2025年6月14日土曜日

安田記念回顧(ラップ分析)2025


まとめ
  • 前半ゆったり、道中でペースが整えられて→ある程度の加速が入る展開。
  • 切れ&持続力が問われた。

安田記念結果

ジャンタルマンタル1.32.7 34.2 03-03
ガイアフォース1.32.9 33.9 08-08
ソウルラッシュ1.33.0 33.9 12-12
ブレイディヴェーグ1.33.0 34.1 08-08
ウインマーベル1.33.1 34.7 01-02

天候:曇 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.3
前半4F:46.7
12.5-11.3-11.2-11.7-11.7-11.2-11.3-11.8



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半はゆったりとした入り方から、道中は平均的な水準で流れて、勝負所である程度の加速を示しつつ→最後は右肩下がりの形。

今回は、スタートはさすがに遅かったが、道中に関しては(荒れ馬場を考えれば)12秒近くまで緩んだ近年と比べればそれなりの水準。道中から→上がりという脚の使い方をする中で、適性的には、切れと持続力をバランス良く備えている必要があった。

この手の展開では、後ろからの馬は押し上げづらさがあるため、脚質的にはある程度流れに乗った馬が優勢…と一応はなるが、今回はそれだけでは腑に落ちない感覚になるレースだったことも事実。やはりその原因は少し特殊な馬場だったことにありそう。

当日は時計が出たレースもあるので、土台は硬かったのかも知れないが、表面が緩いのか、トップスピードの部分で上げ切れない…という印象を受けて、全力を出しても→それが効率よく推進力に変換されない。そんな雰囲気があった。

このレースに関しても、後ろの馬は盛大にキックバックを受けていたこともあるだろうが、とにかく、このレベルの馬たちがこの程度のペースで走って(道中も極端に詰めた訳でもなく)、33秒台の脚を使えた馬が4頭だけ。結果的に勝ちタイムも伸び悩んだ。

個人的にも解釈に時間がかかったが、周ってくるだけである程度消耗して、最後は先に動いた馬から(一気に力を使う形で→)脚が上がってしまい、結果的にワンテンポ仕掛けを遅らせた馬(往々にして前の馬)が残りやすくなった…というのが一応の結論。

その点ではこの先、ポジション(厳密には脚の使い所)によって、それぞれ上げ下げを考える必要はあるのかも知れない。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ジャンタルマンタル
好位から進めて、直線はタイミングを計った上で満を持した仕掛けから→しっかりと押し通しての勝利。(個人的な解釈が正しければだが)条件的にはハマった部分もあるが、結果的には久々で古馬水準でもあっさり…という格好。改めて実力を示した。
昨秋は一頓挫あった中で、ここから改めて…ということになるが、この先、数字的な部分でもどこまでパフォーマンスを上げられるのか? じっくり注目していきたい。

ガイアフォース
中団から、勝負所は馬群の中で、直線は進路確保のために(結果的に)ワンテンポ遅らせた仕掛けをしつつ→最後にジワジワと詰めての2着。大きなフットワークをして、惰性部分での強さがあるタイプで、この舞台への適性の高さを改めて示した。
この先はどのようなローテになるのか分からないが、京都は持ち味が活きそうな舞台ではある。マイラーズCでの好走もある訳だし、もう1度見てみたい気はする。

ソウルラッシュ
故障があったとのことなので評価としては難しくなったが、外からの差し競馬をして、直線で一気に脚を使いつつ→最後は伸び切れず…という内容。こちらがやや強引な追い方で全力!というタイミングでも、ジャンタルマンタルはまだ抑えていたような格好で(もちろんそれは相手の強さでもあるが)、今回の特殊な条件にハマってしまった感はある。
軽度の骨折という話なので、しっかりと休養しつつ、まずは回復を祈りたい。

ブレイディヴェーグ
中団のやや前寄りから進めて、直線はソウルラッシュに外から圧を受けながらも→しっかりと格好をつけての4着。雰囲気的には、戸崎Jはもう少しじっくりと追い出そうとしていたようにも感じるが、相手が来たことで仕方なく…という仕掛けには見えたし、今回に関しては少し不運な部分はあったのかも知れない。
どちらにしても力は示している内容だし、また秋、しっかりと注目はしたいところ。



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