2009年11月11日水曜日

アルゼンチン共和国杯回顧 2009


レース総括
■前半は遅く、道中~上がりの速い展開
■相当な持続力が問われた


アルゼンチン共和国杯結果
ミヤビランベリ2.30.9 34.7 01-01-01-01
アーネストリー2.31.1 34.6 02-02-02-02
ヒカルカザブエ2.31.3 33.5 16-15-16-16
サンライズマックス2.31.3 33.9 09-09-08-09
ジャガーメイル2.31.4 33.7 14-15-15-15
トウカイトリック2.31.4 34.1 09-09-08-08

天候:晴 芝:良
上り4F:47.0 3F:34.7
7.3-11.4-12.1-12.5-12.5-12.3-12.1-11.7-12.0-12.3-11.0-11.8-11.9




レース詳細
ラップタイムを見ると、例年と比べて前半がかなり遅くなったが、道中は逆に
ほとんど緩まずに(と言うか徐々に加速していくような)淀みのない展開、
3~4コーナーで少しだけ落ち着いて、勝負所で一気に加速した後は一定の
スピードを維持する形。

今回はヴィーヴァヴォドカが行かず、ミヤビランベリがすんなりハナを
奪ったことで前半の流れが相当に落ち着いたために、2500mという距離では
大前提となるような持久力がそこまで問われなかった。

その代わり、ミヤビランベリが向こう正面でかなりペースを上げたことで、
レース後半は(前との差を詰めなければならない後続にとっては特に)かなりの
ロングスパートという形になったため、相当な持続力が必要になった。

したがって前から押し切っている2頭はもちろん、後ろからの馬も単純な決め手
だけでは厳しくて、高い水準の道中に対応出来るような地力を備えている馬が
実際に上位を占めている。

脚質的にはこれだけの持続力勝負だけに、中途半端に前を追いかけた馬には
特に厳しくて、上位2頭を除けば、ある程度後方から終いに賭けたような馬に
向いたと言えそう。

今回は展開自体は例年とは全く異なっているものの、そのレベルはかなり高く、
当然ここでの好走馬に関しては今後も大いに注目しておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ミヤビランベリ
とにかくこの馬の特性を活かし切った鞍上の好騎乗が光っていた。
今回勝負所ではかなりの加速を示していることからも全く切れがない訳では
ないのだろうが、それでも上がりそのものにはやはり限界がある馬なので、
向こう正面で積極的にペースアップすることで、得意の持続力勝負に持ち
込んだのは素晴らしいの一言。
3コーナー手前の上り坂によって、普通なら確実にペースが落ちる7.5F目が
速くなっているのだから、狙ってやっているのは明らかで、この鞍上の
今後には特に注目してみたい。
馬の方に関しては、今回示した持続力に加えて、持久力(心肺機能)の方は
同舞台の目黒記念でしっかり示しているので、両者とも現役では屈指の存在
であることは明らかで、あとはそれほど切れが問われない大舞台を待つのみ。
JCでも今回と同様の騎乗が出来ればもちろん有力な1頭になり得るが、
さすがに次はマークされるだろうし、少しでも上がり勝負よりに傾けば
分が悪くなるのは間違いない。
そうなるとやはり狙いは有馬記念という印象で、ほぼ確実にロングスパート
合戦になるそこなら、既に最有力に近い存在なのでは。

アーネストリー
中距離的な持続力という点では(結果はともかく)新潟大賞典以降ずっと示し
続けていて、今回も前半で楽が出来たことで、その特性を遺憾なく発揮した形。
当然次戦でも期待していい馬だが、今回は心肺機能的な部分が厳しくは問われ
なかったため、距離の問題だけは唯一残ったという印象。
したがって元々分が悪い上がり勝負だけでなく、(前半から速くなる展開など)
より持久力が問われる舞台でのパフォーマンスには注意が必要かもしれない。
(大きく崩れるイメージはないので、ラスト1F程度の問題だろうが…)

ヒカルカザブエ
終いに賭ける騎乗で展開的には恵まれたところもあるが、休み明けでいきなり
今までにない速い脚を使っているあたりは、おそらく地力の面での強化が
あったと考えて良さそう。
元々見せていた持久力に加えて、決め手の部分がしっかりしてきたとなれば
重賞に手が届くのも時間の問題という雰囲気。

サンライズマックス
元々中距離的な要素がしっかり問われるところでは滅法強い馬だが、今回も
ロングスパートの形になったことでしっかりと脚を伸ばしてきた。
それでもタイプ的にベストとなるのは、道中~上がりの持続力が活かしやすい
小回りコースの中距離戦といったところで、広いコースの大舞台ではなかなか
活躍し切れないのも事実…。

ジャガーメイル
一応最後まで脚を伸ばしてきてはいるが、今回は前半でしっかり控えた競馬を
しただけに、少しくらい道中の水準が上がったとしても、もう少し突き抜ける
ような脚が欲しかった。
(3コーナーから押していた鞍上の騎乗にも原因はあるだろうが…)
持久力(心肺機能)自体は高い馬だが、やはり中距離的な流れへの耐性という
点で問題があるようで、持続力がラスト3F限定というのは大きい舞台では
少し致命的な印象に映る…。




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