- (実質)高い水準で淀みなく進みつつ→後半で変化をつける展開。
- 高い持久力&切れが問われた。
ジャパンC結果
1 | イクイノックス | 2.21.8 | 33.5 | 03-03-03-03 |
2 | リバティアイランド | 2.22.5 | 33.9 | 04-04-04-04 |
3 | スターズオンアース | 2.22.6 | 34.0 | 04-04-04-04 |
4 | ドウデュース | 2.22.7 | 33.7 | 06-06-06-06 |
5 | タイトルホルダー | 2.23.1 | 35.0 | 02-02-02-02 |
天候:曇 芝:良
上り4F:48.6 3F:36.5
前半1000m:57.6
12.7-11.3-11.5-11.0-11.1-11.5-12.0-12.1-12.1-12.4-12.4-11.7
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、スタートはミドルペースくらいだが、道中でもう1つペースアップをして速いスピードで流れつつ、後半はしっかりと落ちる形。
(最後の加速は前後が入れ替わったことによるもの)
もちろんこれはパンサラッサが1頭で飛ばして作ったラップだが、後続も前に引っ張られつつ道中を高い水準で進めていて、ついて行く…という部分での厳しさがあった。そこでしっかりと淘汰はされたはずだし、やはり高い持久力が必要になった。
後半に関しては、(後続の)脚の使い方として、早い段階から詰めていく…というよりは、勝負所からある程度一気に詰めたイメージになっていて、淀みのないラップを刻む中で→しっかりと変化をつけること、ギアを上げることが求められた。
適性的には当然、切れが問われた。(余力に近いが)
脚質的には、一応は(離れた)好位の馬たちの決着…ということになっているが、能力差の激しいメンバー構成でのフルゲートだったし、そこは有力馬がポジションを取りにいったから…という理由の方が大きそう。
結果も連対率100%の馬が1&2着、複勝率100%の馬が3着…と、順当と言えば順当で、ドウデュースなども復活気配を見せたし、シンプルに実力が反映されたと考えたい。
何はともあれ、今回は(も)イクイノックスのレースにはなったが、他の上位のパフォーマンスもちゃんと高くなっていて、この先に向けては、(勝ち馬はターフを去るが)それらの活躍に素直に期待しておきたいところ。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
イクイノックス
道中を高い水準で進めながら、直線でもしっかりとした脚を使いつつ→余裕を持って押し通しての完勝。2~4着には決め脚があるはずのダービー馬と(2&3冠馬を含む)オークス馬が並んでいる中で、それらが"上げ切れない"ように見えてしまう…という、もはや毎度のことながらの、超絶なパフォーマンスだった。
ギアを上げる瞬間には言うまでもなく大きな負荷が掛かる訳だが、水準の高い流れの中で楽な加速ができるというのは、追走で脚が全く削られていない…ということの証明。
個人的には普段、中身の良さ、底辺の高さ、有酸素運動能力の高さと表現している部分だが、とにかく他に対してのそれが圧倒的だったし、(ハイスピードを持続させた天皇賞も凄かったが)今回の内容こそ、この馬の本質という気がした。
これで引退というのは淋しい限りだが、その分、この馬の産駒を見られるのが早まったとも言えるし、それらの活躍を楽しみに待ちたいところ。
リバティアイランド
これまでと比べて1or2段くらい道中を高い水準で進めつつも→上がりをしっかりとまとめたハイパフォーマンス。普通に考えれば、牝馬3冠馬が、ジャパンCで1つ上の強いクラシックホースたちを完封…という、特別なことをやってのけている。
過去にも「時代が悪い」という言葉は幾度となく聞いた気がするが、それは今回のこの馬にこそ相応しい…という雰囲気だし、結果は仕方がない…としか言えない。
(4歳秋を迎えた)周りとの完成度の違いもあっただろうし、この馬がこれからの1年でどこまで到達できるのか?を楽しみにしつつ、じっくりと見守っていきたい。
スターズオンアース
外枠発走からポジションを確保しつつ、道中高い水準から→上がりをしっかりとまとめての3着。状態がどうなのか?というところもあった中で、ちゃんと格好をつけてきたし、改めてその実力を示した。
経歴の中で見せた持続的な強さを考えると、グランプリ型のレースにハマる可能性は十分にありそうだし、ここを叩いて→前進する可能性は考えておきたい。
ドウデュース
ダービーの時も、締まった流れの中で上がりをしっかりとまとめた…という内容だったが、今回もレース全体の中ではそれに近いバランスで走って、高いパフォーマンスを発揮した。3歳春と4歳秋の差を考えると、もう1段上に到達していても…という部分もあるが、一頓挫あった中で、復調気配は十分に感じさせる内容だった。
次は有馬記念とのこと。適性的にベストか?は微妙だが、さらなる前進に期待はしたい。
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