ヴィクトリアマイル回顧（ラップ分析）2025

まとめ

• （実質）道中高い水準から→後半は長い脚を使う展開。
• 持久力＆持続力が問われた。

ヴィクトリアマイル結果

１	アスコリピチェーノ	1.32.1	33.3	15-15
２	クイーンズウォーク	1.32.1	33.6	13-12
３	シランケド	1.32.1	33.2	15-17
４	アルジーヌ	1.32.1	34.1	07-04
５	アリスヴェリテ	1.32.2	35.4	01-01

天候：曇　芝：良
上り4F：46.7　3F：35.3
前半4F：45.4
12.2-10.6-11.1-11.5-11.4-11.3-11.9-12.1

レースラップ分析＆雑感

ラップタイムを見ると、前半から速くなり、道中も締まった展開で、上がりはしっかりと落ちていく…という形。

もちろんこれは１頭が飛ばして作ったものだが、後続も道中以降では高い水準のラップを踏んだ内容になっていて、やはり厳しさはあった。
適性的には、持久力＆持続力がしっかりと問われた。

脚質的には、番手以降は少し離れていた形だが、少しでも流れに乗っていた馬は、後半長い脚を使う中で（特に）坂上が伸び切れなかったイメージ。結果としては、後方に構えていた馬たちの決着になった。

この先に向けては、今回はしっかりと地力が問われる展開だったので、まずは上位の活躍に素直に期待したい。また負けた馬たちに関しても、個別に見れば高いパフォーマンスになっている馬が多く、シンプルにこの組には注目していきたい感覚。

各馬について

出走各馬の詳細＆次戦に向けての考察

アスコリピチェーノ
後方からじっくりと進めて、直線は外に持ち出しつつ、（ビュッとはこないものの）最後キッチリと伸び切っての勝利。馬場が味方した部分もあるにしろ、基本的には負けパターンになりそうな競馬で、それでも差し切ったのは、貫録という雰囲気ではある。
この馬にとっては、もう少しだけ切れ要素が問われた方がハマりそうなイメージもあり、その点では安田記念は近年そのパターンもあるレース。当然、注目しておきたい。

クイーンズウォーク
じっくりと進めて、道中～上がりという脚の使い方で、末をしっかり伸ばしての２着。
直線ではアスコリピチェーノよりもスムーズに動けていたイメージだし、高い水準に居続けるという力は、確かなものを備えていそう。
中距離でも前半をもう少し受け流す競馬ができれば、より前進しそうな気もするが…、その点も含めて、今後も注目していきたい。

シランケド
後方から、勝負所はギリギリまでじっくりという競馬で、直線は進路が開くのを待って→最後伸び切っての３着。最も脚を"溜めた"内容だったが、力を示した。
個人的にはここをスルーして次で…とか考えた結果→走られる…という毎度のパターンだったが、とにかく、厚みを感じさせる馬体で、現状の充実ぶりは確か。
元々の持続的な強さに加えて、強力な決め脚も発揮できる…という、ピークにありそうな今こそ、宝塚記念で見たいのだが…。動向に注目。

アルジーヌ
スタートがあまり良くなかったこともあり、じっくりと入って→徐々に詰めていく競馬。ポジションを上げる中で、道中ではメンバーで最も脚を使っていた内容になっていて、それでいて最後は（不利もありつつ）後ろからの馬たちと際どい接戦を演じた格好。高い持続力を発揮したと言える。
当然この先も注目はしたいし、もう１つ距離が短いところでも１度見てみたい気はする。