2011年3月20日日曜日

阪神大賞典展望 2011


過去のラップタイム(長いので変則)を調べると以下の通り。

2010 61.8-64.0-12.3-11.8-12.1-12.2-13.1(61.5)
2009 63.1-63.7-12.9-12.9-13.4-13.5-13.7(66.4)
2008 63.8-65.9-12.4-11.8-11.4-11.3-12.1(59.0)
2007 65.1-64.1-12.9-11.7-10.9-11.4-12.2(59.1)
2006 60.9-64.3-13.3-12.8-11.9-12.0-13.6(63.6)
2005 60.4-65.3-12.9-12.6-11.5-11.4-12.1(60.5)
2004 63.8-65.4-12.6-11.8-11.4-11.3-12.1(59.2)
2003 61.6-64.8-12.5-12.1-11.7-11.3-11.9(59.5)
2002 66.1-63.9-11.9-11.4-11.1-11.4-12.1(57.9)
2001 59.8-63.4-12.2-11.9-11.8-11.6-11.8(59.3)

過去10年の平均ラップタイム
62.64-64.48-12.59-12.08-11.72-11.74-12.47(60.60)
3.07.72




傾向(過去記事の転載)
ラップタイムを見ると、この距離だけに前半からかなりゆったりした流れで、
道中も相当に緩い展開になり、基本的には完全な上がり勝負になる。

これだけ道中が緩い流れで決め手が問われるとなれば、アイデアとしては
中距離馬の距離克服による好走というイメージは浮かぶのだが、実際の過去の
成績を見れば、それはG1でも好走できるレベルの馬の話であって、結局は
ステイヤー色の濃い馬の好走がほとんどという結果になっている。

このことは、阪神は京都に比べたら勝負所で一気に加速する展開になりやすい
ということに由来すると思われて、単純に速い上がりということであれば
中距離馬でも筋力に物を言わせて無理矢理好走できるかもしれないが、
(2000m以上を走ってから)一瞬の切れが問われるとなると、結局は心肺の
余裕(息の溜め)が必要になる…ということではないだろうか。

したがってここでは、展開としてはゆったりした流れにはなっても、もっと
ペースが上がっても対応できるくらいの持久力を備えた馬を中心に考えて
おきたいところ。


好走する条件
・高い持久力を持っていること
・ある程度の切れがあること


予想
コスモラピュタ単騎逃げの可能性は高そうで、スピード的に前半は多少なりとも
引っ張られる形になりそうだが、道中に関しては、今までにこの馬が作ってきた
展開を考えると、ある程度緩む形になりそう。
そうなると今回は、極端に高い水準の道中に耐えられることよりも、(一定の
持久力を示していることは前提だが)ある程度の切れを備えたタイプを中心に
考えたいところ。

◎コスモメドウ
持久力に関しても前走で一定のものを示したと言えるし、道中が一旦落ち着いて
ある程度の切れが問われる展開になれば、上がりでこの馬に勝てるような馬は
おそらくいない。
前半である程度引っ張られる形というのは少し未知数な部分もあり、人気が集中
し過ぎの感もあるが、ここは素直に期待してみたい。
(完璧な裏付けはないが、やたらと収縮の強さを感じさせる馬)

○ナムラクレセント
元々持久力は高く、単純にこの馬の問題は、不器用さ&気性によって道中で無駄
脚を使い過ぎないという点に尽きる。
そうなると活躍できる舞台は広いコースか(脚を使わないペースという意味で)
超長距離ということになるのだが、阪神内回りとは言っても後者に当てはまる
ここで下げるような理由はなく、単純に相手の方を上に見たというだけ。

▲エクセルサス
元々ラジオNIKKEI杯2歳Sで超豪華な上位陣の一角に一応加わったという地力を
示しているし、若い頃はフラついたイメージの走りをしていたこともあって、
タイプ的に心肺の方で勝負する馬であることは間違いない。
そう考えると距離延長でこそ真価を発揮する…という可能性はあっても良さそう
だし、ここは注目しておきたい感覚。

注キタサンアミーゴ
好位からの溜め→切れが使えるという点で、適性的にはある程度合っていそう
だし、このメンバーなので好走できる可能性は十分。
ただし勝ち負けまで考えると、この馬の持久力でG2が何とかなるという気は
正直しない。

△ゲシュタルト
前走で一定の持久力は示したという部分もあるが、やはりここへ向けての裏付け
としては物足りない印象の方が強い。
イメージ的にもここよりも京都の方が合っていそうなタイプ。

△トウカイトリック
前走、斤量7kg差でコスモメドウに1秒負けたということが、状態的にどの程度
なのか…の判断は難しい。
そこから調教はしっかり積んできているようなので、当然好走してくる可能性も
あるとは思うが、積極的には推しづらい…というのが正直なところ。

△コスモラピュタ
単騎逃げの可能性が高い以上、菊花賞のようにある程度残る可能性はどうしても
考慮しておく必要はある。
ただし京都に比べると勝負所で緩急がつく阪神なので、セーフティーリードを
保つのはなかなか難しい…という面もある。

☆オウケンブルースリ
もちろん地力は高い馬だが、前走を見る限りまともに戦えるような状態にある
とは全く思えない。
そもそも菊花賞を制しているとは言え、走法などから3000m級への適性は微妙
にも感じる。





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