2025年5月14日水曜日

NHKマイルカップ回顧(ラップ分析)2025


まとめ
  • 前半部分がかなり速くなり、上がりが掛かった展開。
  • 持久力&持続力が問われた。

NHKマイルC結果

パンジャタワー1.31.7 34.2 10-09
マジックサンズ1.31.7 33.7 17-16
チェルビアット1.31.7 34.3 10-09
モンドデラモーレ1.31.8 34.7 07-07
ランスオブカオス1.32.0 35.0 04-06

天候:晴 芝:良
上り4F:47.1 3F:35.3
前半4F:44.6
12.3-10.4-10.7-11.2-11.8-11.9-11.6-11.8



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタート直後は平均的だったが、2~4F目がかなり速くなって、勝負所では多少の加速を示しているものの、上がりが掛かった展開。

今回の特徴は、言うまでもなく前半(~道中)の速さ。
前後半4Fで言えば2.5秒差の圧倒的な前傾になり、(昔はそれに近いバランスもあったものの)馬場が改良されている近年ではさすがに珍しいくらいの水準。
完全に持久力&持続力という方向性のレースだった。

脚質的にも、この展開なので、さすがに前の馬には厳しくなって、シンプルにポジションで明暗が分かれた格好(↓)。


厳しいレースではあったので、上位の地力はもちろん認めておきたいが、この先、好位から負けた馬の巻き返しにも当然注目はしておきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

パンジャタワー
スタート直後は流れに乗ったが、(おそらくペースを見極めて)一旦しっかりと抑えた格好で、結果的にはやや後傾のバランスでまとめての戴冠。馬自身も一貫した脚の使い方で持続力を発揮したが、松山Jの好判断も大きかった。
次はダービーという噂が聞こえてくるが、距離的な融通が利いたとしても、現状はハッキリと持続寄りのパフォーマンスになっている点がどう出るか?といったところ。
とりあえずは動向に注目したい。

マジックサンズ
大きく出遅れた訳ではないものの、これもおそらくペース判断があって、(後ろにもう1頭いたが)ポツンという競馬。そこから直線でもゴール板のところで脚を使い切るようなアクセルの踏み方をしていたし、何はともあれ武豊Jの好騎乗だった。
もちろん馬自身も、道中~上がりという形で高いパフォーマンスを発揮していて、これは皐月賞と同じような内容。そのイメージ的には、将来的にグランプリ型になりそうな雰囲気も感じさせる。じっくりと注目していきたい。

モンドデラモーレ
上位の中ではランスオブカオスの次に流れに乗っていた扱いで、自身の内容としても前傾のバランスで走りつつ→上がりをまとめての4着。地力を示した。
速いスピードに対する耐性…というところでは、前走のファルコンで一貫したラップを踏んだ経験が活きたイメージだし、その方向性での強さには確かなものがありそう。
この先、改めて距離短縮した時に、さらなる前進を示す可能性は考えておきたい。

ランスオブカオス
位置取りのマップ(↑)で見れば明らかなように、しっかりと流れに乗っていた他の馬たちが沈んだ中で、唯一という形で上位に粘り込んだ格好。改めて高い地力を示した。
結果に関して言えば裏目には出たものの、内容的には収穫の方が大きかったと言えるし、この先の前進には十分に期待が持てる。しっかりと注目していきたい。



- PR -

0 件のコメント:

コメントを投稿

- PR -