2009年11月27日金曜日

ジャパンC~外国馬考察~ 2009



外国馬ラップ考察
何とか手に入る海外レースのラップが2F毎なので、比較のためにJCも
2F毎に表記し直しておく。

JC過去6年平均ラップ
12.80-11.23-12.22-12.15-12.03-12.38-12.43-12.40-12.12-11.60-11.58-12.10 2.25.05

⇒(2F毎)
24.03-24.37-24.41-24.83-23.72-23.68 2.25.05


コンデュイット(Conduit)
・ブリーダーズカップ・ターフ(2009年 1着)
23.08-22.06-24.10-25.34-25.14-24.03 2.23.75

・ブリーダーズカップ・ターフ(2008年 1着)
24.28-22.78-23.14-23.66-24.87-24.69 2.23.42



2009年は相当にハイペースのラップとなっているが、1頭がかなり飛ばす展開で
後続はある程度受け流せたはず。
そして少しペースダウンしてきた~6Fの区間では前とほぼ同じスピード、さらに
ペースダウンした~8F、~10Fではそれぞれかなり間隔が詰まっていることから、
終始一定のスピードを持続する展開だったと考えて良さそう。

2008年は後方からとは言え、前半~道中が全く緩まない展開をある程度付き合う
内容で、完全な持久力勝負を直線1頭違う脚で差し切るかなり強い内容。

両年ともJCと比べると明らかに前傾のレースだった訳だが、この2戦に加えて
キングジョージ、重馬場のセントレジャー(2920m)あたりを勝ち切っていること
だけを考えても、相当に高い持久力の持ち主であることは間違いない。

中団から徐々に押し上げる内容から持続力は問題ないし、ブリーダーズカップを
2分23秒台で勝っていることからも、高速馬場への対応は問題なさそう。

となれば、後は上がりのスピード(切れ)くらいだが、もし鞍上が積極策を
取ってある程度好位のポジションにつけるようなら、普通に勝ち負けに近い
ところにいそうな雰囲気。本当に状態だけ。


マーシュサイド(Marsh Side)
・カナディアンインターナショナルS(2.28.7 良 4着)
26.02-25.33-24.41-23.98-24.34-24.28 2.28.36
ゆったりしたスタートから、道中は自ら引っ張って締まった流れに。
そこからの持続力勝負を良く粘った内容。

・ノーザンダンサーターフS(良 1位入線降着)
24.98-24.75-24.89-24.72-24.49-22.85 2.26.68
離れた番手追走。3~4コーナーで徐々に差を詰めて、直線入り口で先頭に
立つと、速い上がりをそのまま押し切る内容。

・マンノウォーS(2.13.2 良 6着)
25.23-24.76-23.51-23.52-23.83-11.71 2.12.56
前半はスローだが、道中~上がりでおそらく11秒台を刻み続ける流れを
好位の外目を追走する形。最後だけ少し厳しくなった。

・マンハッタンH(2.03.1 重 2着)
24.38-24.70-23.62-24.72-25.49 2.02.91
道中は飛ばす先頭集団を少し離れた位置から見守るポジション。
4コーナーで捲くって直線で粘り込む内容。

レースを通して速いスピードを持続する中距離的な要素よりも、おそらく
基本は持久力を活かしたいスタミナタイプ。
道中で溜められてもそこから使える脚が限定的なイメージで、近年の
ロングスパート気味の決め手勝負だと最後まで続かない印象。
この手のタイプは馬場が渋れば見直せる可能性はあるが…。


ジャストアズウェル(Just as Well)
・カナディアンインターナショナルS(2.29.7 良 5着)
26.02-25.33-24.41-23.98-24.34-24.28 2.28.36
後方から進めて、勝ち負けからかなり離れたところへなだれ込んだだけ。

・ノーザンダンサーターフS(2.26.7 良 2位入線→1着)
24.98-24.75-24.89-24.72-24.49-22.85 2.26.68
後方から。直線で一旦進路がなくなるが、立て直してしぶとく伸びて来た。

・アーリントンミリオン(2.04.3 稍 2着)
23.98-24.46-25.79-25.35-24.61 2.04.19
後方から。4コーナーで外へ持ち出して直線はまずまずの伸び。

タイプ的には、まずは道中でしっかりと脚を溜めたい馬。
ある程度速い上がりへの対応は出来るかもしれないが、それを3F~4Fきっちり
持続できるだけの強さまでは感じない。
適性は合っているとしても実力が足りない印象で、道中が少しでも速くなったら
何も出来なくなる可能性が高い。


インターパテイション(Interpatation)
・J.H.ターフクラシック招待S(重 1着)
26.01-28.21-27.98-26.59-25.80-26.63 2.41.22

6頭立てということもあるだろうが、いくら重い馬場でも前半が遅過ぎるし、
後半も13秒(/F)を切るラップがおそらく1、2回では、さすがに参考外。
他の良馬場のレースでもあまり結果を出せていないし、そもそも道中の
スピードについていけるのかも謎。


シンティロ(Scintillo)
唯一のG1勝ちがイタリアのマイル戦でタイムが1分38秒2というもので、
破った相手がグラディアトゥーラスというのは面白いが、ほとんど参考外。
2400mで結果を出したシャンティイ大賞(仏G2)でも2.34.6というタイム。
ラップが分からないのでタイプ的には何とも言えないところはあるが、それでも
スピード競馬への適性はかなり疑問。


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