2011年5月15日日曜日

ヴィクトリアマイル展望 2011


予想
4走前までの馬柱の通過順に1がキッチリ並ぶのはブラボーデイジーのたった
1回で、行く可能性がある馬は存在しても絶対ハナというタイプはいないので、
とりあえず前半についてはゆったりとした入り方をしそうな雰囲気。

となると、基本的に先行馬有利としても、あとは道中の水準によって適性面で
どんなタイプを拾うか…という問題で、それには番手以下がどのような考え方を
するか…というのが大きい。

後ろから来る超大物を意識して、そこから出来るだけ距離をとろうとするか?
それとも直線まで自身の脚を残すために、出来るだけ溜めようとするか?

その判断は結局のところ走ってみなければ分からないが、メンバーを見る限り、
自ら突っ掛けてまでペースを押し上げていくような馬というのも案外いなくて、
あとはスローを嫌って積極的にハナを奪いに行った馬が、単独で締まった展開を
作るくらいのイメージしか出来ない…。

したがって今回は、基本的には決め手勝負を想定しておきたい感覚になり、好位
から終いまでキッチリ伸び切れるタイプ、もしくは速い上がりの中でも周りとは
一線を画すような脚が使えるタイプを中心に考えたい。

◎アパパネ
前走は休み明けの状態で、道中から脚を使う形でも終いまで伸び切っているし、
斤量的にも相手よりも背負う形でスマイルジャックをキッチリ抑え切って(伸び
勝って)いて、この明らかな成長には少し驚いた。
今回は外枠には入ったが、最初の直線が長い東京マイルであれば位置取り確保も
そこまで難しくはないだろうし、1度叩いた上積みと展開的な助けがあれば好位
から押し切る可能性はあっていいはず。

○ブエナビスタ
単純な地力で考えれば、こちらは日本競馬界の王道を歩む最強レベルなので、
アパパネと女王対決…とかを今更する馬では全くない。
問題は地力の差が反映されにくい流れが想定されて、他の馬も33秒台の脚を
普通に使ってくるかも知れないというレースで、本当に1倍台の信用が出来る
のか…といった部分。
この馬の場合、切れるとは言われるが、元々一瞬の加速よりも、とてつもない
持続力を発揮して他を圧倒してきた経歴だし、基本的に中身の良さで勝負する
タイプで、筋力に物を言わせたスピードタイプとは違うので、マイルで先行
とかも考えづらい。
したがって単純な上がり負けはないにしても、勝負所での位置取り&ペースに
よっては、前から良い脚を使った馬を残すという可能性は、ここでは普通に
考慮する必要があるのではないだろうか。

▲ショウリュウムーン
前走と前々走の比較からは、道中で脚を使う形になるとどうか…という思いも
あるが、溜められる展開の中で1枚上の決め手を発揮するということは示して
いる訳だし、一応その流れを想定した以上この馬のピックアップは当然。
馬体的にも今回は明らかに違って見える。
あとの大きな問題は位置取りで、ブエナビスタよりも後ろではさすがに厳しい
だろうから、鞍上の英断に期待したい。

注レディアルバローザ
どちらかと言うとこの馬は道中~上がりの持続力で勝負したいタイプで、この
舞台ではあまり良い結果を残せていないように、道中溜めからの伸び切りという
形は少しイメージが異なる。
それでも今回は内をロスなく回って来れそうだし、馬体的にはまだまだ成長し
切っていないくらいに思える馬で、決め手の部分の前進があってもいいのかも
…と感覚的には思えてしまう。

△コスモネモシン
前走は新潟とは言ってもしっかり速い上がりを使えたことは収穫だったし、切れ
には明らかに問題があるこの馬が、勝負所ではかなり目立った動きをしていて、
その点の成長というのはある程度考慮していいのかも知れない。
今回しっかり積極策を取ればそう簡単には止まらないだろうし、この舞台でも
上位に残る可能性はあってもよさそう。

△エーシンリターンズ
究極的な決め手というはおそらく無理そうだが、好位から終いを伸び切るという
ことに関しては十分示している馬で、今回想定した流れであれば本来はもっと
上の評価をしてもいいはず。
単純に休み明けでG1…というところを考慮しただけ。

△オウケンサクラ
もしかしたらこの馬が逃げるかも…というメンバー構成なので、位置取り的には
おそらく恵まれる立場になるだろうが、この舞台のスロー戦では坂上を伸び切る
決め手を持っていることが重要で、単純にスピード性能で分が悪そう。
可能性としては自ら展開を締めつける…という1点だろう。





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