2011年4月1日金曜日

高松宮記念@阪神競馬場回顧 2011


レース総括
■4F目までがかなり速く、ラストは落ちる展開
■持続力&持久力が問われた


高松宮記念結果
キンシャサノキセキ1.07.9 34.0 04-03
サンカルロ1.08.1 33.3 11-10
アーバニティ1.08.1 33.6 09-07
4→11ダッシャーゴーゴー1.08.2 34.5 02-02
ビービーガルダン1.08.2 33.7 08-07
レッドスパーダ1.08.4 34.5 04-04

天候:晴 芝:良
上り4F:45.0 3F:34.3
前半3F:33.6
12.1-10.8-10.7-10.7-11.4-12.2




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はこのクラスの平均的な速さというくらいだが、
4F目までが全くスピードの落ちない展開で、ラストはほぼ一直線に減速していく
形になっている。

今回の場合、前半に関してもG2(セントウルS)と比較すれば、馬場の違いが
あるので、ある程度速いという扱いにはなるのだが、それ以上に特徴的なのが
4F目の速さであって、その(実質的、展開的な)前半の長さor仕掛けの早さに
よって、かなり厳しい展開だったと言えそう。

この展開では、10秒台の領域でもヘコたれない高いレベルのスピード持続力&
終いを粘る持久力が問われて、脚質的にも好位の馬には特に厳しく、実際結果を
見ても、(一部の特別な馬を除けば)上位には前半で控えた馬が目立っている。

今回の内容であれば、当然のように今後にもつながっていきそうだが、この先の
スプリント界を見据えた場合、近年の中でも特にレベルの高くなったG1を結局
古豪とも言える扱いの馬が勝ち切ったことで、一応中心的な存在はいるものの、
しばらくは混戦ムードという面も残ってしまいそう…。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

キンシャサノキセキ
2~4着馬が10秒台を刻む区間を受け流したのに対して、それを真っ向から
受けて立つ内容で押し切ったのだから、その価値は相当に高い。
これだけ中身の濃いレースになったからこそ、結局この馬を地力で超える馬は
存在しないことが明白になり、その出現を待たずに引退というのは残念…。
それでも気性的な問題を精一杯抱えていた馬が、これだけ安定した強さを発揮
出来るようになったというのはなかなか感慨深く、こんな馬にこそ本当にお疲れ
様と言いたい気持ち。

ダッシャーゴーゴー
降着はともかく、前半のラップの速い区間を自身はもっと速く進めて、直線でも
早め先頭という形だったので、その内容でこれだけ残ったのだから、やはり力は
示したと言えそう。
どうせならここでキンシャサノキセキを倒して、しっかり世代交代を遂げて欲し
かったのだが、とりあえずはこの先、この馬中心になることは間違いなさそう。

レッドスパーダ
持続力は元々高い馬だが、10秒台の領域でここまで出来たことは大きな収穫。
ここでこれだけの内容を示せるのであれば、自ずと得意のマイル戦での活躍に
期待したくはなって、距離延長で一気に頂点…とかはあってもいいはず。
注目したい。


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