粘れるかは微妙なところ…。

△エーシンビーセルズ
単純に山城Sの内容だけ見ると、ここでも勝ち負けに近いところにいても不思議
でないくらいのパフォーマンスを示している。
前走から間隔が空いた状態面さえ問題なければ、好走くらいは十分あり得る。

△ベストロケーション
1200m戦での内容を見ると、かなりの持続力を示していて、適性的には合う。
ただしどちらかと言えばパワーよりのタイプなので、京都のスピードへの対応
という点は微妙…という印象。
そういった意味で、当然馬場が渋るのは好材料だが…。

☆ケイアイアストン
前走の厳しい流れを、途中からハナに立つ格好で0.3秒差まで粘っているの
だから、本来であればここは素直に巻き返しに期待したい場面。
ただし後半のスピードなどの点で京都向きかと言えば、適性的には微妙…。

☆エーブダッチマン
今までのパフォーマンスで言えば、このメンバー相手だとさすがに足りない。
前走よりも1kg軽い斤量と、馬場が渋ることで何とか上位に食い込む可能性
…というだけ。




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